「童子」副主宰、如月真菜のエッセイ集が出ました。
湖は琵琶湖。
近江を愛した俳人松尾芭蕉の墓は、大津市膳所の義仲寺にあります。
大阪で死んだ芭蕉は、死んだらここにと門人に伝えていたとのこと。
真菜さんは、この近くに何年も住み、芭蕉が歩いた道を歩いて、このエッセイを書きました。住んでというところが大事。書くためにその地を旅するのと、大きな違いがあるからです。
日々のちょっとした感覚が、芭蕉の時代と呼応することがあったのではと思います。
さて、大津、膳所といえば・・。
『成瀬は天下を取りに行く』『成瀬は信じた道を行く』の成瀬シリーズの舞台です。(このシリーズ、おもしろい!)
漫才コンビをすることになった成瀬は、そのコンビ名を「ゼゼカラ」とします。膳所から来たから・・。絶妙なネーミング。
一度だけ、『わくわく子ども俳句スクール』2巻を作るため、真菜さんとそのお子さん達と、子ども吟行句会をしました。そのとき訪れたのが、この膳所だったんです! 琵琶湖から歩いて、旧東海道に出たところが義仲寺でした。その一室で句会をしたことを、たくさんの写真も入れて出しています。子ども達、今はすっかり大きくなってるはず。
京都にも近く、紫式部が「源氏物語」の着想を得たという石山寺も、エッセイには出てきます。
『成瀬~』、3作目は俳句でいくのはどうでしょうか? 盛り上がると思うけどなあ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます