盛岡で建設予定のマンションのパンフレットに、眺望を謳う山として「岩手山」と書かれてるのに、出ていた写真が「岩木山」だったということがありました。地元の方達、大憤慨です。当然です。岩と山が同じといっても、岩木山は青森県の山、親しみをこめ、お岩木さんとも呼ばれている山です。
地元ではない大手の建設会社が、その土地のことをよく知らずに、儲け優先でやっていることが如実に表れたできごとでした。
チェックでもひっかからなかったとは・・。
ある方が、石川啄木と太宰治を間違えるようなものと言っていました。
最近では、完成間近の国立市のマンションが、住民の反対で解体が決定しました。富士見通りにあり、富士が半分見えなくなってしまったのです。
そのくらい、山は神聖なもの。
また山開き前の富士山での死亡事故もありました。
山開きは、神事です。山神様に「山に入ることをお許しください」とあいさつをするのです。その前に入山しているのですから・・。
さて、『みちのく山のゆなな』は、みちのくのどこかにある山神の娘ゆななの物語。父親は、みちのく地方の山を統べている神です。
新年には、ゆななを伴い、山々をまわります。岩手山とか岩木山とか、実際の山の名は出していません。
ちょっと似た名前を使って、東西南北の山神を出しています。岩山として岩木山、岩手の山としては、姫山と「姫神山」らしきものを・・。
今年は第42回静岡県夏の読書感想画コンクール指定図書になっています。富士山のある県で指定図書になっていること、改めて光栄に思います。
そのせいか、現在ア〇ゾンでは品切れですが、ぜひ書店にご注文などお願いいたします。