たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

出張ハイキング大台ケ原

2009年10月12日 | その他歩きの山
◎2009年10月9日(金)─I男、K女

 11日から2泊の京都出張が入った。奈良の山にでも行こうかなと、I男とK女に話したら、2人ともいっしょに行きたいと言う。じゃあということで、奈良の宿手配はK女に頼んだら、奈良・天川村の洞川温泉の宿を見つけてくれた。ここに2泊。初めて聞く温泉。山へのアクセス等を考慮して選んだわけではなさそうだ。山深い村のようだから、紅葉もきれいじゃないかといったところだろう。前日に台風18号が接近、通過し、直前まで天気やら電車の運行が気になったが、何とか、9日は正常に動いていた。京都駅に9時過ぎに着き、レンタカーで奈良に向かう。今日は大台ケ原に行くことにしている。頭の中の地図では、奈良は京都からすぐ近くなのだが、実際のところ意外と遠い。西日本の地理はからきし不案内。高速道路一本でつながっているわけではなく、ほんの数キロ高速を使っただけで、ほとんどが一般道。途中、桜井市でマグロラーメンの看板を見つけて、早い昼食。不思議な味がした。店のメニューはマグロ尽くし。

 山間部に入るに連れて、台風の影響だろうか、至る所で荒れが目につく。ダムも濁り、倒木が流されている。「大台ドライブウェイ通行止め」の電光掲示板の表示が目に入った。ダメか。がっかり。今日はドライブで終わりか。大台ケ原駐車場まではあと35Km。このうち、ドライブウェイ部分は20Kmを超えている。歩けるわけはないけど、ここまで来たらちょっと様子見だけでも。

 やはり、ドライブウェイの入り口には「通行止め」の看板があった。ただ、この看板はセンターではなく、片側に寄っていて、車は通れる。今、1時少し前。どういう論理からなのか、K女が「午後から解除じゃないの」と言うし、I男は「気付かなかったことにしましょうよ」と言う。「まっ、自己責任ということだな」と、入ってみた。すぐに、上から、工事車両が下りて来て、続いて、ブルドーザー。何も言わないどころか、道を開けてくれた。落ち葉を掃いていた兄サンも、さっと軽トラをどかす。この状況に、きっと、通行止めは解除だろうと勝手に解釈(実際、解除されたのだが)。対向車も後続車もなく、カーブ続きの快適なドライブ。しかし、天気はぱっとしない。そのため、紅葉が始まっているようなのだが、色が冴えない。駐車場に13時30分着。寒い。息が白くなっている。先ずはI男に宿屋までのナビをセットさせたら、ここから2時間はかかる。ということは、遅くとも3時には下った方がいいだろうから、せいぜい1時間のハイキングか。これじゃ、日出ケ岳往復しかできない。この空模様でもあるし。

(きれいなハイキングコース)


 整備された道が続く。緩やかで快適なハイキングコース。地面は濡れている。モミジが色づき始めている。一週間もすればきれいだろうな。今日の荷物はかなり軽い。途中のコンビニで水を買い込むつもりでいたが、コンビニそのものがなかった。倒木がコースを横切っている。これは確実に台風の爪跡だ。2人とも、木の間をくぐって、器用に向かいに抜けたが、オレは不器用に木を避けて大回りをしてしまった。これが失敗。笹の中にあった古い倒木に向こう脛をしたたかに打ってしまった。痛いの何のって。これはしばらく腫れていた。

(倒木が道をふさぐ)


(鹿2頭)


 薄ぼんやりの風景の中に日出ケ岳らしいピークが浮かぶ。山頂に木の階段が続く。右手に熊野灘。快晴なら、本当にきれいな景色だろうな。階段を歩きながら、K女が声を上げる。何の騒ぎかと思って振り向くと、鹿を2頭見つけたのだ。尻をこちらに向けている。50m先。笹の中によく見つけたものだ。ど近眼のI男には、最後まで分からなかったみたいだ。山頂到着14時5分。片道30分コース。遠くまで見渡せが、景色そのものははっきりとしない。晴れた日には富士山まで見えるようだ。明日、行こうとしている大峰山系を展望板に合わすと、シルエットで何となく、山の一つ一つは分かる。

(見下ろすと間近に熊野灘)


 せめて正木峠経由で戻りたいが時間的に無理。宿に着いてからが慌ただしい。夕食前に風呂に入り、ビールぐらいは飲みたい。正木峠がガスをかぶってき始めた。同じコースを戻る。1時間10分のハイキングだった。かなりあっけない。K女は大蛇を楽しみにしていたが、時間的に我慢してもらうしかない。行けたとしても、この天気で、写真で見る絶景を果たして期待出来たろうか。K女には、今回、また別の楽しみがあつた。明後日、帰りがてら寄る明日香村。ここのマ●石。これ以上記すとセクハラか。

(木々の紅葉)


 通行止めが正式に解除されたためか、車が何台か上がって来ていた。売店は閉まったまま。山を歩く人はいない。I男がバッジを欲しがっていたが、買えないのでは仕方がない。この施設で飼われている犬だろうか、I男の方にとことことやって来て、いきなりI男の目の前でしゃがんでフンをした。完全にコケにされた感じ。ドライブウェイを戻る。何台か、観光客の車と行き交った。明日はここも混むだろうな。今日は平日だが、明日から3連休だ。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« 黒岩山はやはりオタク系の渋... | トップ | 出張山行大峰山系・山上ケ岳 »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした (I男)
2009-10-13 07:53:14
お疲れ様でした。通行止めの看板を見た時は『あら~』と思いましたが、無事に大台ヶ原を満喫できました。やはり唯一の心残りはバッジが欲しかったですね!
返信する
晴れ女 (K女)
2009-10-13 21:56:20
今回から晴れ女になったかなと、勝手に思い込んでます。台風の後の山は、がけ崩れや木が倒れていたりと傷跡があり、大変だなと感じました。紅葉の先取りみたいな、色が見られて良かった。
返信する

コメントを投稿

その他歩きの山」カテゴリの最新記事