
◎2015年2月3日(火)
都民の森駐車場(8:45)……鞘口峠(9:03)……三頭山西峰(10:15~10:35)……大沢山(10:52)……三頭大滝(11:42)……駐車場(12:02)
金、土、日と出張だったので、天気が良さそうな火曜日に休暇をとった。
先週の日和田山、実は富士山を見るのが一つの目的でもあったのだが、期待していたよりも小さな富士山にがっかりした。圏央道の鶴ヶ島を過ぎると見えてくる富士山の半分の大きさもなかった。直線距離にして日和田山の方が富士山に近いのに意外な感があった。
大小の比較で言えば、大菩薩峠から眺める富士山レベルの大きさが好きだ。三ッ峠からではでか過ぎる。しかし、山梨まで遠征もできかねるし、雪も深かろう。奥多摩あたりの山でごまかそうかと、富士山がよく見える山を探したら、三頭山(みとうさん)があった。この山、山梨と東京の県境にあるし、富士山の大きさも好みのものではないかと期待する。
前夜、あんぱんさんが大菩薩に行かれた記事を拝見した。大菩薩に行っちゃおうかとまで考えたが、奥多摩に行くのも久しぶりだ。ここは先送りとしよう。
(「都民の森」入口)

「都民の森」の駐車場は8時にならないと開かないらしい。いつも仕事に出かける時間に家を出た。それでも2時間15分くらいはかかり、駐車場に着いたのは8時半。日の出インターを出てからは凍結路が続き、かなりスローで走ってもいた。駐車場には10台くらいの車。公園整備の方や森林館の関係者も入っているようだから、ハイカーの車がどの程度のものかはわからない。やはり、八王子ナンバーが圧倒的だ。
周辺に雪が見えた。金曜日の降雪だろう。今日はスパ長にするつもりでいたが、取り出して見ると、スパイクがかなり摩耗している。これでは、路面がガチンガチンだと危ない。登山靴にチェーンスパイクを付けて歩き出す。さらに8本爪をザックに入れたが、ストック同様、最後まで使うことがなかった。準備中に先行された方がお2人。
(立入禁止を歩いてみたが、左の道と先で合流する。舗装道歩きの苦痛はちょっとの辛抱で済んだのに)

今日は、何の気なくハイトス隊の後追いで、鞘口峠をまずは目指したが、今日出会った方は皆さん自分とは反対回りであった。都のお薦めルートもまたその回り方になっていた。
舗装道路を歩くのが嫌で、工事中で立入禁止の遊歩道に入ってみた。別に問題なく歩けたが、トレースは当然ない。結局、ちょっと先で合流。まったく意味のないことをした。ムダなハァーハァーをしただけ。
(鞘口峠)

(植林ではないから歩いていて気持ちがいい)

(振り返ると御前山)

ここの都民の森、あちこちに「何とかの路」というのが入り組んで通っている。ここは「スポーツ歩道」となっている。階段付きの歩道を登って鞘口峠に着く。反対側の奥多摩湖でも見えるのかと思ったが、何も見えない。標識に標高1,142mとある。駐車場付近は1,000mのようだから、今日の歩きの標高差はせいぜい530m程度のものだ。
積雪量はくるぶしの上ぐらいか。ちょっと脇に逸れても、膝までもない。標識がやたらとあり、地図もあちこちに掲示されている。雪のトレースはしっかりしている。頭を使って歩く必要もなければ、地図を広げて確認することもない。今日の天気の状況は上々だ。上に来ると風も若干出てくるがせいぜい微風。厚手のフリースを着たのを後悔した。もう汗をかき始めている。
峠からは「ブナの路」。先でいろいろとコースが分岐するが、三頭山を目指せばいいだけ。小ピークがいくつか続き、トレースは巻いて付けられている。無理にトレースのない尾根筋に歩いたところで、その先で巻き道と合流する。東京の山に来て、余計なことをしても仕方がないだろう。さすが、山陰の歩きになるとひんやりする。振りかえると、御前山らしき山が見える。そして、眼下に樹間越しに奥多摩湖。すっきりは見えない。
(標識はやたらとある)

(しっかりと踏まれているトレース)

何となく長い気がしながら歩いている。石がゴロゴロと出ているところを通過。「東峰0.4km」の標識を過ぎると、雲取山らしき山が右先に見え、左にようやく富士山が出てきた。しかし、木の枝がじゃまだ。
(ここで富士山。やはり大きく見える)

東峰の直下ですっきりした富士山が見えた。やはり、奥多摩あたりからになると大きくなる。奥多摩の山からの富士山はたいして知らないが、ここからの富士山は、蕎麦粒山からの眺めに比べても大きいし、頭だけではなく、中腹から下まで見えるのは何ともいい。ここまでの期待はなかった。まして、いい日和の中でラッキーだった。この後、富士山は西峰に行くまでしばらく見えなくなる。
(三頭山・東峰)

(山頂脇の展望台から。左から御前山、大岳山、馬頭刈山とあった。馬頭刈山は関東富士見百景らしい)

東峰の展望台からは、御前山と大岳山がよく見えた。両方ともに行ったことはないが、せめて大岳山くらいは南側のサルギ尾根から登ってみたいものだ。
(正面に三頭山・西峰)

(三頭山・西峰山頂)

三角点のある東峰から目立ったアップダウンもなく中央峰を通過。一旦下って登ると西峰に着いた。どうも、三頭山=西峰の感がある。ハイカーが2人、休んでいた。駐車場で先行された方々のようだ。
(西峰からの富士山)

(アップで。麓は富士吉田の町)

(北側の奥多摩の山々。この辺の灌木を根絶やしにしたい)

西峰からの富士山、足元の枝や木がちょっとばかりうるさいが、いい眺めの富士山だ。好みの手頃な大きさ。写真の案内板によると、手前の山々は、左から御正体山、三ッ峠山、黒岳、滝子山とあり、麓の街並みは富士吉田のようだ。しばらく見入ってしまった。アンパンを口に入れて、タバコを吸う。今日休んで正解だった。
反対・北側には本格的な展望盤が置かれている。設置は1974年とある。その当時は北側の眺望もかなり良かったのだろうが、今は伸び放題の雑木の枝が景観を台無しにし、どれが何山なのかよくわからない状態になっている。あるいは、今、ベンチに腰かけているハイカー氏のところからは眺めがいいのかもしれないが、カップラーメンを食べている方の脇に行ったのでは失礼だろう。今日のメインは富士山だし、ここは我慢しよう。余談だが、この展望盤に「奥」と書き込まれているのが目に付いた。1974年当時、まして、自分の子供の頃は、「地区、町」という認識で当たり前のように使われていた言葉だが、公に使わなくなったというか、使えなくなって久しい。ここで余計なコメントは記すまい。
(ムシカリ峠)

(避難小屋)

(避難小屋からの富士山)

さて、次は大沢山に向かう。昭文社マップによれば、大沢山も「富士山眺望良好」とある。楽しみは引き続き残っている。
100mほど下る。お2人連れが休み休み登って来る。それを見ていると、逆歩きの方がむしろきついのではないかと思ってしまう。鞍部が「ムシカリ峠」で、左はブナの路をそのまま三頭大滝に下るようになっている。ここは直進して少し登り返す。左に避難小屋があった。外観は新しく、中に入ってみたが、サッシの窓が4つあり、快適そうだ。地図には水場のマークもある。都県境を縦走する方もいるのだろう。ここからも富士山が見える。
(大沢山山頂)

少し登ると大沢山。何だ、富士山は枝越しに見える程度じゃないか。ここにも写真の展望板があるが、雑木を20本ばかり伐り倒さないと、写真撮影時の眺望には戻るまい。がっかりして先に行く。まぁ、ちらちらながらも右手に富士山を見ながらの歩きを楽しめるので我慢しておこう。ここは「深山の路」。道は下り、やがて、先で左にカーブするようになっている。
(カーブポイント。この先で都民の森のエリアは終わるようだ)

(カーブポイントからの富士山。しつこいようで)

カーブポイントですっきり富士が顔を出した。これが今日の見納めだろう。しかし、足元から伸びる枝がじゃまでしょうがない。気を利かして木を伐る方もいないのだろう。三ツドッケの違法伐採の話を聞いたことはあるが、そこまで大がかりにやらなくともいいが…。
(ここもまた歩いていて気持ちがいい)

のどかな自然林の中を下った。ここは紅葉の時期、新緑の頃もいいだろうな。陽もあたる。ダメ押しの富士山も狭い空間から見えた。写真を撮っていると、女性の単独さんが上がって来た。つい「名残惜しくて」と余計なことを言ってしまった。続いて、高校生みたいな2人組。足には自分と同じチェーンスパイクを巻いている。これ、出はじめの頃はパッとしなかったようだが、今や爆発的な人気ではないのか。
(沢に下る)

(沢沿いの歩き)

屈曲的にカーブするところから「石山の路」になった。なるほど大きな石が多い。尾根を散々下って、沢に出た。ここから沢沿いらしい。沢は所どころで氷を張っている。左を見上げると、三頭山だろう。こうして間近に見ると、さしたる山容でもない。里山の風情だ。確かにボコボコが3つある。
(吊橋)

(三頭大滝。ごちゃごちゃした感じ)

やがて橋を渡ると「ブナの路」に合流し、右下に吊橋が見えてくる。三頭大滝はあれを渡るのだろうかと思った。やはりそうで、吊橋の途中から氷結した滝が見えた。周囲の岩肌には雪が付き、これでは、どの程度の滝なのか、まったくわからない。解説板には、落差33mとある。後で、森林館に貼っていたポスターで見たが、合成っぽいながらも紅葉をバックにした存在感のある滝だった。
(雪の下はウッドチップが敷き詰められている)

ウッドチップを敷き詰めた道を行く。その間、2人に出会う。本日の出会いハイカーは都合9人といったところだ。平日にしては多いかもしれない。さすが東京の山。こだわりで、わざわざ山梨側から入る人もいるようだ。山梨百名山にもなっているようで、それを目指す方には、山梨ルートがあるのに、東京から入っては意味のないことだろう。
(森林館)

(駐車場に到着)

森林館の脇を通って、駐車場に到着。すでに微風すらなくなった。車は20台近くになっていたが、よく見ると、作業の方々も車に入って、弁当をとっている。ハイカーの車は10台くらいのものだろうか。
3時間半にもならない歩きだった。ハイトス隊はこれから浅間嶺に行かれているが、そういった趣向は自分には特別なことがない限りはないし、持ち合わせの体力、気力も並みのレベルだ。これで終わりとする。前回の日和田山のぶつくさ歩きに比べたら、満足感があった。やはり、そこそこの雪と富士山だろう。
汗もかいたし、土日に来たら混んでいるかもしれないと、「数馬の湯」に寄り道した。風呂代は820円。檜原村の公共施設かとは思うが世間相場からいえばかなり高い。風呂も決して大きなものではない。前後の2人はいたが、ずっと一人で独占できたから、それなりに満足ではあった。ただ、ここで食事しようと思い、事前にネットで調べたメニューの中から、「数馬の湯らーめん」を食べるつもりでいたものの、品書きはソバのセット(3種とも1,000円以上)と期間限定のカキフライ定食(880円)だけ。店外にメニューはなく、食堂に入って、座ってからわかったのでは仕方がない。カキフライ定食を食べたが、予想どおり、しばらく胃がもたれてしまった。
(本日の軌跡。ありきたりのルートだが)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
都民の森駐車場(8:45)……鞘口峠(9:03)……三頭山西峰(10:15~10:35)……大沢山(10:52)……三頭大滝(11:42)……駐車場(12:02)
金、土、日と出張だったので、天気が良さそうな火曜日に休暇をとった。
先週の日和田山、実は富士山を見るのが一つの目的でもあったのだが、期待していたよりも小さな富士山にがっかりした。圏央道の鶴ヶ島を過ぎると見えてくる富士山の半分の大きさもなかった。直線距離にして日和田山の方が富士山に近いのに意外な感があった。
大小の比較で言えば、大菩薩峠から眺める富士山レベルの大きさが好きだ。三ッ峠からではでか過ぎる。しかし、山梨まで遠征もできかねるし、雪も深かろう。奥多摩あたりの山でごまかそうかと、富士山がよく見える山を探したら、三頭山(みとうさん)があった。この山、山梨と東京の県境にあるし、富士山の大きさも好みのものではないかと期待する。
前夜、あんぱんさんが大菩薩に行かれた記事を拝見した。大菩薩に行っちゃおうかとまで考えたが、奥多摩に行くのも久しぶりだ。ここは先送りとしよう。
(「都民の森」入口)

「都民の森」の駐車場は8時にならないと開かないらしい。いつも仕事に出かける時間に家を出た。それでも2時間15分くらいはかかり、駐車場に着いたのは8時半。日の出インターを出てからは凍結路が続き、かなりスローで走ってもいた。駐車場には10台くらいの車。公園整備の方や森林館の関係者も入っているようだから、ハイカーの車がどの程度のものかはわからない。やはり、八王子ナンバーが圧倒的だ。
周辺に雪が見えた。金曜日の降雪だろう。今日はスパ長にするつもりでいたが、取り出して見ると、スパイクがかなり摩耗している。これでは、路面がガチンガチンだと危ない。登山靴にチェーンスパイクを付けて歩き出す。さらに8本爪をザックに入れたが、ストック同様、最後まで使うことがなかった。準備中に先行された方がお2人。
(立入禁止を歩いてみたが、左の道と先で合流する。舗装道歩きの苦痛はちょっとの辛抱で済んだのに)

今日は、何の気なくハイトス隊の後追いで、鞘口峠をまずは目指したが、今日出会った方は皆さん自分とは反対回りであった。都のお薦めルートもまたその回り方になっていた。
舗装道路を歩くのが嫌で、工事中で立入禁止の遊歩道に入ってみた。別に問題なく歩けたが、トレースは当然ない。結局、ちょっと先で合流。まったく意味のないことをした。ムダなハァーハァーをしただけ。
(鞘口峠)

(植林ではないから歩いていて気持ちがいい)

(振り返ると御前山)

ここの都民の森、あちこちに「何とかの路」というのが入り組んで通っている。ここは「スポーツ歩道」となっている。階段付きの歩道を登って鞘口峠に着く。反対側の奥多摩湖でも見えるのかと思ったが、何も見えない。標識に標高1,142mとある。駐車場付近は1,000mのようだから、今日の歩きの標高差はせいぜい530m程度のものだ。
積雪量はくるぶしの上ぐらいか。ちょっと脇に逸れても、膝までもない。標識がやたらとあり、地図もあちこちに掲示されている。雪のトレースはしっかりしている。頭を使って歩く必要もなければ、地図を広げて確認することもない。今日の天気の状況は上々だ。上に来ると風も若干出てくるがせいぜい微風。厚手のフリースを着たのを後悔した。もう汗をかき始めている。
峠からは「ブナの路」。先でいろいろとコースが分岐するが、三頭山を目指せばいいだけ。小ピークがいくつか続き、トレースは巻いて付けられている。無理にトレースのない尾根筋に歩いたところで、その先で巻き道と合流する。東京の山に来て、余計なことをしても仕方がないだろう。さすが、山陰の歩きになるとひんやりする。振りかえると、御前山らしき山が見える。そして、眼下に樹間越しに奥多摩湖。すっきりは見えない。
(標識はやたらとある)

(しっかりと踏まれているトレース)

何となく長い気がしながら歩いている。石がゴロゴロと出ているところを通過。「東峰0.4km」の標識を過ぎると、雲取山らしき山が右先に見え、左にようやく富士山が出てきた。しかし、木の枝がじゃまだ。
(ここで富士山。やはり大きく見える)

東峰の直下ですっきりした富士山が見えた。やはり、奥多摩あたりからになると大きくなる。奥多摩の山からの富士山はたいして知らないが、ここからの富士山は、蕎麦粒山からの眺めに比べても大きいし、頭だけではなく、中腹から下まで見えるのは何ともいい。ここまでの期待はなかった。まして、いい日和の中でラッキーだった。この後、富士山は西峰に行くまでしばらく見えなくなる。
(三頭山・東峰)

(山頂脇の展望台から。左から御前山、大岳山、馬頭刈山とあった。馬頭刈山は関東富士見百景らしい)

東峰の展望台からは、御前山と大岳山がよく見えた。両方ともに行ったことはないが、せめて大岳山くらいは南側のサルギ尾根から登ってみたいものだ。
(正面に三頭山・西峰)

(三頭山・西峰山頂)

三角点のある東峰から目立ったアップダウンもなく中央峰を通過。一旦下って登ると西峰に着いた。どうも、三頭山=西峰の感がある。ハイカーが2人、休んでいた。駐車場で先行された方々のようだ。
(西峰からの富士山)

(アップで。麓は富士吉田の町)

(北側の奥多摩の山々。この辺の灌木を根絶やしにしたい)

西峰からの富士山、足元の枝や木がちょっとばかりうるさいが、いい眺めの富士山だ。好みの手頃な大きさ。写真の案内板によると、手前の山々は、左から御正体山、三ッ峠山、黒岳、滝子山とあり、麓の街並みは富士吉田のようだ。しばらく見入ってしまった。アンパンを口に入れて、タバコを吸う。今日休んで正解だった。
反対・北側には本格的な展望盤が置かれている。設置は1974年とある。その当時は北側の眺望もかなり良かったのだろうが、今は伸び放題の雑木の枝が景観を台無しにし、どれが何山なのかよくわからない状態になっている。あるいは、今、ベンチに腰かけているハイカー氏のところからは眺めがいいのかもしれないが、カップラーメンを食べている方の脇に行ったのでは失礼だろう。今日のメインは富士山だし、ここは我慢しよう。余談だが、この展望盤に「奥」と書き込まれているのが目に付いた。1974年当時、まして、自分の子供の頃は、「地区、町」という認識で当たり前のように使われていた言葉だが、公に使わなくなったというか、使えなくなって久しい。ここで余計なコメントは記すまい。
(ムシカリ峠)

(避難小屋)

(避難小屋からの富士山)

さて、次は大沢山に向かう。昭文社マップによれば、大沢山も「富士山眺望良好」とある。楽しみは引き続き残っている。
100mほど下る。お2人連れが休み休み登って来る。それを見ていると、逆歩きの方がむしろきついのではないかと思ってしまう。鞍部が「ムシカリ峠」で、左はブナの路をそのまま三頭大滝に下るようになっている。ここは直進して少し登り返す。左に避難小屋があった。外観は新しく、中に入ってみたが、サッシの窓が4つあり、快適そうだ。地図には水場のマークもある。都県境を縦走する方もいるのだろう。ここからも富士山が見える。
(大沢山山頂)

少し登ると大沢山。何だ、富士山は枝越しに見える程度じゃないか。ここにも写真の展望板があるが、雑木を20本ばかり伐り倒さないと、写真撮影時の眺望には戻るまい。がっかりして先に行く。まぁ、ちらちらながらも右手に富士山を見ながらの歩きを楽しめるので我慢しておこう。ここは「深山の路」。道は下り、やがて、先で左にカーブするようになっている。
(カーブポイント。この先で都民の森のエリアは終わるようだ)

(カーブポイントからの富士山。しつこいようで)

カーブポイントですっきり富士が顔を出した。これが今日の見納めだろう。しかし、足元から伸びる枝がじゃまでしょうがない。気を利かして木を伐る方もいないのだろう。三ツドッケの違法伐採の話を聞いたことはあるが、そこまで大がかりにやらなくともいいが…。
(ここもまた歩いていて気持ちがいい)

のどかな自然林の中を下った。ここは紅葉の時期、新緑の頃もいいだろうな。陽もあたる。ダメ押しの富士山も狭い空間から見えた。写真を撮っていると、女性の単独さんが上がって来た。つい「名残惜しくて」と余計なことを言ってしまった。続いて、高校生みたいな2人組。足には自分と同じチェーンスパイクを巻いている。これ、出はじめの頃はパッとしなかったようだが、今や爆発的な人気ではないのか。
(沢に下る)

(沢沿いの歩き)

屈曲的にカーブするところから「石山の路」になった。なるほど大きな石が多い。尾根を散々下って、沢に出た。ここから沢沿いらしい。沢は所どころで氷を張っている。左を見上げると、三頭山だろう。こうして間近に見ると、さしたる山容でもない。里山の風情だ。確かにボコボコが3つある。
(吊橋)

(三頭大滝。ごちゃごちゃした感じ)

やがて橋を渡ると「ブナの路」に合流し、右下に吊橋が見えてくる。三頭大滝はあれを渡るのだろうかと思った。やはりそうで、吊橋の途中から氷結した滝が見えた。周囲の岩肌には雪が付き、これでは、どの程度の滝なのか、まったくわからない。解説板には、落差33mとある。後で、森林館に貼っていたポスターで見たが、合成っぽいながらも紅葉をバックにした存在感のある滝だった。
(雪の下はウッドチップが敷き詰められている)

ウッドチップを敷き詰めた道を行く。その間、2人に出会う。本日の出会いハイカーは都合9人といったところだ。平日にしては多いかもしれない。さすが東京の山。こだわりで、わざわざ山梨側から入る人もいるようだ。山梨百名山にもなっているようで、それを目指す方には、山梨ルートがあるのに、東京から入っては意味のないことだろう。
(森林館)

(駐車場に到着)

森林館の脇を通って、駐車場に到着。すでに微風すらなくなった。車は20台近くになっていたが、よく見ると、作業の方々も車に入って、弁当をとっている。ハイカーの車は10台くらいのものだろうか。
3時間半にもならない歩きだった。ハイトス隊はこれから浅間嶺に行かれているが、そういった趣向は自分には特別なことがない限りはないし、持ち合わせの体力、気力も並みのレベルだ。これで終わりとする。前回の日和田山のぶつくさ歩きに比べたら、満足感があった。やはり、そこそこの雪と富士山だろう。
汗もかいたし、土日に来たら混んでいるかもしれないと、「数馬の湯」に寄り道した。風呂代は820円。檜原村の公共施設かとは思うが世間相場からいえばかなり高い。風呂も決して大きなものではない。前後の2人はいたが、ずっと一人で独占できたから、それなりに満足ではあった。ただ、ここで食事しようと思い、事前にネットで調べたメニューの中から、「数馬の湯らーめん」を食べるつもりでいたものの、品書きはソバのセット(3種とも1,000円以上)と期間限定のカキフライ定食(880円)だけ。店外にメニューはなく、食堂に入って、座ってからわかったのでは仕方がない。カキフライ定食を食べたが、予想どおり、しばらく胃がもたれてしまった。
(本日の軌跡。ありきたりのルートだが)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
昨日の水曜日も天気は良かったですが、風もあったし、やはり、火曜日休暇で正解でした。
みー猫さんのように、一日休みでも遠征する気分になれればいいのですが、私なんか、せいぜいこの程度ですよ。
この駐車場、使えるのは8時から5時までだったかと思いますので、さらに周回を企てると時間が気になってくるでしょうね。
奥多摩湖から入れば、どうなのかは、よく調べてはおりません。
いずれにしても、この辺は、既成のコースを歩くのが無難で、むしろ、マニアック的なルートを探しても、すぐに何とか路にぶつかって、面白味はないかもしれません。
富士山を見る、それだけを目的に歩けば、裏切られることはありません。
それにしても,綺麗な富士山を見ることができましたネ。
奥多摩方面というと大菩薩くらいしか登ったことがありませんが,梅雨時のガスの中で,展望がまったく無かったことを思い出しましたヨ。
確かに,みー猫さんやハイトスさんは,一度に二山・三山歩かれていますが,自分も,滝巡りならいざ知らず,一度,車に乗ってしまうと,山を歩く気にはなれませんヨ。
三頭大滝って、有名な滝なのですか?
あの滝、見るだけなら駐車場から遊歩道を歩いて10分くらいで行けますよ。ああ整備されて、短時間で行ける滝ですから、あまりありがたみはないような気がいたします。
大岳山の南側にも大滝というのがあるようですが、そこも同じような気がいたします。いずれ見に行くでしょうが。
富士山の眺めは良かったですね。ただ、足元の雑木の枝がじゃまで、どうしても写真に入っちゃうんですね。アップで撮るのも不自然だし、その辺はちょっと不満足なところでした。
今回は出張で山はお休みかと思いましたら代休で三頭山でしたか。
小さすぎるとは言え富士山がいい感じです。
我が隊の八王子からの富士山は目一杯拡大したものでしたから全然こちらの方が綺麗です。
やはりここに来ると「数馬の湯」が有名ですので寄りたくなりますね。
ところで12:00には上がったわけですからもう一山は考えませんでしたか?(笑)
三頭山からの富士山、そこそこ満足して帰って来ました。
いずれ、足元にヤブめいたもののない、さらにすっきりした富士山の眺めのスポットを探索したいと思っております。この辺でしたら、馬頭刈山か大岳山でしょうか。
実は、この後、ちょっと先まで行って御前山を予定に入れていたのですが、どうも、そういった駆け足登山には不慣れなせいか、気持ちの切り替えができませんでした。満足したからいいやでおしまいでした。
「数馬の湯」は、ここで一回体験しましたので、もう立ち寄ることはありませんわ。