不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

たそがれオヤジのクタクタ山ある記

主に北関東の山を方向音痴で歩いています。山行計画の参考にされても責任は負いかねます。深慮せず軽く読み流してください。

ヒライデ沢から南東尾根を経由して前袈裟丸山

2014年06月15日 | 足尾周辺の山
◎2014年6月14日(土)

折場登山口(6:55)……折場橋(7:03)……伐採地(7:56)……南東尾根合流(8:43)……1701m標高点付近(9:23)……1750m小ピーク(9:45)……一般ルート合流(10:09)……前袈裟丸山(10:15~10:32)……小丸山(11:14~11:25)……賽の河原(12:05~12:11)……折場登山口(12:52)

 梅雨に入り、久しぶりの山歩きといった感がある。晴れ間の休日は瀑泉さんルートの後追いということで決めていた。ただし、後袈裟丸山は現地での状況次第。沢歩きも楽しめるし、南東尾根に至っては歩いたこともない。以前、みー猫さんが、岩峰経由ではあるが、この南東尾根を歩かれていて、自分も歩いてみたいと、かねてから思っていた。瀑泉さんが歩かれた一か月前に比べ、沢の水もこの暑さで幾分ぬるくなっているだろう。旬のツツジの頃の袈裟丸に比べたら、季節外れといった感じもあるが、むしろ空いていていいのではないのか。その意味では、自分には旬の時期かも。

(言うなれば、まぼろしの山名板)


 このルートを歩くに際し、事前に用意したものがある。それは前袈裟丸山手前の1750mピークの山名板。「地元ならではの情報」によれば、このピークには「小袈裟山」という名前があるとのことだ。何の疑問も覚えずに作製した。しかし、昭文社マップを見ると、小丸山に歴然と「小丸山(小袈裟)」と記されている。90度違う尾根に迷い込んだハイカーが、ここで「小袈裟山」の山名板を見つけたら、かなりまずいことになる。その先はヤブ続きであろう。「地元ではここを小袈裟山と呼んでいるらしい」では済まされなくなる。まして自分は通りすがりの部外者。ここで、さっさとやめとけばいいのに、目立たない山名板なら構わないだろうと、今度は小型の山名板を作製した(そういった次元での問題ではないのだが)。作ったはいいが、いまだに疑心暗鬼。そこで、瀑泉さんに確認させていただいたところ、ハイトスさんのご師匠の記事を紹介された。以前、何気なく読んだことはあるが、改めて読むと、「袈裟丸山」そのものの名称もアバウトな歴史的変遷をたどっているではないか。ここに地元情報の「小袈裟山」の山名板なんぞ持ち込んだら、さらにおかしなことになって総スカンだろう。結局、山名板の設置はやめにした。「塔の峰」だけで終わらせておけばいいものを、図に乗ってやろうとするからおかしなことになる。この記事だけの登場で十分だろう。

 久しぶりの沢歩きに興奮したせいか、睡眠不足で目覚めた。体は重く、体調はよろしくない。こんな時に腰痛が出たりする。ようやく治ったばかりだからと、コルセットを手に取りかけたが、そこまでやることはないだろう。4週間ぶりの足尾方面。日が長くなったせいか、5時台なのに車の往来が多い。大間々に入る。いつものように、岩宿遺跡入口で恒例の催しといきたいところだが、ここで左折してしまうとでんさんの思うツボになってしまう。素通り。その気配なし。規定量は珍しく家で済ませてきた。朝日がやけにまぶしい。折場登山口に行くに際し、小中から入った方がいいのか、沢入の方がいいのか迷うところだが、特に意味もなく、近い小中を敬遠して沢入から入ってしまった。同じことをやる方がいるようで、塔の沢登山口に向かうと思しき対向車がいて、ちょっとバックしていただいた。失礼。

(折場橋からヒライデ沢)


 折場登山口には車とバイクが各1台。数週間前まではすごかったろう。沢靴を履き、ヘルメットをかぶって出発。靴の中で靴下がよじれてしばらく気になった。折場橋にさしかかる。車が1台。釣りか? 堰堤が3基覗いている。右岸側に踏み跡らしきものがあって、これを辿る。3基目を過ぎると、踏み跡がはっきりしなくなり、沢に下りる。目の前にもう1基あった。そこに釣り人。また嫌な顔でもされるかなと思ったが、気軽にコンニチワだった。「静かに歩きますから」だのと余計なことは言うまい。4基目も際を巻いて越え、いよいよ沢歩き。

(いよいよ出てきました。手前はど素人でも越えられる)

(これは無理。あっさりと巻く)

(行けそうだが、流れが速いことを理由にパス)


 沢はど素人である。瀑泉さんが、小滝を巻くこともなくへつったり、ストレートによじ登るのは、正直のところ参考にもならない。初心者にもやさしいなんて言葉は名人の立場からの言であって、素人には危険と表裏一体なのである。基本は巻き巻き。早速、先にある小滝を巻いた。こんな予定ではなかった。体調も戻り、今日の沢は短時間だし、バンバンやっちまうよといった気分でいたのだが、堰堤を越えてから、コケの付いた石に乗ってバランスを崩し、あわやドボーンの寸前で、すっかりと意気消沈してしまっていた。

(ハイトスさんなら、この陽気では早速泳ぐかも)

(巻き行為もエスカレートしてしまい、こんな高みを歩く始末になる。しかし、こんなところにも踏み跡がある。同類なんだろう)

(最早、開き直った)

(なかなかいい感じに越えた。だれかに見せたいところだ)


 巻きも、最初のうちはよかった。簡単に巻けた。巻いて沢に下りてジャボジャボ。この繰り返しだけでも気分は爽快なのだが、次第に巻きも大幅なものになり、ヤブに入って高巻き、揚句は本流に注ぐ小沢を越えるのに四苦八苦。このまま東の稜線に出た方が早いんじゃないのかと思案する始末。巻いている方がむしろ危険と悟り、開き直って、越えられそうもない小滝はできるだけ水際を歩くようにした。むしろこれで良かった。想像どおり水温は高かったし、しっかりと岩や木をつかんでいれば大した泣きも出てこない。垂れたトラロープも見かけたが、やっかいにはならなかった。むしろ、年代物ゆえつかんだら危ない。

(何だ、もう終わりかよ)


 そろそろ水をかぶりたいなと思っているところでナメ状が続き、やがて左に伐採地が開けた。ここから上がらないといけない。何となく半端で、もっと先に進みたかったのだが、沢と未踏尾根を比べたら、どうしても後者を優先してしまう。しかし、前半の巻きで手間取ってしまった。賽の河原からの下りで西側に連瀑が見えていたが、あれはこの先のヒライデ沢の枝沢だろうか。

(センターのピークの左寄りに一本松の岩峰。あのピークは1317m標高点じゃないか)

(しっかりした作業道が走っている)

(富士山が見えた)


 伐採地とはいっても草原だ。上に出ると、左側の展望が開け、赤城山は明瞭。富士山も見えた。南東尾根の小ピークの先にみー猫さんが行かれた岩峰らしきものが見える。木が一本見えている。あれが一本松か。目の前を作業道が走っている。こんなところ、何とも不思議な光景だが、どうも現役っぽい。この作業道を伝って先まで行けそうだが、南東尾根の尾根型はまだ不明瞭で、迂回して入った方がいいかもしれない。作業道を跨いで小尾根に登る。新しいシカ除けネットが張りめぐらされている。これ、最近の仕事のようだけど、別に歩行に差しつかえはなく、尾根筋に合わせて歩ける。ちょっとした平らなところに腰をかけて、靴を交換。地下足袋に履きかえた。もう何年も履いていないのを探し出して持ってきた。ザックの中に登山靴を入れるとかさばるので、折り畳み可能な地下足袋にしただけのことだが、自分には苦手な履物。指の間が痛くなる。今日は、沢靴も二股なので、昨夜のうちにテーピングしてある。ついでに靴下をしぼって、別の靴下に交換。履きかえに手間取った。水を吸った沢靴は脱ぎづらい。ザックが一気に重くなった。

(南東尾根に向かう小尾根歩き。この時点ではヤブも大人しい)

(やがてこうなる。ダニを怖がっていたら歩けない)


 ササは低い。時たまテープを目にする。薄い踏み跡が消えたり出てきたり。尾根幅は広い。しおれた赤いツツジを目にする。もうツツジは期待できまい。前半は気持ちの良い歩きだが、次第にササヤブが密になり、胸高になって結構な急斜面になる。踏み跡は完全に消えた。こんな時のテープは心強いものだが、中には、なんであんなところにといった代物もある。針金通しのリボンも目にするが、テープはむしろ少ない方なのかも。敢えて回収はしなかった。回収は足尾の山限定にしている。傾斜が幾分和らぎ、1510m付近で南東尾根に合流した。

(南東尾根に合流。ササがまた低くなり、道型が現れる。瀑泉さんはシカ道だと言うが…)

(すぐにまたこうなって)

(「中間点」の石柱)

(続いてちょい先に「笠松」)


 ササがまた低くなり、細い道型が現れた。ここを通る人も多いようだ。春ゼミの鳴きがすごい。これに混じってホーホケキョ。今は緑が濃くて視界もよろしくはないが、前袈裟らしきピークや小丸山、赤城の方もちらちらと見えている。いい感じの尾根だ。このまま続けばいいなと思ったのも束の間。小尾根ほどではないがササがまた高くなり、傾斜も増す。そして1600m付近で「中間点」と刻まれた石柱。これを見たかった。前袈裟を起点とすれば、林道との間の中間点ということだろうか。いずれにしても、作業用の標識なのだろう。続いて、50mほど先に「笠松」の石柱。これは地名だろう。渡良瀬渓谷鉄道の笠松トンネル、笠松片マンプからはかなり離れているが。こういうものは、設置時点で意義あるものであっても、今の用途はどれほどのものなのだろうか。現に、ササで覆われていて、笠松は見落とすかも知れないし、下の「松」の字は、掘り返さないと確認できない状態だ。

(赤城山が明瞭)

(1701m標高点付近)


 ササがまた低くなり、道型も明瞭になる。いつの間には春ゼミの合唱は遠のいてしまった。さっきよりも視界が良くなり、赤城山がはっきりと見え、後袈裟に続く郡界尾根も覗いている。涼しい風が流れ込み、汗ばんだ身体に心地よい。いい尾根だとまた嘆息。1701m付近を通過。一瞬、薄暗い感じのところを通過したが、すぐに明るくなった。左先に見えるピークは前袈裟かなと思ったが、これは1750mピークだった(瀑泉さん記事で改めて確認)。瀑泉さんといえば、一か月前は、この付近、ツツジが群れていたようだが、今や、面影すら目に入らない。その間、ササもかなり成長しているようだ。ちなみに、道型の件、瀑泉さんはシカじゃないかと記されているが、自分にはどうも人為的なものに見えるのだが。いずれにせよ、この尾根は、紅葉の時期も期待できるのではないだろうか。改めて歩いてみよう。その節はヒライデ沢を横切っての岩峰経由か。しばらく休憩。

(1750mのピーク。当初、前袈裟かと思った)

(皇海山が見え)

(庚申山から男体山も見え出す)


 尾根は北西方向にカーブしていく。正面に見えているのが1750mピークだろう。山名板を取り付けようとしたピークだ。地元の小袈裟山。ここでおかしなことを考えた。「小丸山」って、また別名で「小袈裟丸山」と呼ばれているのが、「袈裟」の画数が多く、山名板を作製するにはやっかいなので、省略して「小丸山」にしてしまったんじゃないのかと。ダジャレ的な発想だ。ふと足元を見ると、シロヤシオの花びらが落ちている。周囲を見渡したが、それらしき開花はない。シロヤシオも終わりだったみたい。シャクナゲとともに少しは期待していたのだが。
 右手に男体山、庚申山、皇海山が見えてきた。ここからの銀峯は目立たない。小法師尾根にはしばらくご無沙汰だが、いずれ歩いてみよう。餅ヶ瀬林道終点付近からに向かうのもそのままになっている。その先のすごいササヤブ地獄も、最近歩かれた方のネット記録を拝見すると大人しくなっている気配がある。

(ここが問題の1750mピーク。地元の方は「小袈裟山」と呼ぶらしい)


 またササが濃くなって1750mピークに到達した。感慨も何も湧かない、通りすがりの小ピークといった感じだ。展望はない。腰をおろせるところもない。こんなところに山名板を取り付けて、気分はどうだったのだろう。自己満足すらあったろうか。このピーク、実際にこの尾根にあっての存在感はさしてないのだが、遠くから見ると、見る角度によっては、前袈裟の前衛峰的な存在に見えるのが不思議でもある。長居できるところではない。以前、秩父の矢岳に行った際にも同じような感慨を持ったものだが、あそこは、山頂もまだ広くなっていた。比べること自体が意味のないものではあるが。

(前袈裟がようやく見えてくる。これまで1750mに隠れていたということだ)

(改めてヤブ越しに赤城山)

(振りかえって「小袈裟山」)


 1750mピークから鋭角的に方向を変えて前袈裟に向かう。一旦下り、登る。正面には前袈裟が見えている。振り返る。確かに南側の前衛峰だ。ササが深くなって、腰高越え。ササが寝ているところもあって、急なところでもあり、登山靴なら滑りまくりのところだろう。確かに、スパイク地下足袋の威力を納得するが、指股の痛みを少しばかり感じている。これがなければ爽快なのだろうけど。踏み跡っぽいの見えるが、あまり気にせずに歩きやすい所を選んで登る。一般道に出た。しつこいようだが、この南東尾根、いい歩きを楽しめた。迷うところもない。花の時期なら最高だったろう。南西尾根も良かったが、好みはむしろ南東尾根かなぁ。1404m経由の南尾根というのもあるが、山頂が近づいてから南西尾根に合流までがつらそうだ。

(間もなく合流だろう)

(小丸山方面からの一般ルートに合流。直進が南東尾根)

(ようやく目にしたシロヤシオ)


 歩いて来た南東尾根方面にはトラロープが張られていた。誤って入り込む人もいるのだろうか。何だか天気が崩れてきた。頭上の青空は消え、雲の色が濃くなってきた。霧雨のようなものが顔にあたる。前に2人組。もしかして、折場登山口に向かう途中で、林道をバックしていただいた方たちだろうか。助手席の方が外に出て誘導してくれた。確証はないので、その節の挨拶はぬいた。シロヤシオを1株見かけた。これがせいぜいだろうか。

(前袈裟丸山山頂)

(後袈裟丸山。ここでポツリ)

(疲れた感じのシャクナゲ)


 前袈裟丸山の山頂に到着。1人、オッサンがいた。続いてさっきの2人組が到着。後袈裟丸山を見に行く。品質の劣った感じのシャクナゲが咲いている。さて、どうしようか。体力的な問題はないが、気分的に後袈裟まで行く気にはなれない。やめる理由を探す。が、探すまでもなかった。上からポツリと落ちてきた。これだな。山頂に戻って休憩。気まぐれなポツリはまだ続いている。ずっと続いてくれるのを願いたい。晴れあがってしまったら、新たな理由探しをしなけりゃならなくなる。理由がみつからなければ、後袈裟まで行かなきゃならなくなっちまう。
 地下足袋歩きの下りで、きっと指股が痛くなるだろう。さらにテーピングする。オニギリを一つ食べておさらば。その間、山頂に2人追加。1人は後袈裟からと言っていた。これから戻るそうな。だったら、南西尾根を登れば一回で済むのにと思った。思っただけで口にはしなかった。弁当を広げていたオッサンが後袈裟に行くか迷っていた。どうしたろう。

(小雨が上がらないうちにさっさと下りましょう)


 どんどん下る。指股に負担がかかって、早速痛くなる。テーピングの効き目なし。自分の足には地下足袋がやはり合わないようだ。登りの何人かと出会う。シロヤシオをいくつか見かけた。ピークはすでに過ぎている。頭上にまた青空が広がり、いきなり暑くなってきた。風もない。今さら晴れても、戻って後袈裟に行く気にはなれない(ということにしておこう)。せめて、もう少しポツリが続いて欲しかった。

(避難小屋のある鞍部。もうすっかりと晴れてしまった)

(小丸山。暑い)

(袈裟丸を眺めて)


 12~13人のハイカーに出会う。その中の一人に、沢ツメしたんかい?と聞かれた。背中のヘルメットが目に付いたらしい。沢ツメというほどのこともないのだが。今日の沢ツメ、あの程度ならヘルメットは不要だった。一応、そうだとは答えたが、それ以上の質問を受けたら、あるいはバレバレだったかも。カマボコ小屋を覗いているオッサンがいた。この小屋、随分前に中を見たことはあるが、かなり荒れたイメージがあった。今はどうなのか。中はペンキの臭いがしていた。床も一部腐っている。小丸山に到着。しばらく休憩して残りのオニギリを食べる。前袈裟の山頂にいたオッサンが休んでいた。これから登る人も一人。気温は22℃に上がった。さて、ここでうろついたが、小丸山の山名板はあるものの、小袈裟山と記されたものはない。ネット記事では大半が小丸山=小袈裟山で記されている。件の1750mを小袈裟山としてあるのはほんの数件止まりだ。今さらどうでもいいことではあるが、山名板を作った手前、気にはなる。
 また、春ゼミの合唱が始まった。今度はカエルの声も混じっている。消えたり出てきたりと、標高の関係があるのだろうか。行きも帰りも、1500~1600m付近に集中している。自然保護のためなのか、ロープが張り巡らされている。泥の道を歩かねばならないところも出てくる。

(「床水起」の石柱)

(林の中に入り込んで撮ってきた)

(賽の河原)


 1530mの小ピークに「床水起」と彫られた石柱を見かけた。これは地名だろうか。上りで見かけた「中間点」「笠松」と同類だ。書体は違うが、花崗岩の材質は同じ。近年の物であることは確かだ。左の林の中に入って遅咲きのツツジを眺めたりしながら、ぶらぶらと下る。実のところ、そうでもしないと、指股が痛くなるのである。
 賽の河原に着いた。メチャ暑い。25℃を越えている。日陰で山ガール3人、お食事中だ。大方、ここでUターンだろう。先の展望台では下で2人連れがこれまたお食事中。断わって、上に上がる。緑が繁って、さほどの展望は臨めなかった。歩いた南東尾根も全体が見えない。

(遅ればせながらの色鮮やかなのがまだ残っている)

(ここの風景は人工的なのだがいい感じだ。雪の時の眺めも格別だ)

(歩いた尾根)

(あの連瀑、歩ければ楽しいだろうな)


 伐採地に到着。何だ、ここから良く見えてんじゃないか。1317m脇の岩峰も見えている。こうやって眺めていると、大した歩きもしていないことに気づいてしまう。ここから見る限り、南東尾根は樹林帯になっているが、実際はさほどのものでもなく、疎林が結構続いていた。

(間もなく終点)

(折場登山口。折場コースではなく「弓の手コース」なのは何でだ?)


 折場登山口には車が15台ほど。車には、水沼温泉センターのチラシが挟まっていた。ここまで来るとは、営業さんもご苦労さまだ。水を溜めて流しているところで顔を洗う。ついでに水も飲みたかったが、それはやめておこう。上流でシカの死骸が横たわっているかもしれない。山中、シカの死骸はまったく見なかった。生きているのは3頭見かけた。ここは足尾の岩山よりもシカには住み心地のいい山かも。
 着替えを終えてブラブラしていると、賽の河原の山ガールたちが下りて来た。やはり賽の河原が目的地だったみたい。さっ、早いが帰るとするか。今度は小中の方に下ってみる。今日は暑かったが、水は500ccのペットボトルの半分しか飲まなかった。こんなこと自慢にもならないが、ついゴクゴクやっちゃうと、際限がなくなって、2リットルでも足りなくなる。これからは要注意だな。荷物が重くなれば、腰にも負担がかかる。足指股の痛みは、地下足袋を脱いで普通の靴に履き替えた途端に薄らいだ。表記するほどの大した痛みでもなかったようだ。

(本日の軌跡)

「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」

コメント (14)    この記事についてブログを書く
« 妻沼のアジサイ寺 | トップ | 松木沢からオロ山~中倉山周回 »

14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (でん)
2014-06-15 20:07:49
「小袈裟丸山」の表記は大小山と同じようですね。画数が多いと言ってたわりには上手に出来てますよ!
袈裟丸山の登山ルートの「弓ノ手コース」は沢の名前からですよね。
この弓ノ手コースは神戸から続いていてその一部の折場の登山口ということではないでしょうか。
古い「折場登山口」も今より下にあるので、そんな気がします。
ヤシオが終わると山の緑もずいぶんと濃くなってますね。
返信する
でんさん (たそがれオヤジ)
2014-06-15 22:19:44
でんさん、こんばんは。
小丸、大小、確かに同じようなニュアンスですね。大小山も、その間に画数の多い文字が入り込んでいたのでしょうか。
「弓ノ手コース」は沢の名前からですか?でも…、弓ノ手沢って、前袈裟のすぐ東側にある沢ですよね。今の弓ノ手コースとは大分離れていますけど。
神戸から続いていたとすれば、神戸山を通過する尾根道でしょうか。その延長線にあるバラ沢峠から登ったことはあるのですが。
弓ノ手沢も小中川に合流するのでしょうが、今一つ、弓ノ手コースの名称の因果関係がはっきりしません。別にこだわるつもりはないのですが、調べてみますよ。

緑の濃さ、なるほど、ヤシオですか。自然の摂理なのですかね。山自体の表情の循環なのでしょうね。
返信する
深緑 (K女)
2014-06-15 23:05:43
水をたっぷりと吸って、綺麗な緑になりましたね。色が驚くくらい変わったなと、私も感じました。

沢に去年からハマって、今年も色々と行きそうですね。連漠をやってみたいと思っているところで、出てますよ。
富士山が見えたのは、気持ち良さそう。鹿も住みやすい所を知っているのか、呼ぶのか、熊に会うよりは安全だけど、最近、多いですね。

山名板、素敵に出来たのに、デビュー出来ないのはかわいそう
返信する
K女さん (たそがれオヤジ)
2014-06-16 05:30:51
K女さん、ありがとうございます。
緑の濃さって、歩いているとあまり気づかないものなのですが、後で写真を見ると、確かにそうですね。
緑が濃いのはいいものですが、視界が狭まって、展望が効かなくなるといった面も出てきます。また薄暗くもなるし。歩いていると、うっとうしくなることもままあります。
沢ですか。私のような入口付近をうろうろしている人間にとっては、あまり、一人で行くものではないといったところが本音のところです。何が待ち受けているのかわかったものではないですからね。今回のように、巻いて遭難するといったケースもあるんじゃないですかね。
山名板、それなりに時間をかけましたが、仕方がないですね。万が一つでも、それが原因で、だれか徘徊するようになったら、責任問題ですからね。まして、そういう時の心理は一途になるものですから、却って危険ですよ。この付近に精通しているわけでもないのに、余計なことはやめておいた方がいいでしょうね。
返信する
小袈裟 (みー猫)
2014-06-16 07:19:04
おはようございます。
山名板、もったいないですね。あまり、地図読みの出来ない方が容易に入る感じもしないので小さいやつつけといたら…とも思うのですが。標高が書かれてあるし、文字のうねりに味もありますし…(笑)むしろ、有名になって一目見ようと押し寄せるほうが心配ですね。いち早い沢歩きでしたがちょっと短かったみたいですね。
返信する
みー猫さん (たそがれオヤジ)
2014-06-16 08:47:45
みー猫さん、こんにちは。
山名板の件、またそんなことをおっしゃる。紅葉の時期に行ったとしても、もう取りつけませんよ。「うねりに味がある」ですか…。複雑な心境ですよ。そのうねりは、別の山名板で発揮することにいたしますよ。
沢歩き、年内初でしたから、こんなものでいいんじゃないですかね。ただ、調子が乗ってきたら目的地というのも、子供がオモチャを取り上げられるような感じでしたよ。
今年は沢はどうでしょうか。私のレベルでは、やはり一人では不安です。行く機会がありましたら、お誘いくださいな。
返信する
味わいのある山名板・・・ (瀑泉)
2014-06-16 18:30:23
をご用意いただいたのに,付けることがかなわず,たいへん申し訳ありませんでした m(_ _ )m。地元の方の言があっても,こう山名が変遷していては,やはり簡単に確定させるワケにもいかないですネ。
まぁ,こういってはなんですが,此れに懲りずに山名板作成は,お続けくださいマセ。

ところで南東尾根。お気に召していただいたみたいで,何よりでした。ヒライデ沢から入ると,短時間で前袈裟に登れちゃうんで,チョッと物足りなく感じるかと思いますが,それはそれとして,沢あり,適度なヤブあり,おまけに展望も良しで,結構,楽しめたのではと思います。
でもヒライデ沢は,出だしでドボンした方が良かったんじゃないかと・・・そうすれば,濡れも気にせず沢通しで,もっと楽しめたかも知れませんヨ。
返信する
瀑泉さん (たそがれオヤジ)
2014-06-16 20:13:16
瀑泉さん、こんばんは。
この度は、なかなかの面白いコースをご紹介いただきありがとうございました。おかげさまで、秋に再訪できる楽しみが残りましたよ。
しいて難点を申せば、沢遊び部分が少なかったこと、一般ルートの下りが飽きてしまったといったところでしょうか。
この界隈のコース、さらなる満喫コースのご紹介をお願いいたします。
山名板の件は、別に瀑泉さんがお気にすることはありません。最近、趣味になりつつある嗜みといったところですから。まぁ、この記事で写真をアップできただけでもヨシとしておきますよ。
沢遊び、確かに、潜在的に「濡れるのは嫌だ」といったところがあったかもしれませんね。意識はしていなかったのですが。やはり、大胆にならなあかんというところでしょうかね。
返信する
ヒライデ沢 (ハイトス)
2014-06-17 00:05:36
こんばんは。
ヒライデ沢に行かれましたね。
瀑泉さんの記事を拝見してななさんのデビューにちょうどいいのではないかと思いまして暑くなったら後追いするつもりでおりました。
もちろん釜にはジャブジャブと入り込むのですよ。(笑)
今回作成された山名板はもったいないなぁ。
でもこればかりはしょうが無いですね。
返信する
ハイトスさん (たそがれオヤジ)
2014-06-17 05:19:40
ハイトスさん、こんにちは。
土日と暑かったせいか、ヒライデ沢の水はぬるめでしたよ。もう十分に楽しめます。
その先の尾根は暑くなったら、ちょっと歩くのがしんどいかもしれません。部分的ですが、胸高まで達するヤブがありますから、暑い時はうっとうしくなるでしょう。
あまり大した経験はありませんが、釜とはいっても、ちょっとした淀み程度で、泳ぐほどのものではなく、せいぜい浸かるといった感じでした。
でも、こんなことを申す立場ではないですが、初心者にも楽しめる沢かと思いました。
山名板の件、そうなんです。こればかりはしょうがないのですよ。
返信する

コメントを投稿

足尾周辺の山」カテゴリの最新記事