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◎2018年3月18日(日)
道の駅果樹公園あしがくぼ駐車場(7:06)……芦ヶ久保観音(7:19)……琴平神社(7:48)……日向山(8:08~8:17)……道間違い引き返し(8:33)……何とか、山道に入る(8:49)……正規ルート合流(9:13)……丸山(10:09~10:30)……大野峠(10:54)……カバ岳(11:15)……休憩(11:38~11:46)……虚空蔵峠(12:14~12:21)……旧正丸峠(13:00)……川越山(13:15~13:30)……正丸峠(13:46)……正丸駅(14:28)・正丸駅発(14;47)─芦ヶ久保駅(14:52)……駐車場(14:59)
土曜日、職場の窓から空を見上げ、何とも複雑な気持ちになった。真っ青な空。まさに富士山日和だった。雁ヶ腹摺山のあとは大月からちょっと離れ、都留方面から富士山を間近に眺めるつもりでいた。数日前から土曜日は仕事だしと日曜の予定にしていたが、明日の天気予報は晴れてはいるが雲量が多く、昨日の時点ですでにあきらめている。今日のこの晴天が何ともうらめしい。
そんな天気具合だったから、日曜日は奥武蔵の山にでも軽くハイキングに行くことにした。最近買った2018年版の昭文社マップ『奥武蔵・秩父』を広げて見た。「丸山」という山に「奥武蔵随一の大展望 県指定名勝」と添え書きがある。随一とはどんなものだろう。旧版マップ(2008年版)には「展望良い」としかなかった。そういえば、11月に武川岳、伊豆ヶ岳に行った際、結果的には時間の関係で無理だったが、正丸峠の北にあるいわくありげな響きの「虚空蔵峠」という名前に魅かれていた。この峠とその丸山を加えて歩いてみるのもいいか。
芦ヶ久保から日向山と丸山に登り、虚空蔵峠と川越山を経由して正丸峠から下れば前回の続きにもなる。今の自分には尾根をつなげて歩くといったこだわりはあまりない。その点では矛盾もするが、奥武蔵の軽いハイキングといった観点では、どうせならといった含みがあってもいいだろう。結果として前回歩きにつなぐことができ、後でのこだわりを残すこともなくなったが。
ただ、今回のコース取り、帰宅してからHIDEJIさんの記事を拝見し、ザゼンソウを見られたかも知れないかなと思うと、ちょっと失敗したかもしれない。数日早いようだが、桜の開花も例年よりも早くなっている。草花に関心は薄いが、見方によっては卑猥げなあの花(草?)を見てみるのも一興だったかも(当日行かれた方のネット記事を拝見すると、開花は2株だけだったようで、何とも言えないが)。
定番になっている<道の駅果樹公園あしがくぼ>に車を置く。駅至近、駐車代無料に過ぎたものはない。青空が広がっている。その時はやはり富士山が見られたかなと後悔もしている。
左手前方に大きな観音像が見える。ああいうのは怪しげで近づきたくないなと思いながら国道を渡り右手に行く。出発早々に確証を持った歩きはしていない。この辺は標識だらけだし迷うこともないだろうと楽観している。確かに「ハイキングコース→」の標識を見かけ、地図看板もあった。コースの点線先には日向山と丸山も記されている。
(茂林寺。館林の茂林寺シリーズだろうか。気になったが、出発早々から寄り道をしていられない)
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(標識だらけ。自分のような一見のハイカーに理解できるのは「芦ヶ久保駅」のみ)
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(芦ヶ久保大観音と武甲山)
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すぐに白髭神社と茂林寺。先が長いので見学は省略。向かう方向には「六番峠ハイキングコース」と、「源寿院 高原パーク横瀬(風の道コース)」の標識があるが、「あしがくぼ山の花道」というのも出てくる。こうなるとこの辺の観光に精通していないとわけがわからなくなる。日向山の標識はない。このままでいいのだろうかといった不安が出た。舗装された坂道を登って行くと、案の定、さっきの観音様に出てしまった。バックに武甲山があってなかなかのロケーションだ。「芦ヶ久保大観音」というらしい。社務所のような建物が源寿院のようだ。特に怪しげな像でもなかった。向かい側には放置されたままの鳥居がある。そっちに行ってみようかと思ったがたいしたこともなさそうなのでやめた。そのまま道沿いに行くと広場。ここは駐車場か。
ここから山道になっている。その前に、やはりさっきの鳥居が気になったので先にある階段を登ると、ただのヤブで細い道が続いている。鳥居の上の位置にあたるが、神社らしきものはない。戻る。
(これ、車道ではない。ハイキング道)
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(この程度のハイキングコースなら歩いていても気分は良い)
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地ならしをしたかのような広いハイキングコースは橋を渡ると普通の登山道になった。せめてこれくらいの道を歩きたい。左手にはずっと武甲山が見えている。南側の空は霞んで視界は良くない。やはり今日の富士山はダメだったか。むしろほっとした。
しばらく行くと、標識から、今歩いている道は「高原パーク横瀬」なる所に至る「風の道コース」であることを知る。「山の花道」と「六番峠ハイキングコース」はどこかで消えてしまった。標識にしたがって歩いていることは確かだが、北に向かっている。ここから頭が混乱する。というのも、地形図での日向山の位置がアバウトに記されている。日向山と書かれたところは北西に「二反沢」、南に「倉掛」という地名の間にあって、どこがピークかはっきりせず、おそらく南側の丸い550m級ピークとばかりに勝手に思っていて、それに合わせて地図に事前入れしたマーカー路線で歩くつもりでいたが、それでいくと、北東に向かうのが筋で、北に向かうのはおかしい。ましてや、地図にはこんな明瞭な登山道が記されていない。地図とGPSを見比べる。GPS地図にもこの道は載っていない。これは道を間違えたんじゃないのかと、今度は昭文社マップを取り出す。すると、この道は赤い実線で記されていて、さらに日向山のピークは二反沢側の633m標高点であることを知った。このまま進んで日向山に到着というわけか。
戻る意味もなく、この道を行くしかないが、こういうハイキングコースが整備された里山は、ヘタに地形図なんかを見て歩かない方が無難かもしれないし、地形図を見ながらコンパス合わせで歩くようなところではない。極端に言えば、イラストの観光マップくらいで十分なところだ。少なくとも日向山と丸山に関しての話。標識に合わせて歩いた方が確実だが、その標識も、日向山というのが出てこない。たまに手書きの書き込みを見つけてはホッとしたりしている。
こんなことをだらだら記していてもしょうがない。現実が目の前にある。この道を先に行かねば目的の日向山には着かない。
(ようやく標識に日向山の記載を見た)
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(里の梅)
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ようやく標識に「琴平神社 日向山」が出てきた。右下は「農村公園」に至る道のようだが昭文社マップにもそのルートは出ていない。やはり、地図とにらめっこ式の歩きは混乱するだけのようだ。
ハイキングコースを登って行くと、先に里が現れた。梅が咲いている。紅梅も見える。今季初の梅の花。舗装道を道なりに行くと地図にもある車道に出た。やはり車道歩きかとがっかりしたが、すぐに公衆トイレが目に入った。その脇には鳥居があり、案内地図看板。そして、ここに初めて「日向山山頂→」だけの標識が置かれている。高原パーク横瀬は別方向になっている。
(琴平神社の鳥居)
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(琴平神社)
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(これから階段が連発するようになる)
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(階段を外した歩きをするとプチヤブになる)
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階段を登って琴平神社。左に向けてハイキングコースが続く。この先は地形図にもある実線になっている。このハイキングコース、分岐も出て来るが、結局は先で合流する。余計な階段が続くのでわき道に入ると、これはヤブ系の道で、フェンスが続いていて、大回りになったりする。階段ルートをよく見ると、だれしもがそうするのか、階段を避けた踏み跡が脇をずっと通っている。今日はこの先も最後までこんな階段が続くが、登り時は歩幅がまったく合わなかったり高かったりでむしろ障害になったし、下りも飛び跳ね歩きになってむしろ危ないし足に負担もかかる。
(あれが日向山のようだ)
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(日向山山頂。だれもいない)
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(山頂から)
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落ち着いた尾根道になると、正面にこんもりとした山が見える。あれが日向山のようだ。右に集合アンテナを見ながら登って行くと日向山に到着した。
山頂には展望盤と展望台。そして何かよくわからないが長い棒が立っている。展望盤と視界を見比べる。浅間山が見えるはずだが、雲に隠れ、両神山はシルエット。やはり主役は武甲山。ここまで1時間。汗をかいた。これから暑くなるような陽気。もう上下のヒートテックは着ていない。それでいての暖かさ。ウインドブレーカーを脱ぐ。
(下る)
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(ロウバイが目に付いた。自己満足的写真)
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(あの駐車場にストレートに下るのが正解だった。ロウバイにこだわりのある撮り方)
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水を一口、タバコを吸って次の丸山へ向かう。入れ違いに2人連れが登って来る。相変わらず標識は多いが、これまでと違って新しい標識がない。下りながら「山の花道→」という標識が再び現れた。やはり、その分岐には気づかなかったようだ。
典型的な里山歩き。間もなく下にトイレ完備の駐車場が見えてくる。そして人家。終わりかけのロウバイもある。駐車場には車が2台。うち1台はさっきの2人連れのか。
(気づきながらも丸山とは反対方向に下っている)
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(カタクリ自生地ということだが)
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暢気に歩いていたのがわざわいした。ここは駐車場に下るのが正解だったのだが、それを敬遠して遠巻きで下った。階段を下っていると「山の花道」の案内看板が現れた。何の気なくなおも下る。カタクリの群生地らしくロープで囲われている。カタクリはまだ出ていない。さらに下ると道が荒れてきて、下に川が見え、その上には車道。丸山方向とは反対に北に下っている。「山の花道」を歩いてはおかしなところに出てしまう。戻る。ムダな時間と体力を使ってしまった。
(結局、駐車場に戻ることになった)
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ショートカットしながら駐車場に出ると、トイレの脇に「よこぜイラストマップ」の看板があった。だが、方向音痴の自分には、イラストに記された丸山にどうやって行くのかよくわからない。標識を探し回ったが、車道伝いに「県民の森→」があるだけ。果たしてこれでいいのか。とうとう、さっきから聞こうかどうかと迷っていた犬の散歩をしていたご婦人に道を尋ねてしまった。県民の森方面に車道を歩くと右に山道がある。そこを入ると神社に出る。神社を左に登って行けばいいとのこと。ご親切にも、山も方を指さして、あの尾根に乗れば丸山に行けますよとのこと。ありがとうございました。その間、散歩犬のビーグルにじゃれられていた。
(車道を歩いて)
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(植林に入る)
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車道を少し歩いて右の薄暗い植林に入る。しっかりした道にはなっているが、標識には丸山の表示はなく、あくまでも「県民の森(山道)」だ。上の行に何かが記されていたらしいが消されている。この道は地形図にもないが、昭文社マップにはそれらしきルートになっている。地形図ではここより南側には破線路はあるが、766mあたりで合流するのだろうか。ご婦人のナビを信ずるしかあるまい。
(山ノ神)
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先に行くと三叉路になった。ようやくここで行く方向に「丸山・県民の森」の標識が出て、直進は「芦ヶ久保駅」になっている。この道は地図上の破線路かなと思ったがそうでもない。それでいて石の道標があって「正面 本村内道」、「左 横瀬村ヲ經テ秩父村ニ至ル」とある。ここは古道なのだろう。ここで「左」は登って来た方向で、「正面」は芦ヶ久保にあたり、実際に行こうとする左には記載がない。そのこだわりはともかく、すぐに鳥居付きの神社祠があった。「山ノ神」だろう。これを知ったのも、マップの『2017年版』にはないが『2018年版』には出ていたからだが、実は、2017年版を買ったはずなのにどこにいったのやら見あたらず、仕方なく2018年版を買ってしまった。直後に、山を歩く時にしか使わないようになった車の中にあったのを見つけ、ボケを再認識して愕然となっていた。雁摺山と大平山を歩くか迷っていた時に車に入れっぱなしにしていたようだ。
ご婦人ナビに合わせ。ここは左に行く。あのご婦人、この辺も犬散歩で歩くのだろうか。ご婦人とはいっても自分よりはかなり若く教養もありそうな感じで、その辺のオバチャン風だったら、ためらいもせずにさっさと聞いていた。だからこそ意識して道を尋ねづらかった次第。確かに容姿に違わず端的明瞭なご案内だった。
(溝状に削ったような道)
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(六番通りに合流する)
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えぐられたような道が続く。歩きづらいわけではない。溝の中を歩いている感じだ。そしてクネクネと登って行く。やがて、右手からの尾根に合流。ようやくここで地図の破線路につながったわけで、この先は一時的に迷うことはあっても、徘徊するような歩きをすることはなく済んだ。単純なハイキングコースも、自分には地名、スポットに疎いためか、さらに自分にはあやふやな標識のおかげでやたらと複雑な足取りと心境になって時間をとられてしまった。これからはピッチを上げなきゃなぁと気持ちだけはあせる。
登って来た方面には「日向山」、合流尾根の下り方面には「芦ヶ久保方面」、そして尾根上りの方には「丸山 県民の森」の標識が置かれている。どうもこの「県民の森」というのがさっきからうさん臭く感じ、また惑わされる可能性もありそうだ。早いとこ里山エリアから離れないことにはコースミスが続発しそうだ。
(防火線とのことだが、果たしてこうなるとつい疑ってしまう。タイヤ痕はない)
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(766m標高点付近)
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幅広の防火線(帯)が続いている。ここが「六番通り」(=六番峠ハイキングコース? いずれにしても六番とは札所六番のこと)というコースらしい。車も通れそうな道を登って行き766m標高点付近を通過。ゆるやかな登りは苦痛にもならないが、この防火線、次第に水気を含んで滑るようになり、脇の草付きを歩くようにした。2人連れが下って来て挨拶。今のところ出会ったハイカーはこれで2組4人。
(車道に出る。標識に丸山が登場)
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(次の車道横切りから入り込む)
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防火線が終わり車道に飛び出した。ここは横切るだけ。標識にもしっかりと「丸山」が記載されるようになっているから安心できる。階段を登って行くとまた車道。さっきの車道の延長だろう。奥武蔵の山歩きはどうしても車道との接触が多くなる。これは仕方がない。だから余計に山歩きの達成感というのが沸いてこない。
(丸山だろうか。左奥に電波塔のようなものが見える)
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(またかいな)
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「県民の森」エリアに入ったようだ。案内図看板もある。すぐ近くに駐車場もあり、あちこちにベンチも置かれている。丸山山頂には展望台もあるようだ。前方に小高い山が見える。あれが丸山のようだ。少し下ると左手に電波塔のようなものが見え出す。その奥が堂平山方面かと思う。
また車道を横切って階段登り。この繰り返しだが、左手の電波塔が近くなるとコンクリートの建造物が見え出した。丸山の展望台のようだ。
(丸山山頂。展望台があるから「奥武蔵随一の大展望」なのか。考えてみれば、2008年版には「展望良い」だけだから、当時は展望台もなかったのか。自分には無粋な建造物に思える)
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丸山に到着。山頂は泥濘もあったりで落ち着かない。「展望広場」の看板が目に入る。そして「外秩父丸山の眺望(県指定記念物<名勝>)」の標柱。解説板には「丹沢、奥多摩、奥秩父、秩父盆地、関東平野北部、北アルプス、八ヶ岳連峰、中越山地云々」とあるが、ここからでは眺望の良さがわからず、すぐに展望台に上がってみる。
(展望台から堂平山方面)
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(何だかすっきりしない。花粉が飛んでいるのかねぇ)
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(両神山もこんな感じだ)
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なるほどなぁ。確かに展望は良い。良心的に無料の望遠鏡が4~5基設置されている。ただ、春霞のせいか遠望は効かず、白い峰々がかすかに見え、明瞭なのは堂平山。両神山はここでもシルエット。なるほどねぇ。霞がなかったらさぞきれいかもしれないが、「奥武蔵随一の大展望」をキャッチにするにはちょっと…といった感じ。
展望台から下りて、乾いた日向のベンチで菓子パンを食べて一服。その間に単独のオッサンがやって来てすぐに展望台に上がって行った。正直のところ、ここに展望台がなかったらのんびりできるのになぁと思ったりした。展望台があるばかりに陰になるところは泥濘にもなるし、山頂は広いのに展望台がそれを窮屈にしている。もっとゆっくりしたかったが、南側から発砲音が散発的に聞こえて落ち着かなくなり腰を上げる。
(大野峠に向かう)
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(伐採地から)
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次のポイントは大野峠。この辺にある標識も、縦走しようとするハイカーには不親切で、大野峠の書き込みはなく、やはり苦情でも出たのかパウチされた「大野峠 芦ヶ久保駅→」と書き込んだ紙が標識に貼られている。これがなかったらまた迷うところだ。
左に伐採地とフェンスが続く。もう春の山の歩きの気分だ。風も暖かい。ここからの堂平山の眺めも良い。15人ほどの団体さんが上がって来た。GB隊ではなく老若男女混在のグループ。マナーを心得たグループだ。最近の光景として、挨拶も返さないハイカーが多くなっていて、その都度に気分が悪くなる。だったら、こちらから挨拶をしない方がいいだろうというわけにもいかない。一見にしろ、同じ趣味を持って、同じところを歩いているのだから。
(いつしか、ふれあいの道に入り込んだようだ)
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道が大分細くなって、次第に気分が乗ってきた。左の林の中に896m標高点があるはずだが、三角点ならともかくヤブに入り込んでも意味はないだろうと素通り。どうやらふれあい道に入ったようだ。標識もふれあいマークが付き、「関東ふれあいの道」と記されている。ようやく県民の森から離れたようで、標識に「大野峠」が入り込む。ちょうど白石峠の分岐だ。白石というと笠山、堂平山に登る白石車庫バス停があるが、そちらに向かう峠だろうか。外秩父七峰縦走ハイキング大会で同行のI男が脱落し、白石車庫からバスに乗って帰ったことを思い出す。
(パラグライダー発進地から)
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(大野峠)
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パラグライダー発進地を通過。今日はだれも飛んでいない。斜面を削っているから見晴らしは良い。つい堂平山が気になってしまう。土嚢を間に挟めた階段を下って行くと車道が見えた。そして東屋には3人ほどの姿。大野峠のようだ。峠とはいっても、この辺の峠は車道乗り入れになっていて、古来の峠のイメージとはまったく異なっている。これでいくと、名前に魅かれた虚空蔵峠もまた同じようなものだろう。地図を見ると、確かに虚空蔵峠にも車道が通っている。
(標識を読み違えてここから入り込み戻る。指さしスタイルがユニークだ。このタイプの標識はしばらく続く)
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ここで2つほどのミス。東屋のハイカーを避け、さっさと「芦ヶ久保駅 赤谷」の標識のある林に入り込むと、どんどん下るようになっていて、マップを見ると芦ヶ久保への直接下りルートになっていてまた戻る。もう一つのミスは、後でマップを見ると、大野峠には「道標兼ねた馬頭尊あり」と赤字で記されていて、これを見逃してしまったこと。
道路傍のハイキングマップを確認する。この先から「奥武蔵グリーンライン」なるハイキングコースに入るらしい。そして、この車道は林道であることを知る。
(見た目の感じは良いのだが、左下が林道で静けさはない)
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(858m標高点付近)
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グリーンラインは林道に沿った山道で、車やバイクのエンジン音が近くに聞こえて、ゆったり気分での歩きは楽しめないところだ。これがしばらく続き858m標高点付近を通過して一旦林道に出る。引き続きの山道はすぐにあるが、大野峠を過ぎてから、やたらとアップダウンの繰り返しになったような気がする。これが累積すると大きなもので、帰ってからカシミールで累積標高(+)を出してみると1592mにもなっていた。この先の酷い登り返しは旧正丸峠から川越山までの100m登りだ。それまで体力を温存しないといけない。
(ここから少し登ると)
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(カバ山)
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下る単独ハイカーに出会い、少し登り上げると平らなところに出た。ここがカバ岳。おかしな山名だが、山名事典にその言われは記されていない。おそらく樺岳だったのではあるまいか。ここにふれあい道の距離標石が置かれていて、正丸駅まではなんと9キロもある。うんざりした。少なくとも3時間半はかかるだろう。白石までは6.6キロとあるから、このふれあい道は白石と正丸駅を結んでいるようだ。今日のコース、ここまでようやく半分のようだから、都合18キロは歩くことになる。
(露岩帯が続く)
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(樹の根の間に石が入り込んだのか、その間から樹が出てきたのか…)
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(七曲り峠。もう車道に出ても何も感じなくなってきている)
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気を取り直して下る。露岩地帯に入る。しつこく続く。危ないところはないが、通過には気を遣う。進行方向の標識はすでに「刈場坂峠」になっている。ここも細かい上り下りが続き、見下ろしていた林道がやがて目の前に現れると「七曲り峠」。この峠も林道沿いだが、山道に七曲がりはなかった。古い峠だとすれば、旧道の上に林道ができたのだろうか。
すぐにまた山道に復帰。尾根が切れているから車道に出るのは避けられない。「ワナ布設につき要注意」の張り紙。トラバサミだろうな。ヤブに入り込んだらとんでもないことになりそうだ。そういえば、発砲音はいつの間にか消えた。ネットで確認すると、狩猟期間は3月15日で終了になっている。長瀞に射撃場があるようだが、長瀞から発砲音がここまで聞こえるはずもない。たまに金属を叩く音が発砲音に聞こえることもあるけど、それだったのだろうか。ここは南側が開けている。しつこいようだが、これでは富士山はダメだったな。
(ここでちょっと休憩)
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登り上げて平らになったところで丸太に腰かけて休憩。まだ12時前だがそろそろ疲れてきた。秩父の国道140号線はなぜか土日は混んで、羊山公園の芝桜の頃には花園インターまで断続的な渋滞になることもある。早いとこ切り上げたい。
重くなりかけた腰をよいしょっと上げて登りにかかると小ピーク。ハイカーが座り込んでラーメンを作っている。単独の外人さんだった。半袖のTシャツ一枚。いくら暖かくともここまでは…。素通り気味に刈場坂峠に向かいかけたが、待てよ、このままコースに合わせて狩場坂峠方面に行くよりも、867m標高点経由で下れば少しはショートカットになるんじゃないのか。トラバサミのことはすでに忘れている。
(ショートカットしようとしたら枝ヤブ尾根だった)
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(あっさりと復帰。手短かなマニアックで終わった)
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枝ヤブの尾根だった。踏み跡、テープなし。歩きづらい。867mを過ぎたところで、効率的でもないことをやっていることに気づき小尾根をさっさと下って一般道に合流。3~4分の時間を稼いだ程度のものだった。
(虚空蔵峠の東屋)
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(峠に置かれていた。やはりそれなりの逸話なり修験場があったのだろうか)
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半分植林の中を下って出たところは林道。「虚空蔵峠」の標識がようやく出てきた。ここからしばらくは林道歩き。200m程度のものだが、下山時の正丸駅までの区間を除けば、本日一番の長い車道歩き。道がカーブしたところに重機が置かれ、先に東屋が見えている。まさかとは思ったが、これが虚空蔵峠だった。東屋の裏手にコースが続いている。峠の名前に魅かれていたが、やはり車道の峠か。途中から予想はしていたががっかりした。虚空蔵といった、仏教感的な空しさにつながるようなイメージはまったくない。
標識を見ると、正丸峠まで3.1キロ、正丸駅はまだ5.7キロもある。このまま林道沿いに正丸駅に下るのも可能なようだが、舗装林道ではなぁ。せめて旧正丸峠くらいは行っておいた方がいいんじゃないのか。
周囲を見回したが、あるのは中に石仏らしき石像を収めた石祠だけ。金属プレートに2人の奉納者が記されている。「越生町」と「飯能市」となっているから近年の物だろう。東屋でタバコを吹かしていると、自分と同方向から単独氏が林道を歩いて来て東屋で休憩に入ったので、それを潮に正丸峠に向けて出発。
(東屋の裏手は急登りコースになっていた)
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(登り上がるとベンチがあったりして)
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いきなり急な登りになっていた。ストックを出そうかと迷ったが、ここまでストックなしで来た。今日は久しぶりに無しで通すことにしよう。さっきの単独氏はダブルストックだった。
(ここ、左にしっかりと巻き道がある)
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(だが、ここは直登しなければならなかった)
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(見下ろすとこんなだ)
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ようやく登り上げたと思ったらすぐに下りになってなだらかに。目先にまた小ピーク。うんざりしたがしっかり左に巻き道がある。ここで律義なことはしない。活用する。右手に武甲山が見えて正丸駅まで5キロになった。引き続き、なだらかになって、目前の小ピーク(737m標高点)の巻きを繰り返す。ここまでは小ピーク越えを前提に、ふと左の巻き道に気づいて利用するといった段取りだったが、三番目はそうはいかなかった。しっかり登り上げる階段があつらえられていて、左に目を凝らしても巻き道なんてものは存在しない。ため息をつきながら登る。やはり急できつい登りになった。
(小休止スポット)
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(おそらく川越山)
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ぜいぜいして息を整えがてらに小休止。やせ我慢せずにストックを使えばよかった。歩きを再開すると、また登って平らなところに出た。もう旧正丸峠まで下りだろうと素通りする。だが、正面に見える川越山(766.4m三角点峰)はここからでも高く見えている。ここから旧峠までは下りだ。見た目以上の登り返しになる。やはり旧峠から下るか。ここまで来たら、もう登り返しはなく正丸駅まで下り一辺倒の方が楽だ。川越山にこだわりはない。
(旧正丸峠。安易に記しているが、「旧」とは何なのか。車道が通っていないからか? だろうな)
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すぐに下りにはならず、歩きながら東側の706mに寄ろうかと思ったが、思っただけで終わり。正丸駅まで4キロのふれあい盤。階段を下ると旧正丸峠。ここを左に下れば正丸駅に至る。ここから下るつもりが土壇場で悩んでしまった。それもいいが、後になってから川越山に行く気が起きたらまずい。ここは100mの登り返しを我慢してすっきりした方がむしろいいんじゃないのか。
(ここの登りはつらかった。上から見下ろす)
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長いつらい階段が続く。下部は急だ。3世代ファミリーが下りて来る。何度も休んでは振り返る。振り返るにはわけがあって、もしかしたら、虚空蔵峠の単独氏が登って来るんじゃないかとおびえているからだ。ここで抜かれることになったら、相当にヤワということになる。もっとも、単独氏がこのルートをとるのかどうかはわからない。さう感じただけのこと。
(ようやく緩くなって)
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(川越山。展望は乏しい)
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階段が終わり緩やかになった。ここまで何度も立ち休みをした。山頂はすぐそこだ。自転車の青年がやって来て、ここで自転車を担ぐ。さすがに階段脇を乗っては下れない。
旧峠からたかが15分程度のものだったが30分ほどにも感じた。川越山は三角点のある小広い山頂だが、展望はたいしたものでもない。一服し、セルフを撮ったり遅い昼食をし、また一服していると人の気配。振り向くと例の単独氏が山頂にいた。単独氏は山頂に5分もいずに写真を撮ったりしている気配もなく「お先に」と下って行った。「正丸駅です?」と聞くとそうだとのこと。
まぁ、これでだれにも抜かれずに済んだ。ゆっくり下るとするか。川越山にも登ったことだし、特別なことがなければこちら方面に来ることもない。あとは消化試合ということになる。
(まさかの登りが待っていた)
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(もう登り歩きはないだろう)
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(休憩スポットが随分と出てくる)
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一旦は下って、もう登りなしとばかりに思ったのが甘かった。さらに登り基調になり、地図を見ると、先に780mピークがある。川越山よりも高い。これには参ったが、これだけと思ってこらえてピークを通過。階段を下って行くと正丸駅まで3キロとなった。
傾斜が落ち着いたところでベンチやら東屋が周囲に置かれているのに気づいた。こんな半端なところに来る人がいるのかなと思ったら、手すり付きのコンクリート階段の下に車が1台。そうか、正丸峠に着いたわけだ。
(正丸峠の茶店。左に「御展望記念碑」がある)
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(そこからの御展望。おそらく埼玉県知事と飯能市長、横瀬町町長はご同行かと思うが、まさかこの景色でご満足とは思えない。茶店でジンギスカンをお食べあそばしたということはないだろう)
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正丸峠もまた例外なく車道の峠。前回、伊豆ヶ岳から下ったら、食堂のようなものが見え、やってんのかなと思ったりしたものだが、その店から良い匂いが漂ってくる。前回は裏を通っただけだったので店の正面は見ていない。<奥村茶屋・営業中>とあった。中で2人連れが食事中。あの車はあの方たちの車のようだ。店の横に「御展望記念碑」なるものが置かれ、ここから昭和天皇と現天皇が景色を眺めたらしい。とても奥武蔵随一の大展望といわけにはいかない。もしかして、すっきりしていれば富士山でも見えるのかねぇ。
(消化試合が始まった。この先は前回と同じところを歩いている)
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(ハイカーが多い割りにはこんなところもある)
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店の裏に回って下る。後は前回同様の歩きになる。途中、正丸駅2.5キロの標示を見た。前のは3キロだった。やけに長い500mだ。周囲の景色も前回に変わるところはないが、「奥村茶屋 炭火焼のジンギスカン料理」の古い看板が目についた。そうか、あの匂いはジンギスカンの匂いだったのか。急に腹が空いてきた。あ~ぁ、冷たい生ビール飲みながらジンギスカン喰いてぇよ。
(里に出た)
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(前回気になっていた石碑)
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里に出た。前回見ようとして後ろのハイカーが気になって素通りした石碑を、わざわざ石垣に上がって見る。ただの供養塔で、昭和34年の物だった。
(正丸駅に向かうハイカーが先にぞろぞろ)
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(駅下の階段待ちの間に撮った)
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(正丸駅に着く)
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前を歩くハイカーの姿が多くなる。ばらばらだがざっと10人以上はいる。伊豆ヶ岳からの帰りだろう。どんどん距離が縮まり、正丸駅下の階段で待機する状態になった。
今14時28分。下りは47分だ。駅の前でタバコを吸ったり、おにぎりを食べたり缶ジュースを飲んだりと時間をつぶす。単独氏の姿はすでにない。下り電車に乗ったのは自分を含めて2人だけ。
(芦ヶ久保から。今日はあそこを歩いたようだ)
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長いトンネルを抜けて芦ヶ久保駅。道の駅は混んでいた。観光マップがないかと中に入ってみたが、ハイキング系のパンフレットはなかった。一緒に電車に乗った青年が自分の前を歩いて駐車場に向かっている。偶然にも隣の車だった。出発時にはなかったが大回りの伊豆ヶ岳コースだろうか。
今回のコース、ざっと7時間20分コースになっている。ほぼ同タイムで歩いたが、途中の道間違いやらうろつき、休憩タイムを加えての時間だから、今の自分には上出来だろう。これがGBタイムでの7時間20分だとしたらちょっと落ち込むかもしれないが。
やはり140号線は渋滞になっていた。この時期の秩父に何があるのだろう。花園インターにつながる外側車線は長蛇の列になっている。どうも関越道そのものが事故渋滞になっているようだ。お気の毒に。
(本日の軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
道の駅果樹公園あしがくぼ駐車場(7:06)……芦ヶ久保観音(7:19)……琴平神社(7:48)……日向山(8:08~8:17)……道間違い引き返し(8:33)……何とか、山道に入る(8:49)……正規ルート合流(9:13)……丸山(10:09~10:30)……大野峠(10:54)……カバ岳(11:15)……休憩(11:38~11:46)……虚空蔵峠(12:14~12:21)……旧正丸峠(13:00)……川越山(13:15~13:30)……正丸峠(13:46)……正丸駅(14:28)・正丸駅発(14;47)─芦ヶ久保駅(14:52)……駐車場(14:59)
土曜日、職場の窓から空を見上げ、何とも複雑な気持ちになった。真っ青な空。まさに富士山日和だった。雁ヶ腹摺山のあとは大月からちょっと離れ、都留方面から富士山を間近に眺めるつもりでいた。数日前から土曜日は仕事だしと日曜の予定にしていたが、明日の天気予報は晴れてはいるが雲量が多く、昨日の時点ですでにあきらめている。今日のこの晴天が何ともうらめしい。
そんな天気具合だったから、日曜日は奥武蔵の山にでも軽くハイキングに行くことにした。最近買った2018年版の昭文社マップ『奥武蔵・秩父』を広げて見た。「丸山」という山に「奥武蔵随一の大展望 県指定名勝」と添え書きがある。随一とはどんなものだろう。旧版マップ(2008年版)には「展望良い」としかなかった。そういえば、11月に武川岳、伊豆ヶ岳に行った際、結果的には時間の関係で無理だったが、正丸峠の北にあるいわくありげな響きの「虚空蔵峠」という名前に魅かれていた。この峠とその丸山を加えて歩いてみるのもいいか。
芦ヶ久保から日向山と丸山に登り、虚空蔵峠と川越山を経由して正丸峠から下れば前回の続きにもなる。今の自分には尾根をつなげて歩くといったこだわりはあまりない。その点では矛盾もするが、奥武蔵の軽いハイキングといった観点では、どうせならといった含みがあってもいいだろう。結果として前回歩きにつなぐことができ、後でのこだわりを残すこともなくなったが。
ただ、今回のコース取り、帰宅してからHIDEJIさんの記事を拝見し、ザゼンソウを見られたかも知れないかなと思うと、ちょっと失敗したかもしれない。数日早いようだが、桜の開花も例年よりも早くなっている。草花に関心は薄いが、見方によっては卑猥げなあの花(草?)を見てみるのも一興だったかも(当日行かれた方のネット記事を拝見すると、開花は2株だけだったようで、何とも言えないが)。
定番になっている<道の駅果樹公園あしがくぼ>に車を置く。駅至近、駐車代無料に過ぎたものはない。青空が広がっている。その時はやはり富士山が見られたかなと後悔もしている。
左手前方に大きな観音像が見える。ああいうのは怪しげで近づきたくないなと思いながら国道を渡り右手に行く。出発早々に確証を持った歩きはしていない。この辺は標識だらけだし迷うこともないだろうと楽観している。確かに「ハイキングコース→」の標識を見かけ、地図看板もあった。コースの点線先には日向山と丸山も記されている。
(茂林寺。館林の茂林寺シリーズだろうか。気になったが、出発早々から寄り道をしていられない)
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(標識だらけ。自分のような一見のハイカーに理解できるのは「芦ヶ久保駅」のみ)
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(芦ヶ久保大観音と武甲山)
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すぐに白髭神社と茂林寺。先が長いので見学は省略。向かう方向には「六番峠ハイキングコース」と、「源寿院 高原パーク横瀬(風の道コース)」の標識があるが、「あしがくぼ山の花道」というのも出てくる。こうなるとこの辺の観光に精通していないとわけがわからなくなる。日向山の標識はない。このままでいいのだろうかといった不安が出た。舗装された坂道を登って行くと、案の定、さっきの観音様に出てしまった。バックに武甲山があってなかなかのロケーションだ。「芦ヶ久保大観音」というらしい。社務所のような建物が源寿院のようだ。特に怪しげな像でもなかった。向かい側には放置されたままの鳥居がある。そっちに行ってみようかと思ったがたいしたこともなさそうなのでやめた。そのまま道沿いに行くと広場。ここは駐車場か。
ここから山道になっている。その前に、やはりさっきの鳥居が気になったので先にある階段を登ると、ただのヤブで細い道が続いている。鳥居の上の位置にあたるが、神社らしきものはない。戻る。
(これ、車道ではない。ハイキング道)
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(この程度のハイキングコースなら歩いていても気分は良い)
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地ならしをしたかのような広いハイキングコースは橋を渡ると普通の登山道になった。せめてこれくらいの道を歩きたい。左手にはずっと武甲山が見えている。南側の空は霞んで視界は良くない。やはり今日の富士山はダメだったか。むしろほっとした。
しばらく行くと、標識から、今歩いている道は「高原パーク横瀬」なる所に至る「風の道コース」であることを知る。「山の花道」と「六番峠ハイキングコース」はどこかで消えてしまった。標識にしたがって歩いていることは確かだが、北に向かっている。ここから頭が混乱する。というのも、地形図での日向山の位置がアバウトに記されている。日向山と書かれたところは北西に「二反沢」、南に「倉掛」という地名の間にあって、どこがピークかはっきりせず、おそらく南側の丸い550m級ピークとばかりに勝手に思っていて、それに合わせて地図に事前入れしたマーカー路線で歩くつもりでいたが、それでいくと、北東に向かうのが筋で、北に向かうのはおかしい。ましてや、地図にはこんな明瞭な登山道が記されていない。地図とGPSを見比べる。GPS地図にもこの道は載っていない。これは道を間違えたんじゃないのかと、今度は昭文社マップを取り出す。すると、この道は赤い実線で記されていて、さらに日向山のピークは二反沢側の633m標高点であることを知った。このまま進んで日向山に到着というわけか。
戻る意味もなく、この道を行くしかないが、こういうハイキングコースが整備された里山は、ヘタに地形図なんかを見て歩かない方が無難かもしれないし、地形図を見ながらコンパス合わせで歩くようなところではない。極端に言えば、イラストの観光マップくらいで十分なところだ。少なくとも日向山と丸山に関しての話。標識に合わせて歩いた方が確実だが、その標識も、日向山というのが出てこない。たまに手書きの書き込みを見つけてはホッとしたりしている。
こんなことをだらだら記していてもしょうがない。現実が目の前にある。この道を先に行かねば目的の日向山には着かない。
(ようやく標識に日向山の記載を見た)
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(里の梅)
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ようやく標識に「琴平神社 日向山」が出てきた。右下は「農村公園」に至る道のようだが昭文社マップにもそのルートは出ていない。やはり、地図とにらめっこ式の歩きは混乱するだけのようだ。
ハイキングコースを登って行くと、先に里が現れた。梅が咲いている。紅梅も見える。今季初の梅の花。舗装道を道なりに行くと地図にもある車道に出た。やはり車道歩きかとがっかりしたが、すぐに公衆トイレが目に入った。その脇には鳥居があり、案内地図看板。そして、ここに初めて「日向山山頂→」だけの標識が置かれている。高原パーク横瀬は別方向になっている。
(琴平神社の鳥居)
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(琴平神社)
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(これから階段が連発するようになる)
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(階段を外した歩きをするとプチヤブになる)
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階段を登って琴平神社。左に向けてハイキングコースが続く。この先は地形図にもある実線になっている。このハイキングコース、分岐も出て来るが、結局は先で合流する。余計な階段が続くのでわき道に入ると、これはヤブ系の道で、フェンスが続いていて、大回りになったりする。階段ルートをよく見ると、だれしもがそうするのか、階段を避けた踏み跡が脇をずっと通っている。今日はこの先も最後までこんな階段が続くが、登り時は歩幅がまったく合わなかったり高かったりでむしろ障害になったし、下りも飛び跳ね歩きになってむしろ危ないし足に負担もかかる。
(あれが日向山のようだ)
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(日向山山頂。だれもいない)
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(山頂から)
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落ち着いた尾根道になると、正面にこんもりとした山が見える。あれが日向山のようだ。右に集合アンテナを見ながら登って行くと日向山に到着した。
山頂には展望盤と展望台。そして何かよくわからないが長い棒が立っている。展望盤と視界を見比べる。浅間山が見えるはずだが、雲に隠れ、両神山はシルエット。やはり主役は武甲山。ここまで1時間。汗をかいた。これから暑くなるような陽気。もう上下のヒートテックは着ていない。それでいての暖かさ。ウインドブレーカーを脱ぐ。
(下る)
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(ロウバイが目に付いた。自己満足的写真)
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(あの駐車場にストレートに下るのが正解だった。ロウバイにこだわりのある撮り方)
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水を一口、タバコを吸って次の丸山へ向かう。入れ違いに2人連れが登って来る。相変わらず標識は多いが、これまでと違って新しい標識がない。下りながら「山の花道→」という標識が再び現れた。やはり、その分岐には気づかなかったようだ。
典型的な里山歩き。間もなく下にトイレ完備の駐車場が見えてくる。そして人家。終わりかけのロウバイもある。駐車場には車が2台。うち1台はさっきの2人連れのか。
(気づきながらも丸山とは反対方向に下っている)
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(カタクリ自生地ということだが)
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暢気に歩いていたのがわざわいした。ここは駐車場に下るのが正解だったのだが、それを敬遠して遠巻きで下った。階段を下っていると「山の花道」の案内看板が現れた。何の気なくなおも下る。カタクリの群生地らしくロープで囲われている。カタクリはまだ出ていない。さらに下ると道が荒れてきて、下に川が見え、その上には車道。丸山方向とは反対に北に下っている。「山の花道」を歩いてはおかしなところに出てしまう。戻る。ムダな時間と体力を使ってしまった。
(結局、駐車場に戻ることになった)
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ショートカットしながら駐車場に出ると、トイレの脇に「よこぜイラストマップ」の看板があった。だが、方向音痴の自分には、イラストに記された丸山にどうやって行くのかよくわからない。標識を探し回ったが、車道伝いに「県民の森→」があるだけ。果たしてこれでいいのか。とうとう、さっきから聞こうかどうかと迷っていた犬の散歩をしていたご婦人に道を尋ねてしまった。県民の森方面に車道を歩くと右に山道がある。そこを入ると神社に出る。神社を左に登って行けばいいとのこと。ご親切にも、山も方を指さして、あの尾根に乗れば丸山に行けますよとのこと。ありがとうございました。その間、散歩犬のビーグルにじゃれられていた。
(車道を歩いて)
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(植林に入る)
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車道を少し歩いて右の薄暗い植林に入る。しっかりした道にはなっているが、標識には丸山の表示はなく、あくまでも「県民の森(山道)」だ。上の行に何かが記されていたらしいが消されている。この道は地形図にもないが、昭文社マップにはそれらしきルートになっている。地形図ではここより南側には破線路はあるが、766mあたりで合流するのだろうか。ご婦人のナビを信ずるしかあるまい。
(山ノ神)
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先に行くと三叉路になった。ようやくここで行く方向に「丸山・県民の森」の標識が出て、直進は「芦ヶ久保駅」になっている。この道は地図上の破線路かなと思ったがそうでもない。それでいて石の道標があって「正面 本村内道」、「左 横瀬村ヲ經テ秩父村ニ至ル」とある。ここは古道なのだろう。ここで「左」は登って来た方向で、「正面」は芦ヶ久保にあたり、実際に行こうとする左には記載がない。そのこだわりはともかく、すぐに鳥居付きの神社祠があった。「山ノ神」だろう。これを知ったのも、マップの『2017年版』にはないが『2018年版』には出ていたからだが、実は、2017年版を買ったはずなのにどこにいったのやら見あたらず、仕方なく2018年版を買ってしまった。直後に、山を歩く時にしか使わないようになった車の中にあったのを見つけ、ボケを再認識して愕然となっていた。雁摺山と大平山を歩くか迷っていた時に車に入れっぱなしにしていたようだ。
ご婦人ナビに合わせ。ここは左に行く。あのご婦人、この辺も犬散歩で歩くのだろうか。ご婦人とはいっても自分よりはかなり若く教養もありそうな感じで、その辺のオバチャン風だったら、ためらいもせずにさっさと聞いていた。だからこそ意識して道を尋ねづらかった次第。確かに容姿に違わず端的明瞭なご案内だった。
(溝状に削ったような道)
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(六番通りに合流する)
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えぐられたような道が続く。歩きづらいわけではない。溝の中を歩いている感じだ。そしてクネクネと登って行く。やがて、右手からの尾根に合流。ようやくここで地図の破線路につながったわけで、この先は一時的に迷うことはあっても、徘徊するような歩きをすることはなく済んだ。単純なハイキングコースも、自分には地名、スポットに疎いためか、さらに自分にはあやふやな標識のおかげでやたらと複雑な足取りと心境になって時間をとられてしまった。これからはピッチを上げなきゃなぁと気持ちだけはあせる。
登って来た方面には「日向山」、合流尾根の下り方面には「芦ヶ久保方面」、そして尾根上りの方には「丸山 県民の森」の標識が置かれている。どうもこの「県民の森」というのがさっきからうさん臭く感じ、また惑わされる可能性もありそうだ。早いとこ里山エリアから離れないことにはコースミスが続発しそうだ。
(防火線とのことだが、果たしてこうなるとつい疑ってしまう。タイヤ痕はない)
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(766m標高点付近)
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幅広の防火線(帯)が続いている。ここが「六番通り」(=六番峠ハイキングコース? いずれにしても六番とは札所六番のこと)というコースらしい。車も通れそうな道を登って行き766m標高点付近を通過。ゆるやかな登りは苦痛にもならないが、この防火線、次第に水気を含んで滑るようになり、脇の草付きを歩くようにした。2人連れが下って来て挨拶。今のところ出会ったハイカーはこれで2組4人。
(車道に出る。標識に丸山が登場)
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(次の車道横切りから入り込む)
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防火線が終わり車道に飛び出した。ここは横切るだけ。標識にもしっかりと「丸山」が記載されるようになっているから安心できる。階段を登って行くとまた車道。さっきの車道の延長だろう。奥武蔵の山歩きはどうしても車道との接触が多くなる。これは仕方がない。だから余計に山歩きの達成感というのが沸いてこない。
(丸山だろうか。左奥に電波塔のようなものが見える)
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(またかいな)
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「県民の森」エリアに入ったようだ。案内図看板もある。すぐ近くに駐車場もあり、あちこちにベンチも置かれている。丸山山頂には展望台もあるようだ。前方に小高い山が見える。あれが丸山のようだ。少し下ると左手に電波塔のようなものが見え出す。その奥が堂平山方面かと思う。
また車道を横切って階段登り。この繰り返しだが、左手の電波塔が近くなるとコンクリートの建造物が見え出した。丸山の展望台のようだ。
(丸山山頂。展望台があるから「奥武蔵随一の大展望」なのか。考えてみれば、2008年版には「展望良い」だけだから、当時は展望台もなかったのか。自分には無粋な建造物に思える)
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丸山に到着。山頂は泥濘もあったりで落ち着かない。「展望広場」の看板が目に入る。そして「外秩父丸山の眺望(県指定記念物<名勝>)」の標柱。解説板には「丹沢、奥多摩、奥秩父、秩父盆地、関東平野北部、北アルプス、八ヶ岳連峰、中越山地云々」とあるが、ここからでは眺望の良さがわからず、すぐに展望台に上がってみる。
(展望台から堂平山方面)
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(何だかすっきりしない。花粉が飛んでいるのかねぇ)
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(両神山もこんな感じだ)
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なるほどなぁ。確かに展望は良い。良心的に無料の望遠鏡が4~5基設置されている。ただ、春霞のせいか遠望は効かず、白い峰々がかすかに見え、明瞭なのは堂平山。両神山はここでもシルエット。なるほどねぇ。霞がなかったらさぞきれいかもしれないが、「奥武蔵随一の大展望」をキャッチにするにはちょっと…といった感じ。
展望台から下りて、乾いた日向のベンチで菓子パンを食べて一服。その間に単独のオッサンがやって来てすぐに展望台に上がって行った。正直のところ、ここに展望台がなかったらのんびりできるのになぁと思ったりした。展望台があるばかりに陰になるところは泥濘にもなるし、山頂は広いのに展望台がそれを窮屈にしている。もっとゆっくりしたかったが、南側から発砲音が散発的に聞こえて落ち着かなくなり腰を上げる。
(大野峠に向かう)
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(伐採地から)
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次のポイントは大野峠。この辺にある標識も、縦走しようとするハイカーには不親切で、大野峠の書き込みはなく、やはり苦情でも出たのかパウチされた「大野峠 芦ヶ久保駅→」と書き込んだ紙が標識に貼られている。これがなかったらまた迷うところだ。
左に伐採地とフェンスが続く。もう春の山の歩きの気分だ。風も暖かい。ここからの堂平山の眺めも良い。15人ほどの団体さんが上がって来た。GB隊ではなく老若男女混在のグループ。マナーを心得たグループだ。最近の光景として、挨拶も返さないハイカーが多くなっていて、その都度に気分が悪くなる。だったら、こちらから挨拶をしない方がいいだろうというわけにもいかない。一見にしろ、同じ趣味を持って、同じところを歩いているのだから。
(いつしか、ふれあいの道に入り込んだようだ)
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道が大分細くなって、次第に気分が乗ってきた。左の林の中に896m標高点があるはずだが、三角点ならともかくヤブに入り込んでも意味はないだろうと素通り。どうやらふれあい道に入ったようだ。標識もふれあいマークが付き、「関東ふれあいの道」と記されている。ようやく県民の森から離れたようで、標識に「大野峠」が入り込む。ちょうど白石峠の分岐だ。白石というと笠山、堂平山に登る白石車庫バス停があるが、そちらに向かう峠だろうか。外秩父七峰縦走ハイキング大会で同行のI男が脱落し、白石車庫からバスに乗って帰ったことを思い出す。
(パラグライダー発進地から)
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(大野峠)
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パラグライダー発進地を通過。今日はだれも飛んでいない。斜面を削っているから見晴らしは良い。つい堂平山が気になってしまう。土嚢を間に挟めた階段を下って行くと車道が見えた。そして東屋には3人ほどの姿。大野峠のようだ。峠とはいっても、この辺の峠は車道乗り入れになっていて、古来の峠のイメージとはまったく異なっている。これでいくと、名前に魅かれた虚空蔵峠もまた同じようなものだろう。地図を見ると、確かに虚空蔵峠にも車道が通っている。
(標識を読み違えてここから入り込み戻る。指さしスタイルがユニークだ。このタイプの標識はしばらく続く)
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ここで2つほどのミス。東屋のハイカーを避け、さっさと「芦ヶ久保駅 赤谷」の標識のある林に入り込むと、どんどん下るようになっていて、マップを見ると芦ヶ久保への直接下りルートになっていてまた戻る。もう一つのミスは、後でマップを見ると、大野峠には「道標兼ねた馬頭尊あり」と赤字で記されていて、これを見逃してしまったこと。
道路傍のハイキングマップを確認する。この先から「奥武蔵グリーンライン」なるハイキングコースに入るらしい。そして、この車道は林道であることを知る。
(見た目の感じは良いのだが、左下が林道で静けさはない)
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(858m標高点付近)
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グリーンラインは林道に沿った山道で、車やバイクのエンジン音が近くに聞こえて、ゆったり気分での歩きは楽しめないところだ。これがしばらく続き858m標高点付近を通過して一旦林道に出る。引き続きの山道はすぐにあるが、大野峠を過ぎてから、やたらとアップダウンの繰り返しになったような気がする。これが累積すると大きなもので、帰ってからカシミールで累積標高(+)を出してみると1592mにもなっていた。この先の酷い登り返しは旧正丸峠から川越山までの100m登りだ。それまで体力を温存しないといけない。
(ここから少し登ると)
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(カバ山)
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下る単独ハイカーに出会い、少し登り上げると平らなところに出た。ここがカバ岳。おかしな山名だが、山名事典にその言われは記されていない。おそらく樺岳だったのではあるまいか。ここにふれあい道の距離標石が置かれていて、正丸駅まではなんと9キロもある。うんざりした。少なくとも3時間半はかかるだろう。白石までは6.6キロとあるから、このふれあい道は白石と正丸駅を結んでいるようだ。今日のコース、ここまでようやく半分のようだから、都合18キロは歩くことになる。
(露岩帯が続く)
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(樹の根の間に石が入り込んだのか、その間から樹が出てきたのか…)
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(七曲り峠。もう車道に出ても何も感じなくなってきている)
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気を取り直して下る。露岩地帯に入る。しつこく続く。危ないところはないが、通過には気を遣う。進行方向の標識はすでに「刈場坂峠」になっている。ここも細かい上り下りが続き、見下ろしていた林道がやがて目の前に現れると「七曲り峠」。この峠も林道沿いだが、山道に七曲がりはなかった。古い峠だとすれば、旧道の上に林道ができたのだろうか。
すぐにまた山道に復帰。尾根が切れているから車道に出るのは避けられない。「ワナ布設につき要注意」の張り紙。トラバサミだろうな。ヤブに入り込んだらとんでもないことになりそうだ。そういえば、発砲音はいつの間にか消えた。ネットで確認すると、狩猟期間は3月15日で終了になっている。長瀞に射撃場があるようだが、長瀞から発砲音がここまで聞こえるはずもない。たまに金属を叩く音が発砲音に聞こえることもあるけど、それだったのだろうか。ここは南側が開けている。しつこいようだが、これでは富士山はダメだったな。
(ここでちょっと休憩)
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登り上げて平らになったところで丸太に腰かけて休憩。まだ12時前だがそろそろ疲れてきた。秩父の国道140号線はなぜか土日は混んで、羊山公園の芝桜の頃には花園インターまで断続的な渋滞になることもある。早いとこ切り上げたい。
重くなりかけた腰をよいしょっと上げて登りにかかると小ピーク。ハイカーが座り込んでラーメンを作っている。単独の外人さんだった。半袖のTシャツ一枚。いくら暖かくともここまでは…。素通り気味に刈場坂峠に向かいかけたが、待てよ、このままコースに合わせて狩場坂峠方面に行くよりも、867m標高点経由で下れば少しはショートカットになるんじゃないのか。トラバサミのことはすでに忘れている。
(ショートカットしようとしたら枝ヤブ尾根だった)
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(あっさりと復帰。手短かなマニアックで終わった)
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枝ヤブの尾根だった。踏み跡、テープなし。歩きづらい。867mを過ぎたところで、効率的でもないことをやっていることに気づき小尾根をさっさと下って一般道に合流。3~4分の時間を稼いだ程度のものだった。
(虚空蔵峠の東屋)
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(峠に置かれていた。やはりそれなりの逸話なり修験場があったのだろうか)
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半分植林の中を下って出たところは林道。「虚空蔵峠」の標識がようやく出てきた。ここからしばらくは林道歩き。200m程度のものだが、下山時の正丸駅までの区間を除けば、本日一番の長い車道歩き。道がカーブしたところに重機が置かれ、先に東屋が見えている。まさかとは思ったが、これが虚空蔵峠だった。東屋の裏手にコースが続いている。峠の名前に魅かれていたが、やはり車道の峠か。途中から予想はしていたががっかりした。虚空蔵といった、仏教感的な空しさにつながるようなイメージはまったくない。
標識を見ると、正丸峠まで3.1キロ、正丸駅はまだ5.7キロもある。このまま林道沿いに正丸駅に下るのも可能なようだが、舗装林道ではなぁ。せめて旧正丸峠くらいは行っておいた方がいいんじゃないのか。
周囲を見回したが、あるのは中に石仏らしき石像を収めた石祠だけ。金属プレートに2人の奉納者が記されている。「越生町」と「飯能市」となっているから近年の物だろう。東屋でタバコを吹かしていると、自分と同方向から単独氏が林道を歩いて来て東屋で休憩に入ったので、それを潮に正丸峠に向けて出発。
(東屋の裏手は急登りコースになっていた)
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(登り上がるとベンチがあったりして)
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いきなり急な登りになっていた。ストックを出そうかと迷ったが、ここまでストックなしで来た。今日は久しぶりに無しで通すことにしよう。さっきの単独氏はダブルストックだった。
(ここ、左にしっかりと巻き道がある)
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(だが、ここは直登しなければならなかった)
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(見下ろすとこんなだ)
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ようやく登り上げたと思ったらすぐに下りになってなだらかに。目先にまた小ピーク。うんざりしたがしっかり左に巻き道がある。ここで律義なことはしない。活用する。右手に武甲山が見えて正丸駅まで5キロになった。引き続き、なだらかになって、目前の小ピーク(737m標高点)の巻きを繰り返す。ここまでは小ピーク越えを前提に、ふと左の巻き道に気づいて利用するといった段取りだったが、三番目はそうはいかなかった。しっかり登り上げる階段があつらえられていて、左に目を凝らしても巻き道なんてものは存在しない。ため息をつきながら登る。やはり急できつい登りになった。
(小休止スポット)
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(おそらく川越山)
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ぜいぜいして息を整えがてらに小休止。やせ我慢せずにストックを使えばよかった。歩きを再開すると、また登って平らなところに出た。もう旧正丸峠まで下りだろうと素通りする。だが、正面に見える川越山(766.4m三角点峰)はここからでも高く見えている。ここから旧峠までは下りだ。見た目以上の登り返しになる。やはり旧峠から下るか。ここまで来たら、もう登り返しはなく正丸駅まで下り一辺倒の方が楽だ。川越山にこだわりはない。
(旧正丸峠。安易に記しているが、「旧」とは何なのか。車道が通っていないからか? だろうな)
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すぐに下りにはならず、歩きながら東側の706mに寄ろうかと思ったが、思っただけで終わり。正丸駅まで4キロのふれあい盤。階段を下ると旧正丸峠。ここを左に下れば正丸駅に至る。ここから下るつもりが土壇場で悩んでしまった。それもいいが、後になってから川越山に行く気が起きたらまずい。ここは100mの登り返しを我慢してすっきりした方がむしろいいんじゃないのか。
(ここの登りはつらかった。上から見下ろす)
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長いつらい階段が続く。下部は急だ。3世代ファミリーが下りて来る。何度も休んでは振り返る。振り返るにはわけがあって、もしかしたら、虚空蔵峠の単独氏が登って来るんじゃないかとおびえているからだ。ここで抜かれることになったら、相当にヤワということになる。もっとも、単独氏がこのルートをとるのかどうかはわからない。さう感じただけのこと。
(ようやく緩くなって)
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(川越山。展望は乏しい)
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階段が終わり緩やかになった。ここまで何度も立ち休みをした。山頂はすぐそこだ。自転車の青年がやって来て、ここで自転車を担ぐ。さすがに階段脇を乗っては下れない。
旧峠からたかが15分程度のものだったが30分ほどにも感じた。川越山は三角点のある小広い山頂だが、展望はたいしたものでもない。一服し、セルフを撮ったり遅い昼食をし、また一服していると人の気配。振り向くと例の単独氏が山頂にいた。単独氏は山頂に5分もいずに写真を撮ったりしている気配もなく「お先に」と下って行った。「正丸駅です?」と聞くとそうだとのこと。
まぁ、これでだれにも抜かれずに済んだ。ゆっくり下るとするか。川越山にも登ったことだし、特別なことがなければこちら方面に来ることもない。あとは消化試合ということになる。
(まさかの登りが待っていた)
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(もう登り歩きはないだろう)
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(休憩スポットが随分と出てくる)
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一旦は下って、もう登りなしとばかりに思ったのが甘かった。さらに登り基調になり、地図を見ると、先に780mピークがある。川越山よりも高い。これには参ったが、これだけと思ってこらえてピークを通過。階段を下って行くと正丸駅まで3キロとなった。
傾斜が落ち着いたところでベンチやら東屋が周囲に置かれているのに気づいた。こんな半端なところに来る人がいるのかなと思ったら、手すり付きのコンクリート階段の下に車が1台。そうか、正丸峠に着いたわけだ。
(正丸峠の茶店。左に「御展望記念碑」がある)
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(そこからの御展望。おそらく埼玉県知事と飯能市長、横瀬町町長はご同行かと思うが、まさかこの景色でご満足とは思えない。茶店でジンギスカンをお食べあそばしたということはないだろう)
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正丸峠もまた例外なく車道の峠。前回、伊豆ヶ岳から下ったら、食堂のようなものが見え、やってんのかなと思ったりしたものだが、その店から良い匂いが漂ってくる。前回は裏を通っただけだったので店の正面は見ていない。<奥村茶屋・営業中>とあった。中で2人連れが食事中。あの車はあの方たちの車のようだ。店の横に「御展望記念碑」なるものが置かれ、ここから昭和天皇と現天皇が景色を眺めたらしい。とても奥武蔵随一の大展望といわけにはいかない。もしかして、すっきりしていれば富士山でも見えるのかねぇ。
(消化試合が始まった。この先は前回と同じところを歩いている)
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(ハイカーが多い割りにはこんなところもある)
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店の裏に回って下る。後は前回同様の歩きになる。途中、正丸駅2.5キロの標示を見た。前のは3キロだった。やけに長い500mだ。周囲の景色も前回に変わるところはないが、「奥村茶屋 炭火焼のジンギスカン料理」の古い看板が目についた。そうか、あの匂いはジンギスカンの匂いだったのか。急に腹が空いてきた。あ~ぁ、冷たい生ビール飲みながらジンギスカン喰いてぇよ。
(里に出た)
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(前回気になっていた石碑)
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里に出た。前回見ようとして後ろのハイカーが気になって素通りした石碑を、わざわざ石垣に上がって見る。ただの供養塔で、昭和34年の物だった。
(正丸駅に向かうハイカーが先にぞろぞろ)
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(駅下の階段待ちの間に撮った)
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(正丸駅に着く)
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前を歩くハイカーの姿が多くなる。ばらばらだがざっと10人以上はいる。伊豆ヶ岳からの帰りだろう。どんどん距離が縮まり、正丸駅下の階段で待機する状態になった。
今14時28分。下りは47分だ。駅の前でタバコを吸ったり、おにぎりを食べたり缶ジュースを飲んだりと時間をつぶす。単独氏の姿はすでにない。下り電車に乗ったのは自分を含めて2人だけ。
(芦ヶ久保から。今日はあそこを歩いたようだ)
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長いトンネルを抜けて芦ヶ久保駅。道の駅は混んでいた。観光マップがないかと中に入ってみたが、ハイキング系のパンフレットはなかった。一緒に電車に乗った青年が自分の前を歩いて駐車場に向かっている。偶然にも隣の車だった。出発時にはなかったが大回りの伊豆ヶ岳コースだろうか。
今回のコース、ざっと7時間20分コースになっている。ほぼ同タイムで歩いたが、途中の道間違いやらうろつき、休憩タイムを加えての時間だから、今の自分には上出来だろう。これがGBタイムでの7時間20分だとしたらちょっと落ち込むかもしれないが。
やはり140号線は渋滞になっていた。この時期の秩父に何があるのだろう。花園インターにつながる外側車線は長蛇の列になっている。どうも関越道そのものが事故渋滞になっているようだ。お気の毒に。
(本日の軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
こんなところの歩きが参考になるとは…。正直、たいして面白い歩きのコースでもないですよ。
むしろ、ぶなじろうさんからコメントをいただいておりますが、私がショートカットして見逃した「牛立久保」というスポットが良いところらしく、別に自分が歩いたわけではありませんが、お薦めのようですね。
やはり、この日は、春霞というか、K女さんのコメントでPM2.5だと知りましたが、花粉症のふみふみぃさんには、足利の山の歩きもまたつらかったのではないでしょうか。でもそろそろ終了でしょう。間もなく、ヤブ尾根のアカヤシオの季節だし、今年は桜も早いし、今季は早いかもですね。
里山は、里山なりの恐さがあります。地図とにらめっこしてもこんな道はないはず、あるはずの道がない、階段が続く、車道にすぐに出てしま…。それなりに変化に富んで、それなりの面白さはありますけどね。
自分ではGBタイム歩きと思っていますから、翌日の筋肉痛はありませんでした(笑)。
ガンゼ山、はて? と調べたら、確かに地図には「川越山(ガンゼ山)」とありましたね。K女さんのコメントを拝見するまで気が付きませんでした。私もずっとカワゴエ山でしたよ。
このガンゼ山は読み方ではなく、地元あたりの別称でしょう。そういうところが多いでいすから。
山名はその読み方にも難しいところがあります。先日登ろうとした「菜畑山」も「ナバタケウラ」と読むのだそうです。
なるほど、PM2.5ですか。自分には花粉症の症状が出て来ないので、飛び散っているのは花粉という感覚がなく、すべて春霞で片づけていましたよ。花粉とはねぇ。クシャミしながら、涙を流しながら、鼻を垂らしながらといった歩きは、自分には縁遠いながらも、その筋の方にはつらいでしょう。
今回の歩きは、正直のところ、既定のコースながらも間に合わせて歩いてしんどかったといったところで、階段やら、車道が続いて、正直のところ面白いものではありませんでしたし、たいして充実感もありませんでした。
この翌週に、すっきり富士山を見ながら歩いていますので、記事は遅くなっていますが、こちらの方を読んで口直しみたいなところで見てやってください。
里山だと地形図の破線でもないのに道が通っていたりして逆に混乱しますね。道がなければ無視して尾根で下りるからむしろスムーズに行ったり。
奥武蔵はこんなものかもしれませんがやはり車道を何度も横切るとどうも情緒がないというか現実に引き戻されると言うか(笑)。歩きごたえがあるようですが歩くならまた季節外れの雪が降った時かなとか思ってしまいました。植林ゾーンは日当たりさえ良ければ花粉を出さない季節なら嫌いではないのですが。
春霞で大分遠望が利かなくなりましたね。この前の日曜もよく晴れているのに足利の山から赤城がぼんやりとしか見えなくて。
(見下ろすとこんなだ)の急な階段、階段にロープがくくられているように見えますが果たして昔から急だからつけていたのか階段が腐ったり落ち葉が堆積してきたから設置したのかとかどうでもいいところで推移が気になりました。ロープあるなら階段いらないのではと。
結構累積標高差もあるようだし18kmを7時間20分でGBコースタイムということはないのでは(笑)。そのペースで歩くと結構足に来て翌日筋肉痛になりそうです。
春霞と言うか、花粉とPM2.5かなと思う位の不透明な景色になっていますね。丸太の数を見ただけで、息切れがしてきそう
「牛立久保」というのが気になって調べました。ウノタワの雰囲気に似たところらしいですね。私、失敗しましたよ。その牛立久保とやらに下りず、西の867m標高点のある境界線側を下りたのです。そこがプチヤブだったということです。牛立久保の存在を知らないからショートカットしただけのことで、事前に情報を調べていたら、コースに合わせて下っていました。まったく残念です。
丸山の展望台は古くからありましたか。無理にそんな名勝を作らずとも、周囲の樹々を切れば自然な風景を楽しめるような気がしますけどね。それ、登って見ろよといった嫌らしいさが残りましたよ。まぁ、初めてのところだし、私の場合は川越山も含めて足が遠のくままですね。
今日、アッチ方面に行って来ましたよ。昨日と今日とで悩み、快晴が期待できそうな今日となったのですが、確かにそれなりの素晴らしさは満喫しましたけど、まさか道志方面に残雪がたっぷりあるとは予想もせずに出かけたものですから、かなり苦戦し、予定の半分しか歩けませんでした。
こんなところの歩きにまでお付き合いいただきありがとうございます。
この辺の標識は、紛らわしいというよりも、地元の方なら知っている公園名とか、観光マップに記されているようなスポット名が記されているのが圧倒的ですから、地図を持って歩いていても首を傾げるところが多いです。
おっしゃるように、関東ふれあい道の標識は地図と照らせますから、その点では都合の良い標識です。ただ、お仕着せの歩きを強いられているといったイメージがどうもねぇ。
ドンパチは気になって埼玉県の狩猟期間を確認したのですが、二段階になっていて、2月15日で一応は終了。引き続き、シカとイノシシについては特定町村に限って3月15日までなのですが、その間は基本的にわな猟限定。わなにかかって止めをさす場合のみ銃器使用可ということでした。でも期間がすでに過ぎているのにドンパチはおかしいですよね。ただ、桐生あたりでも狩猟期を過ぎても特例で許可しているケースもありますから、何とも言えませんが。今日は山梨まで行きましたが、やはりドンパチの音が聞こえましたよ。わけがわかりませんよ。ここも3月15日終了なんですがね。
風邪とはご愁傷さま。もう来週から4月、何かとお忙しくなりそうですね。もったいなかったですねぇ。
やはり霞がかかりそうだとアッチ方面はやめて、こちらでお茶を濁そうかとの気分になりますよねぇ~。自分もここ数回はそんな気分でした。ここで天気をはずしてもそれほどのガッカリ感はありませんから。
丸山のコンクリ塊は大分前からあります。ああいった物を作ろうとする神経が信じられませんです。
たそがれさんが入ったプチヤブは、牛立久保ですかねぇ~。あそこ、自分は結構好きです。
川越山前後の木段の登り下りは辟易としますねぇ。そんな印象のせいか、その辺りは足が遠のいております。
低山だから,道路と接近する機会が多いのは仕方ないでしょうが,それにしても,奥武蔵の標識は随分と紛らわしいようですネ。対して,関東ふれあいの道の案内は,良くも悪くも分かり易かったようで。
しかし,まだドンパチをやってるんですかネ。まぁ,有害鳥獣駆除は,狩猟期間限定ではないようですが。さすがにトラバサミは設置しないでしょう。狩猟での使用は禁止されてるし(笑)。
17・18日は天気が良かったと思うんですが,意外と霞んでましたか。まぁ,かくいう自分は,遠出できない週だった以前に,風邪を引いて散々でしたが。
その松茸山ですが、HIDEJIさんのレポで過酷なお歩きをされたことは知っていましたが、私、この松茸山を川越山と勘違いしておりまして、川越山の山頂で、HIDEJIさんはここの北西尾根でも歩かれたのかなと勝手に思い、覗き込むと至って安泰そうな尾根で、この先が獰猛になっているのかなぁと不思議に感じたりしたのですが、帰ってから、レポを読み直しして、これは川越山のことではなく松茸山のことだったのかとわかった次第です。何せ、奥武蔵の山は初級レベルで、まだまだコース外れの歩きには目が向きませんよ。したがって、706m標高点に向かうところは確認しましたが、寄り道しているような気分的な余裕はありませんでした。
なるほど、『詳細図』には松茸山ルートとして「熟練者向き」とありますね。全国、どこにでもある雨乞山だけは気になっていましたけど。歩く機会があるかどうか…。
丸山からの展望ですが、昭文社地図にはわざわざ左下隅に「丸山からの展望」というイラストだか写真が出ていますね。その通りに見えていれば、満足もしたでしょうが、霞がかかってぼんやりしていたのでは、せっかくの奥武蔵随一も半端な景色でしたね。でも、この好展望も、それぞれのピークが何山なのかわかってないと特別な感慨もないものでしょう。
21日の三頭山の遭難騒ぎ、あの辺は雪だったのかと思うと、大平山にも降っただろうし、北尾根もまた持ち越しですよ。
奥武蔵のロングハイクお疲れ様です。以前、逆向きで同じようなルートを歩きましたので記事を拝見し、後半戦、川越山あたりでのアップダウンの辛さが伝わってました。
それにしても丸山の展望台は綺麗になっているようですが、ペンキでも塗り直したみたいですね。県指定記念物の眺望、澄み渡る青空の中で見てみたいものです。
それと、虚空蔵峠は歩いたことがなく、いずれ未踏区間を潰そうと思ってましたので参考になりました。
その虚空蔵峠から向かって旧正丸峠へ下る手前に左へ続く706mの標高点を通過し南東に延びる尾根があるのですが、そこは気になりませんでしたか?
地形図を見てる限りでは気にも留めないような尾根だと思いますが、奥武蔵詳細登山図で紹介されているルートです。以前、旧正丸峠から歩きましたが、途中に松茸山や雨乞山という名のピークがあり、特に松茸山は奥秩父に迷い込んだような雰囲気で良かったのですが、その先があまりに危険すぎて、エスケープを余儀なくされました(^_^;)
と、そんなことを思い出しました。