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◎2013年9月22日(日)
たかね荘美し森ファーム下駐車場(5:35)……羽衣の池(5:45)……賽の河原(6:31)……牛首山(7:31)……扇山(7:46)……真教寺尾根分岐点(9:38)……赤岳山頂(9:57)……北峰・頂上小屋(10:02)……県界尾根取付き(10:08)……大天狗(11:05)……小天狗(11:47)……車道入口(12:40)……駐車場(13:01)
以前、ぶなじろうさんが杣添尾根から横岳に行かれた記事を拝見し、以来、杣添尾根をぜひとも歩いてみたいものだと思っていたが、なかなかその機会に恵まれなかった。折良くというか、赤石岳を歩いた後でもあり、足尾の山や沢にそのまま復帰する気にもなれず、しばらくは余韻に浸って、いわゆる名山の、眺望の良いところの歩きをしたい気分でいた。そんな時に、懸案の杣添尾根を思い出した。こういう時に行かなければ。早速、地図を広げて検分し、ネット情報も確認した。当初の予定では県界尾根も絡めるつもりでいた。だが、駐車場の問題でひっかかった。路上駐車で結構トラブルがあるらしい。避暑地の出来事なのである。散々迷って、結局、出た答は真教寺尾根と県界尾根であった。別に赤岳に行きたいわけではなかったが、こういう、メインから外れた尾根歩きの価値は大というものだ。結果、杣添尾根は繰り越しとなった。
早朝出発を目論み、前夜のうちに「たかね荘美し森」(「美しの森」ではない)に着いて車泊となった。恒例により一睡もできなかった。夢見の記憶がちらちらとあるから、15分くらいは寝たのかもしれない。とにかく、ずっと目をつむり、寝返りを繰り返していただけだった。
5時に起きて懐中電灯を手にトイレ探し。ここには施設がないようだ。車に戻ろうとしたら、ヘッデンを点した中年氏に声をかけられた。「赤岳に行く登山口、ご存じ?この辺、探しまくったけど、わからなくて」。そりゃ大変だ。わが身に関わることでもある。一緒に探したいが、今はそれどころではない。腹の中はすでに荒っぽく回転している。適当なことを言って中年氏を振りきり、車を発進させて下の観光案内所に行ってみようとしたが、フロントガラスはくもったまま。イラついた。最後は、待ちきれずに窓全開で車を出した。案内所にはトイレがあった。電気は点かない。懐中電灯のまま、何とか済ませた。実はこういう状況になるのは予測していたため、昨夜中に済ませておこうと、途中のPAに立ち寄ったが、こればかりはやはりタイミングの問題で、前払いも後払いもできないのである。悲しいことに、できるのは衝動買いの一括か分割でしかない。
(駐車場から。赤岳が朝日で赤く見える)
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下の案内所には車が20台ほどあった。ハイカーもいるようで、ここから歩き出す方もいる。上に戻ると、車が10台ほどに増えていた。準備をして出るが、登山口が分からない。感で「美し森山近道」の案内に従って行ってみると、「天女山・羽衣池→」の標識があった。赤岳表示はないが、羽衣池を通過するルートだからこれでいいのだろう。
(どこの観光地にもある歩幅の合わない階段)
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(そして、羽衣の池)
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整備されたハイキングコースだった。今のところ、ササも低く、そのままで行く。階段の歩幅が合わずに歩きづらい。正面に朝焼けの赤岳が見えた。本日の天気は良くないはず。自分が歩いている時だけでも何とか持ってもらいたい。羽衣の池に着いた。池というよりも湿地。朝日があたって、秋の様相に衣替え中の雰囲気だ。ようやく「牛首山・赤岳」の標識が現れた。そういえば、例の中年氏、うまく歩き出せただろうか。駐車場にまだ探している姿は見えなかったが。
(こんな裏ルートでも標識はしっかりしている)
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(こんな深いヤブもあるが、下にはしっかりした道がある)
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(権現岳と編笠山)
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(こちら南アルプスの山並み)
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整備付きのハイキングコースのフォローは一気に消えた。踏み跡はしっかりしているが、ササの丈が高くなった、朝露も含んでいる。捨てようと思って持参していた合羽の下を履く。スパッツは好きではない。しばらく行くと、防火帯のようなところに出た。ゲレンデだろうか。そして「真教寺尾根10-2」の標識。こういう標識は、疲れてくるとプレッシャーがかかる。以降、見ないようにするが、目に入るものである。
部分的に胸高のササを越える。先に、ちょっとした展望地。今度は権現岳と編笠山が見えた。後ろに連なっているのは南アルプスか?八ヶ岳的なシラビソの中を登ると、スキー場のゲレンデトップに出た。電気の柵が張られている。「電気牧柵 きけん」と記されている。この製品名は「GALLAGHER」というものらしいが、これが「CHARANGE」にも見え、思わず触りたくなった。ななころびさんが電気柵にチャレンジして弱電が通っていたという話だが、朝露で濡れているのでここはやめておこう。
(スキー場の展望地から。奥秩父方面)
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(賽の河原から赤岳と横岳。この先のピークが牛首山と思われる)
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(気になった大門沢に誘う標識)
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高台に行ってみると、朝もやの中、奥秩父の山並みが幻想的に見えた。登山道に復帰してすぐに赤岳と横岳が右手に見えてきた。そして「賽の河原」。袈裟丸山の賽の河原を見慣れていると、どこが?といった感じはしなくもない。ゴツゴツ感はなく、あっさりした平地。肉眼では見づらいが、カメラのズームで覗くと、頂上小屋と天望荘が見えている。横岳の手前に見えている尾根が杣添尾根だろうか。
この先に「大門沢→」の標識を目にした。細い道が下っている。地図を広げた。コースとしては記載がないが、一種のエスケープルート、あるいは、県界尾根側に下る方に利用されているのかもしれない。この疑問は、下山時に解決する。
(ササはしばらく続く)
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(ようやく富士山)
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ササに覆われた登山道がなおも続く。しかし、この尾根、長いね。美濃戸から入ればあっさりなのに。無意識に目に入った標識はまだ「10-3」。1/3も歩いていない。歩き出しからすでに1時間15分も経っている。これでいくと、あと3時間は歩かないといけないのか。やがて、岩が出てきて、左側の展望が開けた。富士山のお出ましだ。頭の部分しかみえないがほっとした。しばらくは左の展望を楽しみながら歩く。上で話し声が聞こえる。青年2人が休んでいた。先に行かせてもらう。こんなコースを歩く若い人も意外にいるものだねぇ。歩き尽くした年配者向けのコースかと思っていた。
岩場が多くなり、ササが低くなった。合羽はもういいだろうと、脱ぐ。ここで驚いた。ズボンが真っ青になっている。合羽の内側に加工した色というか素材が色落ちし、ズボンに移ってしまった。はたいても落ちない。貧乏性で、使えるかもなんてとっておいたのが間違っていた。さっさと捨てるべきであった。しかし、このままでは暑い。山の中、汚い格好をしていても、さして目立つまい(こんな感覚はもはや通用しないのだが)。はたいた手まで不気味に青くなってしまった。
(牛首山山頂。というか、ここは通過点)
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(赤岳が迫ってくる)
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牛首山は一角だけが切れた木立ちの中にあった。一人、オッサン風が休んでいらした。大きな荷物だから、泊まりだろう。上りか下りかは分からない。ヘルメットをザックに括り付けていた。直下の岩場用か?一休みして、地図を広げる。ここまでコースタイムで2時間半。標識は「10-5」だから半分だ。2時間弱で到着したから、30分の貯金有りか。タバコを吸いたかったが、一人ではないので我慢する。赤岳が次第に大きくなってきた。標識には、山頂まで3時間10分と記されているからまだまだだ。
しばらく平坦に近い登りを歩いて、また小ピークに着いた。ここが扇山らしい。標識の文字がかすれて判読できない。標高2356.5mか。素通りして、下りにかかる。右手の展望が開け、赤岳を眺めていると、青年が追い抜いて行った。さっきの青年2人を追い越すまで、後ろを歩いているハイカーはいなかった。すごいスピード歩きだ。荷物も少ないし、トレランかと思ったが、重そうな登山靴を履いていた。その後、3人組を抜く。今日は早足ではない。皆んな、ゆっくりと歩き過ぎではないのか。
(右に頂上小屋が見えている)
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(権現岳もはっきりしてくる)
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(大天狗、小天狗の岩峰)
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いよいよ、赤岳への直登になる。見上げると、稜線に大天狗、小天狗の岩峰が屹立している。余談だが、八ヶ岳周辺の地名、山名にはこの天狗にちなんだものが多いが、天狗伝説の山なのだろうか。県界尾根の下りにもあった。岩峰の左側には、権現岳と編笠山が、これまた間近になってきた。
(真教寺尾根を振り返る。あのピークが扇山だろうか)
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(こちらは県界尾根。左に杣添尾根の一角が見える)
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樹林の中のきつい登りに入り、やがて岩場が続くようになった。通過に問題はない。むしろ、短時間で高度を稼げるようになって、自分としては大助かりだ。見下ろすと、歩いて来た尾根の形状をはっきりとつかめる。牛首山からはかなり下って鞍部からの登り返しといった感じになっている。左の県界尾根、その隣の杣添尾根も明瞭。県界尾根と真教寺尾根の間にはスキー場の敷地。2人連れが下ってきた。この時間だから、上の小屋に泊まったのだろうか。こちらはいささか疲れ気味になっていたので、下り優先にしていただく。3人グループが休んでいた。うち2人は関西弁の山ガール。群馬や栃木の山を歩いているとめったに聞くことのないイントネーション。八ヶ岳ともなると、こんな尾根コースでも全国版になるものだなぁ。そろそろ、クサリが出てきた。
(山頂直下のクサリ場)
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(見下ろすとこう。だれでも歩けるコースだから、高が知れてはいるが)
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(もうすぐそこと思っていたが、これはニセ赤岳)
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(稜線に出る)
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山頂直下の岩場に到着。下って来るハイカーを見ていると、かなりの急斜面だ。待ち時間も多くなる。目の前に中年氏が休んでいた。どこかでお見受けしたような。だれだっけ…。登山口を問われた中年氏であった。休んでいるようにも思えたが、クサリ待ちをしているようだ。ここ、皆さん、クサリ頼りに上り下りしているが、左側のクサリのない部分はガラガラ。よく見ると、手足をかけるホールドはしっかりしていて、難なく歩けそうだ。まして、岩の濡れもないし、ガレもザレもないし、浮石もあるようにも見えない。コースから外れて、そちら側に回って登った。中年氏も上がってきた。こっちが歩きやすいことを悟ったようだ。
途中から見下ろす。ストーンと落ちている。こういうところは見下ろしながら登るものではない。ガスが出てきた。岩場を抜けたと思ったら、まだあった。しつこいねぇ。ようやく「真教寺尾根分岐」の標識のあるところに出た。稜線に出たようだ。ちょっと登ると正面に阿弥陀岳が見えた。自分にとっては、かつてのアイドルでもある。行くことがなくなってから、アイドルリストから消えて久しい。しかし、見ごたえのある山に変わりはない。往復2時間半か。行けなくもないが、今日はやめておこう。いずれ西側からじっくりと往復してみようか。
(阿弥陀岳)
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(赤岳山頂部)
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(そして、赤岳山頂)
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(頂上小屋と北峰。この山は、やはり遠くから眺める山だ)
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タバコを2本吸う。中年氏が上がって来た。自分と同様に県界尾根を下るそうだ。阿弥陀が見えますよと言ったら、しばらく見入っていた。さて、目の前のピークが赤岳山頂かと錯覚していたが、その先がまだあった。左下の文三郎尾根から20人くらい登って来ている。山頂までのちょっとした距離、10人以上のハイカーと道を譲り合った。下りのオッサンに声をかけられた。「さっきまでは山頂もすごく混雑していたけど、今は空いているよ」。山頂の混雑は想定していたが、自分の感覚では「空いている」うちには入らない。30人を超える方がひしめいていた。こんなところにはいられないと、山頂小屋のあるピーク(北峰)に向かう。こちらはさらに50人くらいの団子状態。そしてなお、地蔵尾根の方からどんどんと上がって来る。5分も腰をかけていただろうか。こんな短時間の山頂気分は初めてだ。でもないか。乗鞍岳もそうだった。トイレの臭いがこもる山頂小屋の脇に出て、さっさと県界尾根を下ることにした。
(県界尾根を下る。左が長野県、右が山梨県のはず)
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(横岳と天望荘)
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事前の調べで、県界尾根の山頂直下は、これまたスリリングな岩場が続くようだ。クサリ有り、ハシゴ有りのようだ。真教寺尾根の山頂直下の登りのように、フリーで下るわけにもいくまい。それが証拠に、やはり、上部は荒れて、細い登山道がクネクネしている。ここを登って来る方は多い。かなりのハイカーと出会ったが、それでも20人もいない。美濃戸起点のメインルートとは大違い。
(こうやって眺めると、県界尾根も先で二分している。右側に向かって下った)
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(ハシゴやら)
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(クサリ。ここもやはりだれでも通れるところだから、大げさに記すこともないか)
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(横岳へのトラバース道)
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尾根並みを眺めながら下るっていくと鉄バシゴが現れた。ここはハシゴを使わずに下りようとしたが、途中からクサリも登場し、いずれかにつかまらないと下れなくなってしまった。続いてクサリ場。ここは先が見えないから、クサリ伝いしかない。途中からいい加減手が痛くなり、下に着いてから手袋を出した。この先で天望荘へのトラバース道が別れる。紅葉が近づいている。この辺、きれいだろうな。またクサリ。これがまだ続く。ゆっくり気分になれない。
注意書きがあった。「この先、大変危険です。積雪期・残雪期…雪山装備不十分…毎春死亡事故が発生しています。引き返しましょう」。クサリ、ハシゴ場は過ぎたようだが、こんなところ、雪のある頃に歩く気にはなれない。好んで歩くハイカーもいるのだろうな。樹林帯の単調な下りになった。道は悪い。石がゴロゴロ。林の途切れから、さっき消えかかった富士山がまた顔を出した。完全に消えてしまうのも時間の問題かも。雲が多くなってきた。
(大天狗の石像。気持ちに余裕があればいやらしくも感じる)
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(登った真教寺尾根)
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振り返ると、赤岳と横岳が遠ざかる。2人連れが休んでいる。左の小高いところに登ってみた。ここが大天狗だった。ここに来るのが楽しみでもあった。頭部が不自然ではあるが天狗像に見えなくもない。ウチワのようなものを持っている。危なっかしく裏を覗いて写真を撮った。家に帰ってから年号を見たが、解読はできなかった。宝永元年に見えなくもないが。なおも下る。途中で地べたに座り込んで一服。男性、続いて女性と追い越された。連れかなあと思いながらも、時間が開いている。出発。すぐに女性を抜いた。その先で男性が待っていた。考え過ぎかもしれないが、変な目で見られたかもしれない。これはまずいと、急ぎ足になったが、後ろでしばらくは話し声が聞こえた。こんな時間でも、登って来る方がいる。もう小屋泊まり必須だろうな。
(部分的に短いが、この辺はいい感じの歩きができる)
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(振り返ると見納めの権現岳)
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(そして、赤岳と横岳)
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(小天狗。センター奥に石碑がある)
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そろそろ小天狗か。道のゴロゴロ石も消え、歩きやすくなっていた。コースの雰囲気もいい。岩に字が刻まれていた。「田光市大権現 元山演光行清」?よく分からない。見納めと思い、振り返る。横岳から権現岳。真教寺尾根は、ここに比べて随分と高い。小天狗はその先であった。「東方薬師如来」の石碑。脇には「甲斐國 云々 願主 小林平八」、裏には嘉永の字が読み取れた。その先に標識上の小天狗があった。5人グループにいきなり聞かれた。これもまた関西なまり。清里に下りたいのだが、ここからどう行くのかと。昭文社マップを広げている。この先に分岐があるのではないかと答えたが、確証があっての返答ではない。すでに出していた偵察が戻ってきて、「この先にあった」とのこと。なら、そうでしょう。先の標識には、直進すれば防火線ノ頭、野辺山、右は清里になっていた。この防火線を歩いてみたかったのだが、それを行ったのでは、駐車場への戻りがとんでもないことになるはず。逆に、県界尾根と杣添尾根を歩くのなら、防火線を下って、南八ヶ岳林道を歩けばいい。
(清里に下る道)
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(堰堤の近くになると舗装されている)
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終盤に近付いた。クネクネ道を清里方面に下る。またササが出てきた。やがて平地になり「登山道入口」に到着。後は惰性歩きでしかない。石だらけのハイキングコースをしばらく歩く。右手にいくつか堰堤が現れる。ふいに、前方にハイカーの姿が見えた。右に曲がった。そこには「真教寺尾根→」の標識があった。そちらに向かったようだが、ふと、朝見かけた「大門沢→」の標識を思い出した。そういうことか。これを辿れば、沢を越えて賽の河原に出るのだろう。
(天狗石像もどきがかなり置かれている)
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河原に下りて顔を洗う。ズボンの青味は幾分消えたが、山頂も含め、行き交う方々には、まだらな絞り染め風のズボンに目を留められた。恥ずかしがる年代でもないので、そんなことはどうでもいいが。空を見上げる。青空が消えていた。天気模様は下りへの展開になっている。道は林道のように広がった。ところどころに置き石があるのだが、これが、大天狗で見かけた石像の形に積み重ねている。やはり、天狗の信仰でもありそうだ。
(車道に出た)
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(車道歩きは気分的に長かった。色づきがあちこちに見られる)
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やがて、舗装した車道に出た。路肩に駐車する車がざっと15~16台。入口には「県界尾根歩道」とある。ここを往復するハイカーもかなりいるようだ。舗装道を歩く。車の量は多い。なるほど、清里ハイランドパークか。連休中はバーベキュー大会をやっているようだ。「白いチーズケーキ 美し森ファーム」の看板を右折。ほどなく駐車地に着いた。朝見えた赤岳は消えていた。
(赤岳は消えた)
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風呂にでも入って帰りたかったが、あてもないので、着替えだけで済ませて帰る。141号線を佐久インターに向かう。左に見える八ヶ岳は雲にすっぽりと覆われ、消えかかっている。今日は雨にもあたらずに幸いだった。右に見えるは茂来山。なかなかの存在感だ。あの山、10年前に登ったことはあるが、四方原山とダブルで歩くのが20年来の懸案だ。ヤブ山だった四方原山も、今や気軽に行ける山になったらしい。いずれ近いうちに…と思えども、他人様の山の記録を見るにつけ、登りたくなる山とコースが増え、家から遠い山は、やはり後手になるのは必然だろうな。
(本日の軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
たかね荘美し森ファーム下駐車場(5:35)……羽衣の池(5:45)……賽の河原(6:31)……牛首山(7:31)……扇山(7:46)……真教寺尾根分岐点(9:38)……赤岳山頂(9:57)……北峰・頂上小屋(10:02)……県界尾根取付き(10:08)……大天狗(11:05)……小天狗(11:47)……車道入口(12:40)……駐車場(13:01)
以前、ぶなじろうさんが杣添尾根から横岳に行かれた記事を拝見し、以来、杣添尾根をぜひとも歩いてみたいものだと思っていたが、なかなかその機会に恵まれなかった。折良くというか、赤石岳を歩いた後でもあり、足尾の山や沢にそのまま復帰する気にもなれず、しばらくは余韻に浸って、いわゆる名山の、眺望の良いところの歩きをしたい気分でいた。そんな時に、懸案の杣添尾根を思い出した。こういう時に行かなければ。早速、地図を広げて検分し、ネット情報も確認した。当初の予定では県界尾根も絡めるつもりでいた。だが、駐車場の問題でひっかかった。路上駐車で結構トラブルがあるらしい。避暑地の出来事なのである。散々迷って、結局、出た答は真教寺尾根と県界尾根であった。別に赤岳に行きたいわけではなかったが、こういう、メインから外れた尾根歩きの価値は大というものだ。結果、杣添尾根は繰り越しとなった。
早朝出発を目論み、前夜のうちに「たかね荘美し森」(「美しの森」ではない)に着いて車泊となった。恒例により一睡もできなかった。夢見の記憶がちらちらとあるから、15分くらいは寝たのかもしれない。とにかく、ずっと目をつむり、寝返りを繰り返していただけだった。
5時に起きて懐中電灯を手にトイレ探し。ここには施設がないようだ。車に戻ろうとしたら、ヘッデンを点した中年氏に声をかけられた。「赤岳に行く登山口、ご存じ?この辺、探しまくったけど、わからなくて」。そりゃ大変だ。わが身に関わることでもある。一緒に探したいが、今はそれどころではない。腹の中はすでに荒っぽく回転している。適当なことを言って中年氏を振りきり、車を発進させて下の観光案内所に行ってみようとしたが、フロントガラスはくもったまま。イラついた。最後は、待ちきれずに窓全開で車を出した。案内所にはトイレがあった。電気は点かない。懐中電灯のまま、何とか済ませた。実はこういう状況になるのは予測していたため、昨夜中に済ませておこうと、途中のPAに立ち寄ったが、こればかりはやはりタイミングの問題で、前払いも後払いもできないのである。悲しいことに、できるのは衝動買いの一括か分割でしかない。
(駐車場から。赤岳が朝日で赤く見える)
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下の案内所には車が20台ほどあった。ハイカーもいるようで、ここから歩き出す方もいる。上に戻ると、車が10台ほどに増えていた。準備をして出るが、登山口が分からない。感で「美し森山近道」の案内に従って行ってみると、「天女山・羽衣池→」の標識があった。赤岳表示はないが、羽衣池を通過するルートだからこれでいいのだろう。
(どこの観光地にもある歩幅の合わない階段)
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(そして、羽衣の池)
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整備されたハイキングコースだった。今のところ、ササも低く、そのままで行く。階段の歩幅が合わずに歩きづらい。正面に朝焼けの赤岳が見えた。本日の天気は良くないはず。自分が歩いている時だけでも何とか持ってもらいたい。羽衣の池に着いた。池というよりも湿地。朝日があたって、秋の様相に衣替え中の雰囲気だ。ようやく「牛首山・赤岳」の標識が現れた。そういえば、例の中年氏、うまく歩き出せただろうか。駐車場にまだ探している姿は見えなかったが。
(こんな裏ルートでも標識はしっかりしている)
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(こんな深いヤブもあるが、下にはしっかりした道がある)
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(権現岳と編笠山)
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(こちら南アルプスの山並み)
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整備付きのハイキングコースのフォローは一気に消えた。踏み跡はしっかりしているが、ササの丈が高くなった、朝露も含んでいる。捨てようと思って持参していた合羽の下を履く。スパッツは好きではない。しばらく行くと、防火帯のようなところに出た。ゲレンデだろうか。そして「真教寺尾根10-2」の標識。こういう標識は、疲れてくるとプレッシャーがかかる。以降、見ないようにするが、目に入るものである。
部分的に胸高のササを越える。先に、ちょっとした展望地。今度は権現岳と編笠山が見えた。後ろに連なっているのは南アルプスか?八ヶ岳的なシラビソの中を登ると、スキー場のゲレンデトップに出た。電気の柵が張られている。「電気牧柵 きけん」と記されている。この製品名は「GALLAGHER」というものらしいが、これが「CHARANGE」にも見え、思わず触りたくなった。ななころびさんが電気柵にチャレンジして弱電が通っていたという話だが、朝露で濡れているのでここはやめておこう。
(スキー場の展望地から。奥秩父方面)
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(賽の河原から赤岳と横岳。この先のピークが牛首山と思われる)
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(気になった大門沢に誘う標識)
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高台に行ってみると、朝もやの中、奥秩父の山並みが幻想的に見えた。登山道に復帰してすぐに赤岳と横岳が右手に見えてきた。そして「賽の河原」。袈裟丸山の賽の河原を見慣れていると、どこが?といった感じはしなくもない。ゴツゴツ感はなく、あっさりした平地。肉眼では見づらいが、カメラのズームで覗くと、頂上小屋と天望荘が見えている。横岳の手前に見えている尾根が杣添尾根だろうか。
この先に「大門沢→」の標識を目にした。細い道が下っている。地図を広げた。コースとしては記載がないが、一種のエスケープルート、あるいは、県界尾根側に下る方に利用されているのかもしれない。この疑問は、下山時に解決する。
(ササはしばらく続く)
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(ようやく富士山)
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ササに覆われた登山道がなおも続く。しかし、この尾根、長いね。美濃戸から入ればあっさりなのに。無意識に目に入った標識はまだ「10-3」。1/3も歩いていない。歩き出しからすでに1時間15分も経っている。これでいくと、あと3時間は歩かないといけないのか。やがて、岩が出てきて、左側の展望が開けた。富士山のお出ましだ。頭の部分しかみえないがほっとした。しばらくは左の展望を楽しみながら歩く。上で話し声が聞こえる。青年2人が休んでいた。先に行かせてもらう。こんなコースを歩く若い人も意外にいるものだねぇ。歩き尽くした年配者向けのコースかと思っていた。
岩場が多くなり、ササが低くなった。合羽はもういいだろうと、脱ぐ。ここで驚いた。ズボンが真っ青になっている。合羽の内側に加工した色というか素材が色落ちし、ズボンに移ってしまった。はたいても落ちない。貧乏性で、使えるかもなんてとっておいたのが間違っていた。さっさと捨てるべきであった。しかし、このままでは暑い。山の中、汚い格好をしていても、さして目立つまい(こんな感覚はもはや通用しないのだが)。はたいた手まで不気味に青くなってしまった。
(牛首山山頂。というか、ここは通過点)
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(赤岳が迫ってくる)
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牛首山は一角だけが切れた木立ちの中にあった。一人、オッサン風が休んでいらした。大きな荷物だから、泊まりだろう。上りか下りかは分からない。ヘルメットをザックに括り付けていた。直下の岩場用か?一休みして、地図を広げる。ここまでコースタイムで2時間半。標識は「10-5」だから半分だ。2時間弱で到着したから、30分の貯金有りか。タバコを吸いたかったが、一人ではないので我慢する。赤岳が次第に大きくなってきた。標識には、山頂まで3時間10分と記されているからまだまだだ。
しばらく平坦に近い登りを歩いて、また小ピークに着いた。ここが扇山らしい。標識の文字がかすれて判読できない。標高2356.5mか。素通りして、下りにかかる。右手の展望が開け、赤岳を眺めていると、青年が追い抜いて行った。さっきの青年2人を追い越すまで、後ろを歩いているハイカーはいなかった。すごいスピード歩きだ。荷物も少ないし、トレランかと思ったが、重そうな登山靴を履いていた。その後、3人組を抜く。今日は早足ではない。皆んな、ゆっくりと歩き過ぎではないのか。
(右に頂上小屋が見えている)
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(権現岳もはっきりしてくる)
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(大天狗、小天狗の岩峰)
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いよいよ、赤岳への直登になる。見上げると、稜線に大天狗、小天狗の岩峰が屹立している。余談だが、八ヶ岳周辺の地名、山名にはこの天狗にちなんだものが多いが、天狗伝説の山なのだろうか。県界尾根の下りにもあった。岩峰の左側には、権現岳と編笠山が、これまた間近になってきた。
(真教寺尾根を振り返る。あのピークが扇山だろうか)
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(こちらは県界尾根。左に杣添尾根の一角が見える)
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樹林の中のきつい登りに入り、やがて岩場が続くようになった。通過に問題はない。むしろ、短時間で高度を稼げるようになって、自分としては大助かりだ。見下ろすと、歩いて来た尾根の形状をはっきりとつかめる。牛首山からはかなり下って鞍部からの登り返しといった感じになっている。左の県界尾根、その隣の杣添尾根も明瞭。県界尾根と真教寺尾根の間にはスキー場の敷地。2人連れが下ってきた。この時間だから、上の小屋に泊まったのだろうか。こちらはいささか疲れ気味になっていたので、下り優先にしていただく。3人グループが休んでいた。うち2人は関西弁の山ガール。群馬や栃木の山を歩いているとめったに聞くことのないイントネーション。八ヶ岳ともなると、こんな尾根コースでも全国版になるものだなぁ。そろそろ、クサリが出てきた。
(山頂直下のクサリ場)
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(見下ろすとこう。だれでも歩けるコースだから、高が知れてはいるが)
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(もうすぐそこと思っていたが、これはニセ赤岳)
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(稜線に出る)
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山頂直下の岩場に到着。下って来るハイカーを見ていると、かなりの急斜面だ。待ち時間も多くなる。目の前に中年氏が休んでいた。どこかでお見受けしたような。だれだっけ…。登山口を問われた中年氏であった。休んでいるようにも思えたが、クサリ待ちをしているようだ。ここ、皆さん、クサリ頼りに上り下りしているが、左側のクサリのない部分はガラガラ。よく見ると、手足をかけるホールドはしっかりしていて、難なく歩けそうだ。まして、岩の濡れもないし、ガレもザレもないし、浮石もあるようにも見えない。コースから外れて、そちら側に回って登った。中年氏も上がってきた。こっちが歩きやすいことを悟ったようだ。
途中から見下ろす。ストーンと落ちている。こういうところは見下ろしながら登るものではない。ガスが出てきた。岩場を抜けたと思ったら、まだあった。しつこいねぇ。ようやく「真教寺尾根分岐」の標識のあるところに出た。稜線に出たようだ。ちょっと登ると正面に阿弥陀岳が見えた。自分にとっては、かつてのアイドルでもある。行くことがなくなってから、アイドルリストから消えて久しい。しかし、見ごたえのある山に変わりはない。往復2時間半か。行けなくもないが、今日はやめておこう。いずれ西側からじっくりと往復してみようか。
(阿弥陀岳)
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(赤岳山頂部)
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(そして、赤岳山頂)
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(頂上小屋と北峰。この山は、やはり遠くから眺める山だ)
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タバコを2本吸う。中年氏が上がって来た。自分と同様に県界尾根を下るそうだ。阿弥陀が見えますよと言ったら、しばらく見入っていた。さて、目の前のピークが赤岳山頂かと錯覚していたが、その先がまだあった。左下の文三郎尾根から20人くらい登って来ている。山頂までのちょっとした距離、10人以上のハイカーと道を譲り合った。下りのオッサンに声をかけられた。「さっきまでは山頂もすごく混雑していたけど、今は空いているよ」。山頂の混雑は想定していたが、自分の感覚では「空いている」うちには入らない。30人を超える方がひしめいていた。こんなところにはいられないと、山頂小屋のあるピーク(北峰)に向かう。こちらはさらに50人くらいの団子状態。そしてなお、地蔵尾根の方からどんどんと上がって来る。5分も腰をかけていただろうか。こんな短時間の山頂気分は初めてだ。でもないか。乗鞍岳もそうだった。トイレの臭いがこもる山頂小屋の脇に出て、さっさと県界尾根を下ることにした。
(県界尾根を下る。左が長野県、右が山梨県のはず)
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(横岳と天望荘)
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事前の調べで、県界尾根の山頂直下は、これまたスリリングな岩場が続くようだ。クサリ有り、ハシゴ有りのようだ。真教寺尾根の山頂直下の登りのように、フリーで下るわけにもいくまい。それが証拠に、やはり、上部は荒れて、細い登山道がクネクネしている。ここを登って来る方は多い。かなりのハイカーと出会ったが、それでも20人もいない。美濃戸起点のメインルートとは大違い。
(こうやって眺めると、県界尾根も先で二分している。右側に向かって下った)
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(ハシゴやら)
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(クサリ。ここもやはりだれでも通れるところだから、大げさに記すこともないか)
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(横岳へのトラバース道)
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尾根並みを眺めながら下るっていくと鉄バシゴが現れた。ここはハシゴを使わずに下りようとしたが、途中からクサリも登場し、いずれかにつかまらないと下れなくなってしまった。続いてクサリ場。ここは先が見えないから、クサリ伝いしかない。途中からいい加減手が痛くなり、下に着いてから手袋を出した。この先で天望荘へのトラバース道が別れる。紅葉が近づいている。この辺、きれいだろうな。またクサリ。これがまだ続く。ゆっくり気分になれない。
注意書きがあった。「この先、大変危険です。積雪期・残雪期…雪山装備不十分…毎春死亡事故が発生しています。引き返しましょう」。クサリ、ハシゴ場は過ぎたようだが、こんなところ、雪のある頃に歩く気にはなれない。好んで歩くハイカーもいるのだろうな。樹林帯の単調な下りになった。道は悪い。石がゴロゴロ。林の途切れから、さっき消えかかった富士山がまた顔を出した。完全に消えてしまうのも時間の問題かも。雲が多くなってきた。
(大天狗の石像。気持ちに余裕があればいやらしくも感じる)
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(登った真教寺尾根)
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振り返ると、赤岳と横岳が遠ざかる。2人連れが休んでいる。左の小高いところに登ってみた。ここが大天狗だった。ここに来るのが楽しみでもあった。頭部が不自然ではあるが天狗像に見えなくもない。ウチワのようなものを持っている。危なっかしく裏を覗いて写真を撮った。家に帰ってから年号を見たが、解読はできなかった。宝永元年に見えなくもないが。なおも下る。途中で地べたに座り込んで一服。男性、続いて女性と追い越された。連れかなあと思いながらも、時間が開いている。出発。すぐに女性を抜いた。その先で男性が待っていた。考え過ぎかもしれないが、変な目で見られたかもしれない。これはまずいと、急ぎ足になったが、後ろでしばらくは話し声が聞こえた。こんな時間でも、登って来る方がいる。もう小屋泊まり必須だろうな。
(部分的に短いが、この辺はいい感じの歩きができる)
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(振り返ると見納めの権現岳)
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(そして、赤岳と横岳)
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(小天狗。センター奥に石碑がある)
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そろそろ小天狗か。道のゴロゴロ石も消え、歩きやすくなっていた。コースの雰囲気もいい。岩に字が刻まれていた。「田光市大権現 元山演光行清」?よく分からない。見納めと思い、振り返る。横岳から権現岳。真教寺尾根は、ここに比べて随分と高い。小天狗はその先であった。「東方薬師如来」の石碑。脇には「甲斐國 云々 願主 小林平八」、裏には嘉永の字が読み取れた。その先に標識上の小天狗があった。5人グループにいきなり聞かれた。これもまた関西なまり。清里に下りたいのだが、ここからどう行くのかと。昭文社マップを広げている。この先に分岐があるのではないかと答えたが、確証があっての返答ではない。すでに出していた偵察が戻ってきて、「この先にあった」とのこと。なら、そうでしょう。先の標識には、直進すれば防火線ノ頭、野辺山、右は清里になっていた。この防火線を歩いてみたかったのだが、それを行ったのでは、駐車場への戻りがとんでもないことになるはず。逆に、県界尾根と杣添尾根を歩くのなら、防火線を下って、南八ヶ岳林道を歩けばいい。
(清里に下る道)
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(堰堤の近くになると舗装されている)
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終盤に近付いた。クネクネ道を清里方面に下る。またササが出てきた。やがて平地になり「登山道入口」に到着。後は惰性歩きでしかない。石だらけのハイキングコースをしばらく歩く。右手にいくつか堰堤が現れる。ふいに、前方にハイカーの姿が見えた。右に曲がった。そこには「真教寺尾根→」の標識があった。そちらに向かったようだが、ふと、朝見かけた「大門沢→」の標識を思い出した。そういうことか。これを辿れば、沢を越えて賽の河原に出るのだろう。
(天狗石像もどきがかなり置かれている)
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河原に下りて顔を洗う。ズボンの青味は幾分消えたが、山頂も含め、行き交う方々には、まだらな絞り染め風のズボンに目を留められた。恥ずかしがる年代でもないので、そんなことはどうでもいいが。空を見上げる。青空が消えていた。天気模様は下りへの展開になっている。道は林道のように広がった。ところどころに置き石があるのだが、これが、大天狗で見かけた石像の形に積み重ねている。やはり、天狗の信仰でもありそうだ。
(車道に出た)
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(車道歩きは気分的に長かった。色づきがあちこちに見られる)
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やがて、舗装した車道に出た。路肩に駐車する車がざっと15~16台。入口には「県界尾根歩道」とある。ここを往復するハイカーもかなりいるようだ。舗装道を歩く。車の量は多い。なるほど、清里ハイランドパークか。連休中はバーベキュー大会をやっているようだ。「白いチーズケーキ 美し森ファーム」の看板を右折。ほどなく駐車地に着いた。朝見えた赤岳は消えていた。
(赤岳は消えた)
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風呂にでも入って帰りたかったが、あてもないので、着替えだけで済ませて帰る。141号線を佐久インターに向かう。左に見える八ヶ岳は雲にすっぽりと覆われ、消えかかっている。今日は雨にもあたらずに幸いだった。右に見えるは茂来山。なかなかの存在感だ。あの山、10年前に登ったことはあるが、四方原山とダブルで歩くのが20年来の懸案だ。ヤブ山だった四方原山も、今や気軽に行ける山になったらしい。いずれ近いうちに…と思えども、他人様の山の記録を見るにつけ、登りたくなる山とコースが増え、家から遠い山は、やはり後手になるのは必然だろうな。
(本日の軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
八ヶ岳、行こうと思ってもう10年近くなりますかね。どんどん遠くなってます。
真教寺尾根や県境尾根はそれほど危険度は高くないんですか。簡単そうに書かれていましたが。
それにしても南アルプス、八ヶ岳とフットワークがいいですね。
ちょっと気になったんですが、「オッサン」と「中年氏」の違いは前者は自分と同年代か上の年代、後者はちょっと下の年代ってことですか。どうでもいいことなんですけど。
真教寺尾根ですか!
この尾根を登るのは大変ですねぇ~。私はもうコリゴリといった感じです。
杣添尾根は、真教寺尾根とは異なり、実にアッサリしていて、とてもお勧めのルートではありません。兎に角、楽して八ヶ岳の主稜に出たい、という人にはうってつけです。
確かに、突如的にメジャーな山に行きたくなる事があります。でも、居場所が無いんですよねぇ~。
野球親爺さんのことだから、てっきり、お腹グルグルの話題かなと思っておりましたが、いささか残念至極です。
さて、お問い合わせの件、私の場合、少年→青年→中年→オッサン→ジジイとなります。場合によっては、クソジジイも出てきます。
女性は、少女→山ガール→山レディ→オバチャン→ババアとなるでしょうか。
もちろん、中年は自分より下、オッサンが同世代といったところでしょうか。女性に対しては、同年代は山レディにしておきたいところですが、現実はどうもオバチャンになってしまって、表現に困るところです。
今回の両尾根、野球親爺さんには、何ともふさわしくない「危険度」なんてお言葉が出ておりますが、どこが危ないの?といった感じです。10年お待ちでしたら、ぜひ、10年目の今年、または11年後の来年でも歩いてみてくださいな。ただ、野球親爺さんの趣向からして、赤岳だけは土日を避けて行ってみてください。そうしないと、一発で八ヶ岳が嫌になります。
そうなんですよ。突如として、メジャー系を引き続き歩きたくなって、何ということはない、居場所がない、関西弁は耳に入る、そして手持ち無沙汰なだけの状態でした。連れがいたとしたら、さっさと下るわけにも行かず、神経が磨り減った状態でしたでしょうか。
実は、杣添尾根に関して、ネットを見ていて、閉塞感の歩きを味わったと記されていた方の記事を拝見し、これが、今回、遠慮させていただいた最大の理由でもありました。自分が歩いていたら、また別の印象を持ったかもしれませんが。
ぶなじろうさんも八ヶ岳通のようですが、自分には、真教寺尾根の登り、なかなかいい感じでしたね。逆周りだったら、果たしてどうだろうかとは思うのですが。少なくとも、周り方は正解だったようです。
閉塞感のある樹林帯というのは逆に八ヶ岳らしいシラビソ林に感じます。
私が歩いたのはツクモグサの時期でした。
今更参考にはならないと思いますが記事のリンクを張っておきますネ(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/denki0310/4540295.html
さてさて朝の恒例行事、迷彩仕様になったズボンの話しは
いつもながら色々あるなぁと失礼ながらも大笑いしてしまいました(^^;)
真教寺尾根と県境尾根、ロングコースをしかもハイペースでさすがですね。
八ヶ岳の楽しみ方も、なるほどと参考になりました。
また、冒頭の衝動買いの一括か分割の件、全くその通りですね。私もいつも苦労しています。(^_^;)
さて、今週末は名山狙いです。人の多さは諦めていますが、天候が持ってくれればよいのですが。。
杣添尾根の情報、ありがとうございます。件のブログも拝見いたしました。
いつも思うのですが、山の情報、コースの情報なんて、人それぞれであって、天気が左右するし、疲れ具合なんかも加わって、その時の印象となるのでしょう。閉塞感を抱く方もあれば解放感を味わう方もいらっしゃる。そういった情報を真に受けるのもいかがなものではありますよね。
今回は赤岳周辺にいたしましたが、八ヶ岳は四季を通じて楽しめる山ですから、ぼちぼちと、いろんな冴えない尾根歩きを楽しみたいと思っております。
さてさて、でんさん、早月尾根を登られたのですか?見出しのみが続いて、中身がずっと気になっておるのですが。
いよいよ週末ですか。楽しみですねぇ。天気がいいといいですね。きっと、いいですよ。
今回の真教寺尾根と県界尾根、私も、かなりのロングコースかと思っていたし、実際、随分と歩いたものだなと思っていたのですが、意外にも、歩数計を見ると25,000歩でしたよ。ちょっとがっかりでした。でも楽しめましたよ。紅葉の時期はどうでしょうか。さして、いい感じのスポットになりそうなところは目につきませんでしたが。
HIDEJIさんの記事を拝見するに、私と同様にトイレトラブルが多いようですね。こういうのは、集中的に特別な人間に対するものなのでしょうかね。行き交う方々を眺めながら、こういう人たちは何事もなく健康的な排便をして登っているのだろうなと思うとうらやましくなることもあります。
八ツも今回の様な真教寺尾根や杣添尾根を歩くとなると又あたらしい発見があって、そうすると他の尾根も気になってきて最後は全てのルートをなんて考えちゃいますかね。
自分は9月になってから2週続けて週末は酒浸りになっており、今回ようやく山に行けました。
今週末は宜しくです。楽しみにしています。
東側ならうまくやれば静かに楽しめるのですね。あまり足が向かなかったのですが、たそがれさんが行かれると違ったお山に思えてしまいます。それと歩数計とはおさらばしたのではなかったんですか?管理がなんとかで(笑)記事を見て自分も古いカッパに見切りをつけねばと思いましたです。