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◎2016年12月3.日(土)
法性寺駐車場(7:43)……文殊峠方面分岐(9:02)……五ノ峯(9:07)……一の峰(9:36)……駐車場(11:25)
そろそろ秩父の品刕に行こうかと思っていたが、地図やらネットで調べると、十津川村さんご推奨の天宮尾根下りもさることながら、いろいろおもしろそうなルートがとれるようだ。品刕の山頂そのものはしょぼい感じだが、東西南北からマニアックな歩きが楽しめそうなのも興味が湧く。そこで気になったのが小鹿野の<釜ノ沢五峰>の存在だ。足尾の山にも釜五峰(正確には釜ノ沢五峰か)なる険峻な岩峰群があって、「釜ノ沢」という名称のイメージとしては簡単には歩けないものがある。だが、実際はハイキングコースのようで、岩峰の連続というほどのものでもないようだ。
気になったからには歩いておきたい。そこで、先ずは<釜ノ沢五峰+品刕>でセットにしてみた。ルートとしては、法性寺→釜ノ沢五峰→文殊峠→品刕→ちょい南下→市町境尾根を北東に下る→車道→法性寺といったところで、机上の計画では難はない。ただ、帰路の車道歩きがちょっと長いのが気にはなる。チャリデポ向きルートだろう。車に積めるチャリを持っていないからには歩くしかない。
釜ノ沢五峰と品刕の歩きについては、電車とバス利用なら北から南、東へとコースもいろいろ取れるのではと調べたが、出発地点となる法性寺の最寄りバス停は小鹿野町営バスの長若中学校前で、本数が一日5往復と少ないうえ、さらに2kmほど歩かねばならず、釜ノ沢五峰を優先する以上は車の方が都合も良いようだ。そのため、長い車道歩きで寺に戻ることになる。
ところで、この釜ノ沢五峰の一般周回コースだが、手持ちの山と高原地図2008年版には載っているが、1994年版にはない。新しいコースのようで、実際に歩いてみてその理由がわかった気がした。秩父ならではといった感がある。
いつものような長い枕。こう、いろいろと練って出かけたつもりだったが、結果的には間違い歩きをして、予定の半分歩きもできずにあっさりと撤退という体たらくで終わってしまった。
(法性寺山門。逆光につき帰りに撮影)
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般若山法性寺(秩父札所三十二番)の駐車場にはすでに車が一台あったが、エンジンをかけたままで寝ている様子。ハイカーではないだろう。準備をしていると一台入ってきて、二人連れが早々に出発した。法性寺とは反対方向に向かったので、あれっと思ったが、すぐに寺に向かった。この二人連れの車は高崎ナンバーだった。先日の大持山といい、このところ高崎ナンバーの車には縁がある。
今日は、携帯に入れている「山と高原地図」を初めて活用しようと思っているが、表示させると、込み入った地形のところではあまり役に立ちそうもなく、GPSの軌跡線もまた太く、細くしても等高線2本分ある。つまり表示される地図の標高40m分もあって、赤線に沿って歩いているようだといった安心感を持てる程度のものかもしれない。帰宅してカシミールで取り込んでみたが、軌跡も随分と派手に動き回っていた。
(般若さま)
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(上に観音堂)
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(愛らしい石仏)
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(観音堂裏の石碑、石仏。てろてろしている)
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法性寺の仁王門をくぐると「これより花浄土」とある。花がきれいな寺なのだろうが、この時期は何も目につかない。本堂の般若の面が目をひく。石碑や石仏が続く。大きな岩があるところからして、この寺は岩山の間に建てられたようだ。お堂が階段を伝って上に続いている。観音堂の下に来ると、先ほどのお二人さんが観音堂から下るところだった。ここは注意をしないと滑る。目の前で女性の方がツルリと滑った。観音堂の岩屋は鍾乳洞のようになっていて、岩肌にはハチの巣状の穴ぼこが広がっている。
(龍虎岩の穴。クサリを伝って行ける)
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(中の、木の社)
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岩の間をくぐると山道になった。枯葉が堆積し、歩道がよくわからない。クサリが出てきて、岩に足置きが穿たれている。右を見上げると穴があって、女性と入れ違いに上がると木の社が置かれていた。この穴もまた溶けかかったような形状になっている。これが龍虎岩。この先にまだ奥の院があるようだ。
(月光坂)
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(岩屋の石仏)
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(お船観音。右を巻いて行ける。左は切れている)
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(次は大日如来)
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(仏様)
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(岩からの眺め)
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荒れた感じの月光坂を登って突きあたると、ここも岩屋になっていて、石仏が13体。なぜか茶色になっている。そして右に「お船観音」、左に「大日如来」の分岐。先ずはお船観音。お二人はザックを置いて往復されているようだ。長い岩の先端には観音様。岩に乗って下るのは怖いので巻いて観音様のところに行ったが、戻りは岩の上を歩いた。一応、手を合わせたが、古い像でもないようで、あまりありがたみは感じない。岩の上からの眺望はたいしたものではない。紅葉もすでに焼けている。
続いて大日如来。ここは大岩のクサリ場登りになる。ここにもさほど古そうでもない仏様が鎮座している。ここは狭い。お二人連れ合わせて3人でなんとかといったところ。眺望はさっきのお船岩よりは良い。男性が、あれは御荷鉾山で、あれは城峯山だとおっしゃっていたが、自分にはさっぱりわからない。方角すら不明瞭で、太陽があっちだから、面しているのは北西方向かいなといった程度のものだ。見下ろすと落ち着かないので、先にさっさと下りることにした。ところで、この寺の奥の院というのは、大日如来なのかお船観音なのか、それらを合わせてのことなのか。ついでに、このあたりの一帯が般若山と呼ぶらしい。
お二人さん、今日のコースは周回だとおっしゃっていた。自分はそれに品刕を加えるつもりだと言ったが、以降、お会いすることはなかった。それもそのはず。この先でお二人は正規というか、定番のコースをしっかり歩かれたのだろうし、こっちは途中からうやむやな歩きになって、釜ノ沢五峰を上から下ることになる。しかし、それだと、五峰の途中で再会してもおかしくはないはず。逆コース歩きでもしたのだろうか。まさか自分と同じということはないだろう。
(ここを直進すると、すぐに鉄塔がある)
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すぐに道が分岐した。道標は右・柿の久保、左・釜の沢とあった。逆らって直進すると鉄塔があり、その先はテープで進入禁止にされている。尾根伝いに行けると踏んでいたし、地図上は破線も続いている。歩き出しから間もない。ここで散々な目に遭いたくはない。戻って釜の沢の方に下る。実は、ここで釜の沢に下っていいものかと思っていた。他人様の記録とコースをよく読んで覚えもせず、地形図に適当にマーカーを入れて歩いているだけなのだが、何を勘違いしているのか478m三角点(四等ゆえ地図には出ていないかも)に行くつもりになっている。実は、分県登山ガイドの「般若山・釜ノ沢五峰」のページをコピーして持ってきてもいた。すでに忘れている。
(下り使用にはハシゴへの移りがしづらく、ちょっときつい通過になる)
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(これでも問題なく渡れる)
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(これがあちこちにある)
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気温が上がっている。暑い。汗をかき出した。上下のヒートテックは不要だった。上はフリースを脱ぐだけで済むが、下を脱ぐにしても、後続との関係がある。5分ほどの間隔はあけたい。先を急ぐ。
ところで、先ほどの道標の脇に黒部幹線の東電ポールがあった。この先もポールを頻繁に目にする。つまり、鉄塔巡視路を利用したハイキングコースになっているわけだ。この辺が、新しいコースというよりも、邪推かもしれないが、山と高原地図に組み込むのがはばかられたのではないだろうか。巡視路の上にハイキングコースを重ねたりしたものだから、場所によっては植林作業道も加わって踏み跡も入り乱れる。だから間違える。自分もまた何か所かで間違えた。
山腹を巻く、まさに巡視路を下って行くと、ハシゴやコケの付いた木橋が渡されている。そして標識。「釜ノ沢ニ至ル」。右上向き。ということは、さっき行こうとした鉄塔上の尾根に復帰するのか。自分には意味不明に思えた。ここもまた巡視路を登る。
(鉄塔。この先の進路でミスしてしまった)
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チリン、チリンと鈴の音が下から聞こえる。先ほどのお二人連れだろう。あの近さではまだヒートテックを脱げそうもない(結局、最後までパンツ一丁になってヒートテックを脱ぐことはなかった)。鉄塔に出た。ここは好展望地だ。武甲山だけは忘れない。いや、左に二子山。武甲山の右に小持山と大持山も知っているか。目の前の長く低い尾根が気になった。山と高原地図を見る。長尾根と言うらしい。とりあえずフリースだけは脱いだ。
鈴の音が近づいたので、いざ出発。後でここのGPS軌跡を見ると、5mほど戻って、西に進んで北側の尾根に向かっている。最初の鉄塔の先の尾根に復帰するのだといった感覚でいる。今日のそもそものミスはここ。
(こんな尾根を歩いている)
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(両神山が見えた)
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(478m三角点)
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尾根に復帰して歩き出すが、アップダウンの多い尾根だ。どういうわけか、おっ、これが釜ノ沢五峰の尾根かなんて思っている。もう頭の中の地図はゴチャゴチャだ。スズの音は聞こえなくなった。お二人はあの鉄塔で大休止か。
ピークに立つたびに、ネットで見た「○ノ峰」と刻まれた石を探すが見あたらない。まだまだ先かな、もしかして、標石が撤去されたのかなと思ったりする。伐採地のピークに出た。両神山が見えた。後ろに、こちらは西上州の二子山か。展望を楽しんだはいいが、ここも五峰の一つではない。代わりに三角点の標石らしきものがある(これが478m三角点)。
(アップダウンが続く。半分、釜ノ沢五峰歩きと勘違いしている)
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(分岐に出た。右の方からやって来た)
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その後もアップダウンが続き、久しく見なかった標識があった。この標識に気づく前に、先からモーター音と話し声が聞こえていた。標識は、この先の延長は文殊峠・金精神社、左は釜ノ沢五峰になっていた。ということは、これまでのアップダウンは釜ノ沢五峰ではなかったのか。頭の中では、順路として釜ノ沢五峰(下から1、2、3、4、5峰)を終えてから文殊峠となっている。このまま文殊峠に向かうのはまだ早い。ここまでも地図は案外に信じられなかったから、この先もそうで、ここの分岐はショートカットのようなものではないのだろうか。目をつむることにしよう。何やら工事をしている中に入り込みたくもない。頭の中は、すでに方向感覚からしておかしなことになっている。
(五ノ峯)
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下りかけたのには驚いた。どんどん下っている。平らなところに「五ノ峯」という標石が置かれていた。ここでようやく間違い、錯覚、思い込みに気づいた。こうなったら、釜ノ沢五峰は反対側から歩くしかないだろう。今日のメインは釜ノ沢五峰だから、文殊峠分岐に戻って、品刕に行くというのでは意に反する。今日は品刕をあきらめよう。そのまま下る。
(終わりかけの紅葉を見ながら)
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(どんどん下っている)
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(四ノ峰ピーク)
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(クサリ場を登って)
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(三ノ峰)
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(兎岩が見えている)
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(これは二ノ峰)
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(そして一ノ峰)
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「四ノ峰」「三ノ峰」「二ノ峰」「一の峰」(「ノ」と「の」、「峰」と「峯」については、石標に刻されたままに表示)と続く。だれかがいたずらで加えたのか、二が三に、一が二に見えたりしている。三ノ峰はクサリ場登りで、山頂から南側の尾根に長い岩が見えた。後で調べると、あれが兎岩というらしい。目を凝らすと、両サイドにクサリが続いているのが見える。あの間を通るというわけか。ちょっと残念だ。二ノ峰もまたクサリ場で、一ノ峰は長い岩状のところにある。終わりかけの紅葉を楽しみながら下った。
(道をロスト)
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(巨大な岩)
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(この地域の岩の特徴なのだろうか。レンコンのようだ)
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(向こうから下って来た)
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ピンクテープが目につくようになった。確かに道型は不明瞭なところもある。気づいたら踏み跡を見失っていた。テープのあるところに行ってみると踏み跡は復活したがすぐに消えた。このピンクテープは作業用なのか。あてにせず、適当に滑る斜面を木につかまりながら下る。いずれにしても、正規のルートからは外れてしまったようだ。沢状のところに降り立つと、右手に巨大な岩が現れる。また出てきた踏み跡を追うと、標識が置かれていた。やはり、自分が下って来た方向に標識は向いていなかった。普通とは逆歩きをするとこういうことになる。
(しばらく読めなかった)
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沢筋に行くと、やがて墓地に出た。民家の屋根も見える。ここにも標識があって、向かうつもりの方向には「スーコ山若般」と書かれている。これは何だと首を傾げたが、「般若山コース」と読むのが正解。愚かにもしばらくわからなかった。こういうことはよくある。ここの標識、左右読みがまちまち。「社神精金」に至っては、怪しげな金集め企業の道場でもあるのかと思った。
(後ろに雨乞岩)
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ここからは登り返しになるようだ。上から元気な若い3人組が下りて来た。これから五峰を通って兎岩下りだろう。ここもまた巡視路利用のコースになっている。傍らにポールがある。左側に「雨乞岩洞穴」とあったので寄ってみた。木の社が2基。後ろの岩裾に穴があったが、入り込むのはきつそうだ。ほふく前進だろう。
(亀ヶ丘展望台だろう)
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(けったいな岩)
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(武甲山。下に長尾根)
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丸い岩が出てくる。クサリを使って登り上げると鉄塔。ここもまた好展望地だ。反対側には亀のような岩が横たわっている。ここは亀ヶ岳展望台というらしい。ということはあの亀岩は407m標高点の亀ヶ岳ということか。何とも情けない話だが、ここに至ってようやく地図読みができるようになった。
(またさまよった。鉄塔が見えてくる)
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(ルートミス始発点の鉄塔に戻る)
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階段付きの道を下る。沢に出た。ここでまた迷った。標識はあるが、どこを見ても明瞭な踏み跡はない。またコース外れをやってしまったようだ。大方、こちらは今は利用されていない旧道なのだろう。しかし気づかなかったなぁ。ヤブこぎまがいの急斜面登り、そして間伐放置を乗り越えて高台に出ると見覚えのある鉄塔に出た。そして、反対斜面側に明瞭な踏み跡が続いていた。ここでようやく、本日の失態の原因がわかった。何ともはや、今さらだ。こちらに来るべきものを反対側に行っていた。
(もう迷うことはあるまい)
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(法性寺に到着)
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(付録)
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3人組が上がって来たのと入れ違いに下る。後は来た道だ。迷うことはあるまい。
寺が近づくと、ハイカーとは思えないような方々が上がって来る。奥の院までなら問題はないとは思うが、途中に岩場があったり、湿った枯葉で滑ったりもする。他人事ながらつい大丈夫だろうかと思ってしまう。
駐車場に着くと車が6台。何台かは参拝客だろう。高崎ナンバーの車はまだあった。
何とも冴えない歩きをしてしまったが、当初の目的の釜ノ沢五峰を歩いたからもういいだろう。改めて兎岩のある尾根をといった気にはどうもなれない。気になるところを歩いたから、もういいか。途中で、これでは歩き足りないので城峯山にでも行こうかと考えたりもしたが、下から歩くのでは時間が遅いし、さりとて直下まで車で行くのもなぁと、結局、やめにした。明日、近場の山を軽く歩くことにしよう。
(本日の失敗歩きの軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
法性寺駐車場(7:43)……文殊峠方面分岐(9:02)……五ノ峯(9:07)……一の峰(9:36)……駐車場(11:25)
そろそろ秩父の品刕に行こうかと思っていたが、地図やらネットで調べると、十津川村さんご推奨の天宮尾根下りもさることながら、いろいろおもしろそうなルートがとれるようだ。品刕の山頂そのものはしょぼい感じだが、東西南北からマニアックな歩きが楽しめそうなのも興味が湧く。そこで気になったのが小鹿野の<釜ノ沢五峰>の存在だ。足尾の山にも釜五峰(正確には釜ノ沢五峰か)なる険峻な岩峰群があって、「釜ノ沢」という名称のイメージとしては簡単には歩けないものがある。だが、実際はハイキングコースのようで、岩峰の連続というほどのものでもないようだ。
気になったからには歩いておきたい。そこで、先ずは<釜ノ沢五峰+品刕>でセットにしてみた。ルートとしては、法性寺→釜ノ沢五峰→文殊峠→品刕→ちょい南下→市町境尾根を北東に下る→車道→法性寺といったところで、机上の計画では難はない。ただ、帰路の車道歩きがちょっと長いのが気にはなる。チャリデポ向きルートだろう。車に積めるチャリを持っていないからには歩くしかない。
釜ノ沢五峰と品刕の歩きについては、電車とバス利用なら北から南、東へとコースもいろいろ取れるのではと調べたが、出発地点となる法性寺の最寄りバス停は小鹿野町営バスの長若中学校前で、本数が一日5往復と少ないうえ、さらに2kmほど歩かねばならず、釜ノ沢五峰を優先する以上は車の方が都合も良いようだ。そのため、長い車道歩きで寺に戻ることになる。
ところで、この釜ノ沢五峰の一般周回コースだが、手持ちの山と高原地図2008年版には載っているが、1994年版にはない。新しいコースのようで、実際に歩いてみてその理由がわかった気がした。秩父ならではといった感がある。
いつものような長い枕。こう、いろいろと練って出かけたつもりだったが、結果的には間違い歩きをして、予定の半分歩きもできずにあっさりと撤退という体たらくで終わってしまった。
(法性寺山門。逆光につき帰りに撮影)
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般若山法性寺(秩父札所三十二番)の駐車場にはすでに車が一台あったが、エンジンをかけたままで寝ている様子。ハイカーではないだろう。準備をしていると一台入ってきて、二人連れが早々に出発した。法性寺とは反対方向に向かったので、あれっと思ったが、すぐに寺に向かった。この二人連れの車は高崎ナンバーだった。先日の大持山といい、このところ高崎ナンバーの車には縁がある。
今日は、携帯に入れている「山と高原地図」を初めて活用しようと思っているが、表示させると、込み入った地形のところではあまり役に立ちそうもなく、GPSの軌跡線もまた太く、細くしても等高線2本分ある。つまり表示される地図の標高40m分もあって、赤線に沿って歩いているようだといった安心感を持てる程度のものかもしれない。帰宅してカシミールで取り込んでみたが、軌跡も随分と派手に動き回っていた。
(般若さま)
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(上に観音堂)
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(愛らしい石仏)
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(観音堂裏の石碑、石仏。てろてろしている)
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法性寺の仁王門をくぐると「これより花浄土」とある。花がきれいな寺なのだろうが、この時期は何も目につかない。本堂の般若の面が目をひく。石碑や石仏が続く。大きな岩があるところからして、この寺は岩山の間に建てられたようだ。お堂が階段を伝って上に続いている。観音堂の下に来ると、先ほどのお二人さんが観音堂から下るところだった。ここは注意をしないと滑る。目の前で女性の方がツルリと滑った。観音堂の岩屋は鍾乳洞のようになっていて、岩肌にはハチの巣状の穴ぼこが広がっている。
(龍虎岩の穴。クサリを伝って行ける)
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(中の、木の社)
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岩の間をくぐると山道になった。枯葉が堆積し、歩道がよくわからない。クサリが出てきて、岩に足置きが穿たれている。右を見上げると穴があって、女性と入れ違いに上がると木の社が置かれていた。この穴もまた溶けかかったような形状になっている。これが龍虎岩。この先にまだ奥の院があるようだ。
(月光坂)
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(岩屋の石仏)
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(お船観音。右を巻いて行ける。左は切れている)
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(次は大日如来)
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(仏様)
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(岩からの眺め)
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荒れた感じの月光坂を登って突きあたると、ここも岩屋になっていて、石仏が13体。なぜか茶色になっている。そして右に「お船観音」、左に「大日如来」の分岐。先ずはお船観音。お二人はザックを置いて往復されているようだ。長い岩の先端には観音様。岩に乗って下るのは怖いので巻いて観音様のところに行ったが、戻りは岩の上を歩いた。一応、手を合わせたが、古い像でもないようで、あまりありがたみは感じない。岩の上からの眺望はたいしたものではない。紅葉もすでに焼けている。
続いて大日如来。ここは大岩のクサリ場登りになる。ここにもさほど古そうでもない仏様が鎮座している。ここは狭い。お二人連れ合わせて3人でなんとかといったところ。眺望はさっきのお船岩よりは良い。男性が、あれは御荷鉾山で、あれは城峯山だとおっしゃっていたが、自分にはさっぱりわからない。方角すら不明瞭で、太陽があっちだから、面しているのは北西方向かいなといった程度のものだ。見下ろすと落ち着かないので、先にさっさと下りることにした。ところで、この寺の奥の院というのは、大日如来なのかお船観音なのか、それらを合わせてのことなのか。ついでに、このあたりの一帯が般若山と呼ぶらしい。
お二人さん、今日のコースは周回だとおっしゃっていた。自分はそれに品刕を加えるつもりだと言ったが、以降、お会いすることはなかった。それもそのはず。この先でお二人は正規というか、定番のコースをしっかり歩かれたのだろうし、こっちは途中からうやむやな歩きになって、釜ノ沢五峰を上から下ることになる。しかし、それだと、五峰の途中で再会してもおかしくはないはず。逆コース歩きでもしたのだろうか。まさか自分と同じということはないだろう。
(ここを直進すると、すぐに鉄塔がある)
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すぐに道が分岐した。道標は右・柿の久保、左・釜の沢とあった。逆らって直進すると鉄塔があり、その先はテープで進入禁止にされている。尾根伝いに行けると踏んでいたし、地図上は破線も続いている。歩き出しから間もない。ここで散々な目に遭いたくはない。戻って釜の沢の方に下る。実は、ここで釜の沢に下っていいものかと思っていた。他人様の記録とコースをよく読んで覚えもせず、地形図に適当にマーカーを入れて歩いているだけなのだが、何を勘違いしているのか478m三角点(四等ゆえ地図には出ていないかも)に行くつもりになっている。実は、分県登山ガイドの「般若山・釜ノ沢五峰」のページをコピーして持ってきてもいた。すでに忘れている。
(下り使用にはハシゴへの移りがしづらく、ちょっときつい通過になる)
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(これでも問題なく渡れる)
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(これがあちこちにある)
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気温が上がっている。暑い。汗をかき出した。上下のヒートテックは不要だった。上はフリースを脱ぐだけで済むが、下を脱ぐにしても、後続との関係がある。5分ほどの間隔はあけたい。先を急ぐ。
ところで、先ほどの道標の脇に黒部幹線の東電ポールがあった。この先もポールを頻繁に目にする。つまり、鉄塔巡視路を利用したハイキングコースになっているわけだ。この辺が、新しいコースというよりも、邪推かもしれないが、山と高原地図に組み込むのがはばかられたのではないだろうか。巡視路の上にハイキングコースを重ねたりしたものだから、場所によっては植林作業道も加わって踏み跡も入り乱れる。だから間違える。自分もまた何か所かで間違えた。
山腹を巻く、まさに巡視路を下って行くと、ハシゴやコケの付いた木橋が渡されている。そして標識。「釜ノ沢ニ至ル」。右上向き。ということは、さっき行こうとした鉄塔上の尾根に復帰するのか。自分には意味不明に思えた。ここもまた巡視路を登る。
(鉄塔。この先の進路でミスしてしまった)
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チリン、チリンと鈴の音が下から聞こえる。先ほどのお二人連れだろう。あの近さではまだヒートテックを脱げそうもない(結局、最後までパンツ一丁になってヒートテックを脱ぐことはなかった)。鉄塔に出た。ここは好展望地だ。武甲山だけは忘れない。いや、左に二子山。武甲山の右に小持山と大持山も知っているか。目の前の長く低い尾根が気になった。山と高原地図を見る。長尾根と言うらしい。とりあえずフリースだけは脱いだ。
鈴の音が近づいたので、いざ出発。後でここのGPS軌跡を見ると、5mほど戻って、西に進んで北側の尾根に向かっている。最初の鉄塔の先の尾根に復帰するのだといった感覚でいる。今日のそもそものミスはここ。
(こんな尾根を歩いている)
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(両神山が見えた)
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(478m三角点)
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尾根に復帰して歩き出すが、アップダウンの多い尾根だ。どういうわけか、おっ、これが釜ノ沢五峰の尾根かなんて思っている。もう頭の中の地図はゴチャゴチャだ。スズの音は聞こえなくなった。お二人はあの鉄塔で大休止か。
ピークに立つたびに、ネットで見た「○ノ峰」と刻まれた石を探すが見あたらない。まだまだ先かな、もしかして、標石が撤去されたのかなと思ったりする。伐採地のピークに出た。両神山が見えた。後ろに、こちらは西上州の二子山か。展望を楽しんだはいいが、ここも五峰の一つではない。代わりに三角点の標石らしきものがある(これが478m三角点)。
(アップダウンが続く。半分、釜ノ沢五峰歩きと勘違いしている)
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(分岐に出た。右の方からやって来た)
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その後もアップダウンが続き、久しく見なかった標識があった。この標識に気づく前に、先からモーター音と話し声が聞こえていた。標識は、この先の延長は文殊峠・金精神社、左は釜ノ沢五峰になっていた。ということは、これまでのアップダウンは釜ノ沢五峰ではなかったのか。頭の中では、順路として釜ノ沢五峰(下から1、2、3、4、5峰)を終えてから文殊峠となっている。このまま文殊峠に向かうのはまだ早い。ここまでも地図は案外に信じられなかったから、この先もそうで、ここの分岐はショートカットのようなものではないのだろうか。目をつむることにしよう。何やら工事をしている中に入り込みたくもない。頭の中は、すでに方向感覚からしておかしなことになっている。
(五ノ峯)
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下りかけたのには驚いた。どんどん下っている。平らなところに「五ノ峯」という標石が置かれていた。ここでようやく間違い、錯覚、思い込みに気づいた。こうなったら、釜ノ沢五峰は反対側から歩くしかないだろう。今日のメインは釜ノ沢五峰だから、文殊峠分岐に戻って、品刕に行くというのでは意に反する。今日は品刕をあきらめよう。そのまま下る。
(終わりかけの紅葉を見ながら)
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(どんどん下っている)
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(四ノ峰ピーク)
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(クサリ場を登って)
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(三ノ峰)
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(兎岩が見えている)
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(これは二ノ峰)
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(そして一ノ峰)
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「四ノ峰」「三ノ峰」「二ノ峰」「一の峰」(「ノ」と「の」、「峰」と「峯」については、石標に刻されたままに表示)と続く。だれかがいたずらで加えたのか、二が三に、一が二に見えたりしている。三ノ峰はクサリ場登りで、山頂から南側の尾根に長い岩が見えた。後で調べると、あれが兎岩というらしい。目を凝らすと、両サイドにクサリが続いているのが見える。あの間を通るというわけか。ちょっと残念だ。二ノ峰もまたクサリ場で、一ノ峰は長い岩状のところにある。終わりかけの紅葉を楽しみながら下った。
(道をロスト)
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(巨大な岩)
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(この地域の岩の特徴なのだろうか。レンコンのようだ)
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(向こうから下って来た)
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ピンクテープが目につくようになった。確かに道型は不明瞭なところもある。気づいたら踏み跡を見失っていた。テープのあるところに行ってみると踏み跡は復活したがすぐに消えた。このピンクテープは作業用なのか。あてにせず、適当に滑る斜面を木につかまりながら下る。いずれにしても、正規のルートからは外れてしまったようだ。沢状のところに降り立つと、右手に巨大な岩が現れる。また出てきた踏み跡を追うと、標識が置かれていた。やはり、自分が下って来た方向に標識は向いていなかった。普通とは逆歩きをするとこういうことになる。
(しばらく読めなかった)
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沢筋に行くと、やがて墓地に出た。民家の屋根も見える。ここにも標識があって、向かうつもりの方向には「スーコ山若般」と書かれている。これは何だと首を傾げたが、「般若山コース」と読むのが正解。愚かにもしばらくわからなかった。こういうことはよくある。ここの標識、左右読みがまちまち。「社神精金」に至っては、怪しげな金集め企業の道場でもあるのかと思った。
(後ろに雨乞岩)
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ここからは登り返しになるようだ。上から元気な若い3人組が下りて来た。これから五峰を通って兎岩下りだろう。ここもまた巡視路利用のコースになっている。傍らにポールがある。左側に「雨乞岩洞穴」とあったので寄ってみた。木の社が2基。後ろの岩裾に穴があったが、入り込むのはきつそうだ。ほふく前進だろう。
(亀ヶ丘展望台だろう)
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(けったいな岩)
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(武甲山。下に長尾根)
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丸い岩が出てくる。クサリを使って登り上げると鉄塔。ここもまた好展望地だ。反対側には亀のような岩が横たわっている。ここは亀ヶ岳展望台というらしい。ということはあの亀岩は407m標高点の亀ヶ岳ということか。何とも情けない話だが、ここに至ってようやく地図読みができるようになった。
(またさまよった。鉄塔が見えてくる)
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(ルートミス始発点の鉄塔に戻る)
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階段付きの道を下る。沢に出た。ここでまた迷った。標識はあるが、どこを見ても明瞭な踏み跡はない。またコース外れをやってしまったようだ。大方、こちらは今は利用されていない旧道なのだろう。しかし気づかなかったなぁ。ヤブこぎまがいの急斜面登り、そして間伐放置を乗り越えて高台に出ると見覚えのある鉄塔に出た。そして、反対斜面側に明瞭な踏み跡が続いていた。ここでようやく、本日の失態の原因がわかった。何ともはや、今さらだ。こちらに来るべきものを反対側に行っていた。
(もう迷うことはあるまい)
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(法性寺に到着)
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(付録)
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3人組が上がって来たのと入れ違いに下る。後は来た道だ。迷うことはあるまい。
寺が近づくと、ハイカーとは思えないような方々が上がって来る。奥の院までなら問題はないとは思うが、途中に岩場があったり、湿った枯葉で滑ったりもする。他人事ながらつい大丈夫だろうかと思ってしまう。
駐車場に着くと車が6台。何台かは参拝客だろう。高崎ナンバーの車はまだあった。
何とも冴えない歩きをしてしまったが、当初の目的の釜ノ沢五峰を歩いたからもういいだろう。改めて兎岩のある尾根をといった気にはどうもなれない。気になるところを歩いたから、もういいか。途中で、これでは歩き足りないので城峯山にでも行こうかと考えたりもしたが、下から歩くのでは時間が遅いし、さりとて直下まで車で行くのもなぁと、結局、やめにした。明日、近場の山を軽く歩くことにしよう。
(本日の失敗歩きの軌跡)
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「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図200000(地図画像)、数値地図25000(地図画像)、数値地図25000(地名・公共施設)、数値地図250mメッシュ(標高)、数値地図50mメッシュ(標高)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平24情使、 第921号)」
事前にHIDEJIさんのレポでも見ておこうと思ったのですが、HIDEJIさんも釜ノ沢五峰はまだだったようですね。
確かに一般コースでの周回なら4時間程度のものでしょうし、HIDEJIさんあたりには物足りないかもしれませんね。その一般コースもまた東に向かって西に戻り、また東に下るといった、おかしなコースになっていますから、頭をひねってどうにか工夫して歩きたくなるでしょう。
HIDEJIさんの記された伊豆沢左岸尾根下りをするにしても、釡ノ沢五峰をかけると、どうしても自転車やらバス利用になってしまうのではないでしょうか。電車ならまだしもこれがまたうっとうしい。むしろ、釜ノ沢五峰だけさっさと済ませてしまえば、邪念も少なくて済みそうな気がいたします。
長尾根については、帰ってから早速調べてみましたが、見た目ほどの興味をそそるような記事はありませんでした。歩いても短区間、さっとといった感じですし。何だ、こんなところを歩くのかといったところもあったし。
2日、3日と、秩父夜祭りだったようですね。実は知らなかったのですよ。まだ先だと思っていたし。帰ってから、「夜祭りで混んでいたでしょう」と言われて知ったわけなのですが、知っていたら、もちろん行きませんでしたが、HIDEJIさんと違って、私のところからだと、小鹿野に行くのに秩父市内は通らないのですよ。皆野側から直接、小鹿野に向かいますから。ですから、帰りは有料ではなく一般道にしましたが、渋滞どころかスイスイでしたね。
ぶなじろうさんも釜ノ沢五峰に目をつけていらっしゃいましたか。あそこは、スリルを味わいたく出かけると拍子抜けするところがありますが、奇岩があったり、なかなかおもしろいところです。ところどころに好展望地もありますし。ご覧のように、私は半端な歩きで終わってしまいましたけどね。
今回、私も一応はその普通コース歩きをし、その先で逸脱の予定でいたのですが、この普通コースで道迷いでした。地図を見ても、自分の居場所がわからず、そこに一途な思い込みというのも加わる。踏み跡にそのかされる以前のレベルですよ。困ったものです。
釜ノ沢五峰、以前から気になっておりましたが、それだけを目的にするのは勿体無い気もして、かといって車の場合、上手い具合に周回出来そうなルートが見つからず躊躇しておりました。
ただ記事を拝見し、ふと釜ノ沢五峰から品刕に出て、伊豆沢と小森川の間の尾根を北に向かうような周回ルートは歩いてみたい気になりました。
それと武甲山の手前に見える長尾根の存在は今まで気づきませんでした。写真で見るに気になる尾根ですが、ゴルフ場と秩父ミューズパークに挟まれているのが、何とも中途半端な感じがします。
あと、この日はまだ秩父の夜祭り渋滞は、発生していなかったのでしょうか?
私は「分県登山ガイド」でこの山を知り、そろそろ歩いてみようかなと思っていた所です。
私も最近、普通の登山コースで、薄い踏み跡にまぎれ込む回数が増えております。以前から道迷いの常習者なのですが、最近特にひどいです。藪山で、鹿道などを喜んで歩いているせいなんでしょうかねぇ。それと思考回路もずいぶん鈍ってきております。
春先にでも、普通コースで歩いてみます。
十津川村さんは、釜ノ沢五峰歩きはまだでしたか。標識だらけのコースです。十津川村さんには似合わないコースかと思いますよ。渋いコースには程遠い感もいたします。もっとも、こちら、その定番コースすら逆コースを歩く始末でしたから、何をかいわんやの立場なのですが。
結局のところ、こういった一種の定番化されたコースは、私のように逸脱した歩きを欲するハイカーには、逆コース歩きすらきついところがあったといったところでしょうか。それ以前に地図読みすらままならなかったわけではありますが。
ちょい南下の尾根、やはり歩かれたことありましたか。こちらは、歩いたこともないのにそのつもりでいただけの話ですが、確かに、地形図を見ると、十字路付近でえらく地形が複雑になっていて、北、南、南東ともに沢地形になっていますね。そこは北東に尾根を下るつもりでいました。行き着く沢がどの程度のものだったのか、現地対応のつもりではいたのですが。
釜ノ沢五峰を下られましたか(笑)。お疲れ様でした。
当初のご予定の釜ノ沢五峰→品刕→市町界尾根というルートはおもしろそうですね。釜ノ沢五峰は山岳雑誌等で、渋めの好ルートとして紹介されていたのを見たこともあって、一度歩いてみたいと思っておりました。
ちょい南下してからの市町界尾根は一度下ったことがありますが、短いながらも、人と会う心配のまずない、いい尾根でした。ただし、510m圏峰から420m圏の鞍部(十字路)にかけての区間が、踏み跡も境界票もなく分かりにくかったです。