ガットの張り方（１２）

今回はメインが上（トップ側）で終わる場合の張り方について僕なりのやっつけ方についてちょこっと。

メインがトップ側で終わるラケット（ピュアコンとか）の場合、クロスのテンションをメインと同じにすると、だいたいトップ側が緩くなり過ぎます。逆（クロスを下から張る場合）だとあまり問題ない（たぶん・・・）のだけど、トップ側が緩くなると一番使うスポットの面圧がどうしても低くなります。普通は何本かずつ徐々にテンションを落としていく訳なのだけど、ここで張り上がりに問題が出てくるのだった。

クロスを上（トップ側）から張る方がフレームに優しいというのが定説なのだけど、何も考えずに張ると変形率はコッチの方が大きいですね。普通トップ側が広がると思います。

ということで、僕の場合クロスのの張り初め５～６本は思い切って４～５lbs上げて張り始めます。次の３本を２lbs下げて、次は２本でという具合で最終的には約１０lbs（メインの約５lbsダウン）落としてしまいます。これでほぼ均一になりますね。まあマシンによって違うとは思うのだけど、コツは思い切ってクロスの張り初めを上げてやるということで変形も抑えられるということなんだな。

クロスのテンションの均一化がいいかどうか、もちろん異論はあるでしょうけど、とりあえず今のところコレがイイかなと・・・。

パシフィック・ポリフォース

プロの使用率が高いらしいポリフォースなのだ。

カラーはサーモンオレンジ、前回紹介したエックスフォースをクリスタルオレンジ（こう言った方がちょっとカッコイイ）とすれば、こいつはパールオレンジといったところなのだ。色はほぼ一緒（淡いオレンジ、他にグレーあり）で、透明系かパール系かの違いですね。パール系と言えば最近ではプラズマ・ピュアがパールホワイトだった。

やはりこのガットもアブラッぽく、ヌルヌルしていてチョット張りにくいのだ。ゲージは１．２４、テンションは５８lbs、アエロプロドライブです。

見た目こっちの方がエックスフォースよりマイルドかなと思ったら、まったく逆でした。ラケットとテンションの違いもあるのでしょうけど、打球感はシャープでオフセンターヒットでの振動も大きいですね。しかしながら、ハイテンションにもかかわらず全てのショットでホールドの良さを感じます。打球音がまたイイのだ！最初の一球を打った瞬間に、ああコレはイイ！と思ってしまった。これでゲージ１．１９があれば・・・。

もうそろそろ

カットに行くのだ。

パシフィック・エックスフォース

ポリガットの中でもコイツはかなり高価格なのだ。なのにどうしてケチな僕が試してみようかと思ったのは、ＡＴＰ/ＷＴＡプレーヤーの高い使用率とか、メーカーサイドの自慢とかは全然関係なく、パシフィックというメーカーがドイツという、ただそれだけで一度は試さなければいけないなと思っていたのだった。う～ん、どうも僕はドイツ系ポリガットフェチなんだな・・・。

カラーは透明オレンジ（なんかヘンな言いようだな）、キレイだと評判なのだけど・・・。ポリプラズマを透明にした感じ、あるいはプロライン１をオレンジにしたような鮮やかなカラーをイメージしていた僕には、これはちょっと相当にガッカリで、ごく薄いというかかなり淡い（それも薄汚れたような…）オレンジなのだった。まあそれでも陽に当たるとキラキラして、それほど悪くはない感じなので許すことにした。

今回試したのは、ゲージ１．１９でラケットは〔Ｋ〕Ｓｉｘ-Ｏｎｅ９５、テンション５２lbsです。

このガット、張る時にまず感じたことは、とにかくアブラッポイということで、ベタベタヌルヌルしています。なんだかイヤな感じなのだ。

で、打球感はというと、とにかくマイルドの一言。透明系にしては打球音もあまりカン高くなく（ヒトによってはイイのかも・・・）、ホールドもまあまあ、スピンのカカリもまあまあ、僕にとっては見た目どおりのオトナシイ感じのガットなのだった。けっして悪くはないのですが、なんとなくマイルドすぎて爽快感に欠ける気がします。

とりあえず、今のところちょっとガッカリなエックスフォースのファーストインプレッションでした。

サイバーパワー（2）

え～、前回サイバーフラッシュにはゲージ１．２０が出てるので、サイバーパワーにも１．２０がそのうち追加されるのじゃないかとエラソウに言ったのだけど…。イヤイヤすみません、初めからあったみたいですね。

僕はテニスウェアハウスとかストリングフォーラム・ネットのサイトを参考にすることが多いのだけど、このトップスピンの本家ドイツでは他にもイロイロありまして、たとえば１００ｍロールなんかがあったりするのだった。これはイイですね。

という訳で（ん？）、次回はあのマッケンローも使用（ナチュラル）していたというパシフィックの最新ポリガットのインプレを予定しています。

〔Ｋ〕Six-One９５

Tour９０とはカラーが同じなだけで、まったく別のラケットなのだ。はっきり言ってTour９０は僕にはコレは使えんだろうってな感じだったのだけど、９５の方はオフセンターヒットで苦しい（あたりまえか・・・）ことを除けばまあまあイイ感じでフツウに使えるのだった。もっとも、僕が試打したTour９０はヘビースペックで張り上げで３７０ｇ、僕の９５は張り上げで３３５ｇだったのだけど・・・。

このラケットのイイところはストリングホールが端の方で大きくなっていることなのだ。昔、ダンロップ・マックスなんかで採用していたシェアードホールみたいに、ガットが２本楽々入るのだった。コレによってホールドがよくなるとかなんとか・・・。確かにホールドは異常にイイのだけど、ダブルホールの利点はじつはそれだけでなく、ハイブリッドにしたときにも感じますね。Tour９０ではハイブリッドにしたときに、フレームの外でどうしてもガットが３本重なってしまうのだけど、９５はこのダブルホールのおかげでスッキリおさまりますね、クロスガットにタイオフする自由さもあるのだった。あとストリングパターンが１６＊１８と少ないので、張りやすくてイイのだ！

イイところってアナタ、そりゃあラケットのインプレにはなってないじゃないかとつっこまれそうだな、コリャ。まあ、ホールドがイイという以外は正直コレといってナイのだけど、僕にとっては軽くなった分だけ前より楽になったかなと・・・。

新しいラケット

プリンス・グラファイトを使い続けてもう何年になるのだろう。最初に買ったモデルは１１０表記で、台湾製が４本、タイ製が１本、そして２０周年記念モデル（中国製）の６本すべて現役で使ってきたのだった。別にこだわっていた訳ではないのだけど…。毎年ニューモデルをイロイロ買ってはいたのだけど、何時の間にかグラファイトに戻っていたんだな、それも１週間ぐらいで。

で、今回買ったのがコレ、〔Ｋ〕Six-One９５の日本（？）モデルなのだ。日本モデルとはいえフレーム重量は３２３ｇあって、USスペックでいうとＳＬになるのでしょうか、フレームに表示されている３１０ｇより１０ｇ以上重いのだ。なんだかバラツキが大きいというか、ここまでハズレているとフツウは腹が立つのだけれど、僕にはミョ～に具合がイイので許すことにした。じつはジャパンスペックを使ってみて、ちょっと軽いかな～と思っていたのだった。

ガットはプロライン１とエクセルのハイブリッド、テンション52Lbsです。３日（３時間位）使ってみたところ、ガットの交差するところにノッチは出来ず、１ｃｍ弱の幅でクロスのエクセルがかなり削られています。メインガットが良く動いている証拠でしょうね。これがハイブリッドでなければポリでもノッチが入っています。クロスのエクセルはすぐに切れそうだけど、それでも感触とかスピンのかかりとか言う点で、実はハイブリッドの方が寿命は長いのかもしれませんね。

ラケットはどうかって、ギクッ・・・。

どうせまたグラファイトに戻るんでしょっ、それになにコレ、去年のモデルじゃないかって、う～ん・・・。

弟なのだ

弟が生まれたというので見に行った。あんまりかわいいので、一緒に連れて帰ってしまおうかと思った…。