今回のストリングはバボラのRPMラフです。ハッキリ言って僕はラフ加工があまり好きじゃないので、世間よりずいぶんと遅れたインプレとなります。え~、テクニファイバーのラフコードはラフというよりもバイフェイズ処理ということで除外します。僕はラフコードが大好きでしたしw
ラフと言えば、過去にアルパワー・ラフとブラックヴェノム・ラフを紹介したことがありますが、個人的に単張りとしてのラフにはまったくと言ってイイほど良い印象はなかったです。ただ、アルパワー・ラフとアルパワーのハイブリッドは現在ラボの1番人気になっています。このハイブリッドによってラボでのナチュラルガット使用率が激減しました。まったく不思議なハイブリッドです。
で、このRPMラフですが、他の2種類のラフとはちょっと変わった形状になっています。元々RPMブラストはほとんどエッジの効いていない8角形でしたが、このRPMラフは隣合せの2辺に渡って独特な形状のミゾが掘ってある。
これはバボラのマークだっ! ここまでするかw
さらに拡大すると
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断面は部分的に角がつぶれてかなり歪(いびつ)になっています。
ちょっとスパイキーシャークに似ている。
横から見ると、
かなり波打ってますねえ。
逆に溝が彫られてないところはまっ平です。
角度的にはこんな感じ
倍率を落とすとこんな感じ
普通ラフ系はストリングの動きが悪くなり打球感は硬く感じるものですが、RPMラフがRPMブラストに比べて柔らかいという一般の評価は、この歪(いびつ)な断面形状と共にまっ平らな面が存在するということが要因でしょうね。キルシュバウムのスパイキーシャークやブラックシャーク同様、断面形状が真円から外れるほどにストリング自体の強度は低下し柔らかくなる。さらに平面があることによってストリングの動きを阻害することが少なく、打球感も柔らかくなるということでしょうね。
で、ラフ単体での評価は一般に言われている通りでしょうから、ラボではハイブリッドで試してみることにした。メイン・RPM ラフ、クロス・RPM ブラストです。
打球感は悪くはないです。ハイブリッドアルパワーと比べると、雑味(音)感がほとんどないのでちょっとビックリしました。叩いた時には万人受けする良い音がしますw ただやはりこれはブラスト、パワーのない人にはボールがやや重く感じると思います。逆に言うとパワーのある人にとってこのハイブリッドブラストは、その打球感とコントロール性能に魅力を感じるはずです、たぶんw