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YONEX VCORE98D
ラボには使えなくなったラケットが何本もある。廃棄しなくてはといつも思うのですが、これがなかなか思い切れない。でまあ今回は思い切ってそのうちの1本、ヨネックス・ブイコア98Dを処分する前にとりあえずカットモデルにしてみた。
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このブイコア98Dですが、
ほとんど中空フレームなのにバットキャップのフタが外せない仕様だった。
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ブリッジの部分は詰まっている。
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バットキャップを外すと
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ウレタンフォームを削ると
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切ってみて解る事がある。
フレーム構造、グリップ成型、知っていないとちょっと困る時もある。
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「丸の内テニスカフェ」はその名の通り城下にあります。
そして城山の麓には護国神社がある。
で、ここの狛犬に、
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「男爵 渋沢栄一」を見つけた。
まあ、昔から知ってはいましたが。
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ラボでは最近2本張りが主流になりつつあります。2本張りのメリットはロングサイドとショートサイドの区別がないのでストリング長の計算が簡単なこと、メインを張る際の手繰り寄せが楽なこと、そしてミスショット時の角切れがわずかではあるが少なくなるということです。デメリットはノットが2倍になることと、ロールを使う場合に張れる本数が1~2本分位減ることですか・・・。
ミスショット時の角切れがわずかに減るということに関しては、1本張りでメインからクロスに移行する場所での角切れがトップ側でもボトム側でも発生するということに関係しています。
普通、ノットを作ることによるテンションロスはテンションの上乗せ(ノットテンション)とかリペアプライヤを使うことによって解消しようとしますが、ここで頑張る必要はまったくないですね。メインの最後の2本とクロスの最初と最後の2本のテンションロスは打球感に影響することはないですからw 逆にこの外周のテンションがルーズになることによって角切れが減る、かもしれないw
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と言う訳で、クロスの両端をクロスストリングにタイオフするということはちょっと見栄が良いとか、ここでのテンションロスはあっても良いとか、あった方が良いとか、まあとにかくテキトーw
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malibu string labo では10年位前から同じストリングのラフとノーマルのハイブリッドと、同じストリングのゲージ違いのハイブリッドをクールブリッドと総称してその検証をしています。クールブリッドのメリットは単張りに比べるとスピン性能とホールド感の向上、それにともなう打球感の変化などがみられます。デメリットはやはりコントロール性能の低下がややみられるということでしょうか。まあ、中には思ってもみなかった結果が得られることも。現在僕が最も気に入っているメイン・アルパワーラフ×クロス・アルパワーの場合、アルパワー単張り以上のホールド感と使いやすさ、そして何故か爆音仕様w といった具合に。
ラボではこれまで色々試してきて、コスト的にもパフォーマンス的にもハイブリッドには全く向いていないと断定していたマルチストリングでしたが、エックスワンバイフェイズの134ゲージを試してみて、これはもしかしたらクールブリッドには向いているんじゃないかなと思った。
と言う訳で、118以外のゲージ(124、130、134)を購入して試してみた。
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左から134×124、134×130、130×124です。
まあ、どれもあたりまえですがマルチとは思えないくらいにスピン性能は向上します。ただ、134×124の打球感というか打球音はちょっとビミョ~です。エックスワンバイフェイズの澄んだ金属音よりも「カシッ!」というストリングの乾いた振動(摩擦)音が大きく響きます、それもうるさいくらいにw 振動止めを使用する人には問題ないでしょうけど、慣れるまで違和感大ありでした。まあ、その分スピンは面白いようにかかる、というか、こりゃもう本当にスピンをかけたくなってしまうw
打球感は130×124がイイカンジですね。134×124のように振動音が気になることもなく、澄んだ打球音はそのままで普通にイイカンジw これはRF97というフレームのせいかもしれませんが、この冬の時期には最も使いやすいかなと思いました。それにしても134×124はオモシロ過ぎるw
さてさて、やっと118以外のゲージとクールブリッドをすべて試したところで、ラボでのエックスワンバイフェイズ提供開始です。