ガット張りのスタートは、メインセンターの2本を同時に引いて、片方のガットをクランプとスターティングクランプで止めてからいったんリリース、それから1本づつ指定のテンションで張っていくというのがスタンダードです。 テンションがかかった状態でガットをクランプするということなんでしょうね。
この件に関しては以前にも言及してますが、2本同時に引くと片方のビリヤードだけに力が集中してしまい、もう片方のビリヤードからフレームが浮いた状態になります。これによる弊害は、わずかではありますが、フレームがずれる可能性があるということで、ミナサン、2本引きする際は普通テンションを落としていると思います。
malibu Gut Labo.ではハッキリ言って、2本引きはガットが傷付くリスクがある上にメンドクサイだけ!と結論付けているので、スターティングクランプで止めておいて、イキナリのスタートなのだ。 まあ、理科の一番カンタンな定滑車の問題みたいなものですw
【1】
ショートサイド分の長さを取り出し、フレームに通してスターティングクランプで止めておきます。
【2】
ロングサイド分を測って切断して、フレームに通します。
ショートサイドを止めているのでラクチン! まあ、解る人には解るw
【3】
指定のテンションをかけます。
【4】
スタクラ側のガットをフレーム際で止めます。
ここは、クランプ(あるいはクランプベース)同士が当たる場合、クランプ幅分をフレームから離してもモンダイナイですね。
【5】
テンションをかけた側のガットをなるべくフレーム際で止めます。
ビリヤードとH型アタッチメントのせいで結構離さざるを得ないですが、テンションアップでカバーします。
まあ、エラソーに説明するほどのモンじゃないですけど、以上が malibu Gut Labo.のラクチンスタートの手順です。 この方法でスターティングクランプが滑って、ガットを傷付けたという事は一度もナイし、最後でガットがギリギリの時もスタクラを使って引っ張る訳だし、これでもし滑ったとしたら、その時はスタクラの性能がダメなのだと思って下さいw