最近、うちのパソコンが、
すごい、ややこしい事言ってくるんです。
おはようございます。
こう書けば、
「何を言ってくるの?」って気になるだろうが、
いや、何を言ってんだかすら、わっかんねー。
日本語交じりとも言える、英語交じりの表示が出るたび、
使えなくなっちゃうのだ。
昨日は、勘弁してくれよって思いながらも、
用事のため、動かなくなっちまったパソコンを
放ったらかして電車に乗った。
日曜日の電車は、人がまばらだった。
おかげで、座席に座る事ができた訳だ。
私は、空いてはいるが、
一応、荷物を膝に乗せ、一番隅の座席に座り、
車中を見回すと、乗客は、みな、スマホの画面を観ていた。
私は、別にその光景に触発された訳ではないが、
時間が知りたかったから、カバンの中のガラケーを取り出した。
と、その時だ。
「ユーガット・メール、ユーガット・メール・・・」
私のガラケーの着信音が鳴り響いた。
スマホの人々は、この古式ゆかしい着信音に、
ノスタルジーを感じたに違いないが、
3人組の外国人は、違う感覚を抱いてしまったようだ。
少し離れた座席に座っていたはずが、
ずんずんと、笑顔で近づいてくる。
そして、その中の一人が、
「つぎは、キャナヤーマ?」と、私に問いかけた。
キャナヤーマって何?
このガラケーの事?
お宅様の国ではこれをキャヤーマって呼んでんの?
そう、一か八かの判断を下した私は、
笑顔で、「イエス!」と答えた。
そんな中、ちょうど、列車は前後駅で停車した。
すると、再び、外国人が、
「キャナヤーマ?」と聞いてくる。
そこで、ようやく、キャナヤーマの意味が分かり、
「ノーノー」と急いで首を振った。
キャナヤーマ、それは、
名古屋にある、金山(かなやま)という駅名の事だったのだ。
その後、金山にたどり着くまでの約20分間、
列車は、幾つかの駅に止まりながら、
私と外国人達との会話は、止まる事なく続いて行った。
何を話したかって?
わっかんねー!
おい、君達
また、席の取り合いかい?
和解したかと思いきや?
争う訳ね。
いい加減にしなさいよ。
仲良くおしゃべりしながら、座んなさいよ。
内容なんて、問題じゃないんだ。
笑顔でいれば、間違いないんだぞ。
おい、なんて顔だよ。
おい!
おいってば!
私と外国人達は、どうなったかって?
無事、みんな、キャナヤーマで、下車して、
別れ際には、笑顔で、手を振った。
ちなみに、私は、その時、なぜか、
「バッハハーイ」って言ってしまったが、
その訳は、我ながら、わっかんねー!