うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

何も、失ってはいないのかも・・・

2020年04月30日 | うんこの事

大切なものを、

ひとつ失ったかもしれないが、

だからこそ、見えたものは、

計り知れないほど、大きなものかもしれない。

 

おはようございます。

うんこのネズミさんが、また消えた。

本当にないんだ。

どこにもない。

ないはずはないが、ないんだ。

それに気づいたのは、そうだ。

緊急事態宣言が発令された頃だった。

我が家のおじさんは、仕事が休業になり、

たいそう、暇になった。

 

と思いきや、

私が帰ってくると、ある日は

玄関が、玄関が・・・

 

お部屋が、お部屋のレイアウトが・・・

 

ごっちゃごちゃな家に、愕然とする中、

また別のある日は、

ベッドが、ベッドが・・・

のん太?なんて顔してんだ?

 

おじさんは、毎日、部屋中をてっくら返して、

ネズミさんを捜索していたという訳だ。

押し入れの中も、冷蔵庫の裏も、とにかく、

毎日毎日、全てをてっくら返し、

その都度、拭き掃除を施していた。

気付いたら、すごくお家が綺麗になっていた。

ラッキー!

 

と、喜んでいる場合ではない。

ネズミさんは、いまだ見つかっていない。

「どこにあんだろうね?」と私がつぶやくと、

おじさんは、

「ん~・・・もう一度、繰り返してみましょうか。

盲点があったのかもしれませんから。」

と言う。

もう一度、同じことを繰り返すの?

 

たかが、猫が大事にしてた小さなぬいぐるみのために、

毎日毎日、一日中、家をてっくら返して真剣に探す、55歳の男。

その心の純度の高さに、私は圧倒された。

 

うんこ「おじさんが気づいてくんない!」

 

うんこ「うんちゃんは、もう寝たいのぉ。」

 

うんこ「そうそう。やっと気づいたの?おじさんめ!」

 

うんこ「うんちゃんが寝るまで見てなきゃダメだからね、おじさん?」

ネズミさんが添い寝しなくても、

君は、もう大丈夫なのかもしれないね、うんこ。