うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

ラクナ?

2023年08月04日 | カズコさんの事

器用といえば、

手先のことかと思いきや、

かずこさんは、足先も非常に器用なのである。

 

おはようございます。

バラバラになったスリッパは、

足先で摘まんで整えて

 

こうします。

父さんが手を滑らせて落としてしまった箸だって、こうします。

 

そんなかずこが、ここ最近、急激に更にボケてきた気がしていた。

それと同時に、体の動きも鈍くなっている。

去年、硬膜下血腫になった時と症状が似ていると感じた。

ちょうど、昨日は認知症外来の通院だった故、検査をしてもらったところ、

結果は、

「小さな梗塞がいくつか出来てるね。」

という事だった。

いわゆる『ラクナ梗塞』というものだ。

アルツハイマー病の患者には、起こりやすいらしい。

 

医師から、それを説明されていたって、かずこは前向きだ。

意味など全く理解していないからだけれど、明るくて前向きなのだ。

「かずちゃん、土用の丑の日はウナギ食べたかい?」

そう医師に聞かれて、お調子者のかずこは、

「ええ、食べました。」

と、笑顔で答えた。

嘘だ!

かずこは、産まれてこの方ウナギは食べたことがない。

幼い頃、

「かずこ、ウナギを食べると出世せんというから、決して食べてはいかんぞ。」

と母親に言われ、それを頑なに守ってきたからだ。

それなのに、かずこときたら、

「一応ね、細いのを食べました。細いウナギの尻尾のほうだけね。」

と、付け加えて大笑いしている。

お頭だろうが尻尾だろうが、嘘は嘘だ。

いや、嘘というより、かずこにとっては見栄を張ったのだろう。

尻尾のほうだけと言ったのは、大風呂敷をちょっと小さく畳んだということか。

けれど私は、それを訂正せず、かずこと一緒にただただ笑っていた。

 

かずこは止まらない。

ずんずんと前へ行く。

私は笑うことで、ぼんやり考える時間を得ていた。

あと、どれくらい、こうして居られるんだろうね、かずこさん。

 

君達も・・・

おたま、嬉しそうだね~。

 

おたま「あや姉の隣ゲットできただ」

おたまは、いつも、あやの側に居たいんだもんな。

 

あや「鬱陶しいわ。ぶっ飛ばしてやろうかしら?」

もうちょっと居てやんなさいよ~。