うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

連休明けのさよなら

2023年08月23日 | 日記

連休が明けて、

出社してみると、空き瓶にコオロギが入っていた。

 

おはようございます。

私は、ヒィっと身を固くした。

コオロギは、特に苦手だ。

鳴き声は「コロコロ」と美しい響きだけれど、

あのビジュアルが、非常に苦手なのだ。

 

「入れたのだから、出て行けるよね?」

そう思い、見て見ぬふりをしていたが、昼になっても瓶の中にいる。

私は、ふと哀れになった。

「仕方ない・・・。やるか。」

ちょうど、社内には私しかいない。

私は意を決して、空き瓶を持ち上げた。

コオロギの入った透明の瓶を手に持つことすら、

私には恐怖だった。

「飛び出さないでよ?飛び出すなよ?ちょっと待てよ?」

静まり返った社内に、私の念仏のような独り言が漂う。

 

ドアへの20歩の間、3度念仏を唱えた頃、外へ辿り着いた。

「ほら、行きな。」

私はゆっくり瓶を寝かせて置いた。

「よし、これで一応、役割は終わった。」

私は一旦、そう安堵しながらも、

「そろそろ、居なくなったかしら?」

と、何度も何度も外へ出て、瓶の中のコオロギを見ていた。

この時私は、業務という本来の役割を一切忘れていた。

 

3時を過ぎた頃、外は異常な暑さだった。

それでも、耳を澄ませば遠くで虫の音がする。

チリチリ、チリチリ・・・

ジージジ、ジージジ・・・

コロコロ、コロコロコロ・・・

「あっ、コオロギもいる!ほら、君の仲間も鳴いているぞ?」

私はどういう訳か、コオロギの鳴き声を聞いていたら、

瓶の中のコオロギまでが怖くなくなっていた。

躊躇なく瓶を手に持ち傾けて、コオロギを促した。

「ほらほら、もう自由になれるんだから。」

それでもまだ動かないから、瓶をゆらゆらと揺すってみた。

すると、コオロギはカサっと地面に落ちた。

「あっ?!」

なすがまま、微動だにせず、固まったままだった。

私は動かないコオロギを見て、

「そうか・・・。そうか。」

と呟きながら、しばらく虫の音を聴いていたら、

目に涙が集まってくるのを感じで、私は急いで社内へ入った。

「さよなら、ごめんね。」

私の本来の役割は、事務なのです。

ごめんなさい、社長!

 

さて、我が家でも見るべき光景がある。

ここから見るのん太は、私としてはもっとも可愛いと思えるのだ。

 

なんか、可愛くないですか?

 

この口元!

うふふふ、うふふふふふふ

 

のん太「変態かかぁ!」

うっせーわ、うっせーわ!