ノンタンは、殆ど食べない。
殆ど動かず、しっこは出ているが、糞も少ない。
ケージの奥に引きこもっている。
どうすれば、居心地がよく過ごせるのだろうと、
人間はじたばたする。
それがうさぎにとっていいことかどうかは、
かえって落ち着かず、迷惑なのかもしれない。
本当は、ショコラの側に寄り添っていたいのかもしれない。
ショコラはデブだし、ふかふかだし、
おとなしく寝てるときなら、暖かくて最高だと思う。
ただ、ショコラは、おとなしく寝てるとは限らない。
ノンタン自身、ケージの外に出ても、
足元がよろよろして危ない。
日ごとに食べなくなる。
好物でも、一口、二口食べると疲れてしまう。
人参、小さく千切りにすれば少し食べれる。
りんご、皮をむいて、小さく切れば少し食べる。
まだ、以前のMOGUのように呼吸ができないわけではないが、
かなり呼吸が荒くなった。
肺の問題ではなく、貧血がすすんでいるからかもしれない。
お腹の腫瘍は、見るのも嫌なくらい大きく赤く膨らんでいる。
ノンタンの一生懸命食べた栄養を、すべて吸い取って。
ノンタンは、大人になってから来た子だけれど、
気がついたら、今までのうさぎ達の中で、
一番、長く一緒に居るうさぎになっている。
なのに、今、何をしてほしいのか、
どうしたら、少しでも心地よいのかがわからない。
ごめんね、ノンタン。
大好きなスイカはないけれど、
甘い果物と、香りの強い葉っぱ、
そんなメニューなら少しは食べれるかな。