やらなかったこと。
強制給餌
汚れたお尻や足をきれいにすること
乳ガン再発の手術
庭に穴を掘って埋めた。
それで、おしまい。
写真も飾らない、花も供えない。
葬儀も何も必要ない。
生きていた時は、
たいせつなうさぎだった。
たいせつだったのは、
生きているうさぎだったから。
あとは、最近、待遇の悪さに、
輪をかけてやさぐれてしまったショコラの扱いを、
少しだけ、改善してあげようと思う。
マイペースなショコラだけど、
時たま毛づくろいしてくれたノンタンが居なくなったこと、
わかっているのかな。
朝、好物のタンポポも、三つ葉も、ブルーベリーも
ほんの少ししか口をつけず、
１枚のタンポポの葉を飲み込むのさえ、
やっとのような状態でした。
それでも、水を飲みたがり、
むせながら、何回か水を飲んでいました。
みかねて、シリンジで２ミリ位与えると、
もう、いらないとぷいと向うを向いてしまいました。
ケージの奥で、よりかかってようやく座っている姿を見て、
たぶん、帰る時間には生きていないだろうと思いながら、
仕事に行きました。
１１時頃、家族が見たときは、もうケージの手前、
元気だった頃、一番お気に入りのトイレの中で、
倒れて小さくなっていたそうです。
目を開いていたけれど、口は閉じて、
苦しそうな顔でもなく、横たわって固くなっていました。
明日までがんばってくれれば、休みだったのに。
９才かもしれない、それ以上かもしれない、
よくがんばりました。
頭をなでると、ぎりぎりと歯軋りをして、
お返しに舐めてくれるうさぎでした。
食欲がなくなっても、
好物の葉っぱを１枚ずつ口元に持っていくと、
がんばって食べるうさぎでした。
これまで一緒に居てくれて、ありがとう。
ノンタン。
