ショコラが来た時、先にノンタンが居た。
最初は別々の部屋に住んでいたけれども、
ノンタンの居る部屋に、引っ越して来た。
日中は別々のゲージの中で過ごし、
夜は一緒に部屋の中で過ごした。
ノンタンが病気になり、
ケージから出せなくなって、
やがて、死んでしまうまでの間、
そうやって、夜と、休日を過ごしてきた。
同じ部屋の中で、
ある時は、別の場所で、
ある時は、寄り添って。
ショコラにとって、ノンタンは、
怖くない存在だったらしい。
後から来たくせに、ノンタンのことを、
追っかけまわしていたこともあった。
だけど、ノンタンは根にもたない性格だったのか、
あるいは、しょうがないなとあきらめていたのか、
そんなショコラとわざわざ寄り添って寝そべり、
時には、丁寧に舐めてあげたりもしていた。
ショコラは、ノンタンのご飯まで食べ、
ノンタンに毛づくろいしてもらい、
そうしたければ、ノンタンの横で寝そべって、
幸せに暮らしていた。
何をされるのかわからない人間といるよりも、
自分よりも小柄なノンタンといるほうが、
ずっとずっと居心地がよかったらしい。
ノンタンが居なくなって、
ショコラはひとりぼっちになってしまった。
相変らず、人間のすることは油断も隙もない。
気持ちよく撫でているのかと思えば、
突然、抱き上げられて、ひっくり返され、
しつようにお尻の毛を弄られて。
ひとりぼっちのショコラは、なんとなく、
こそこそと隠れ暮らすようになってしまった。
かわいそうにね、ショコラ。
久しぶりに、寝そべるショコラを撫でていると、
ぎりぎりと軽く歯軋りをして、
手を離すと、少しだけ、首を伸ばしてきた。
人間の手でもいいのかな。
しばらくの間、
ひっくり返したり、弄りたい衝動をこらえて、
ふわふわの毛を撫でてみる。
ショコラは、これ以上ないほど寝そべっている。
ひとりぼっちは、やっぱり、さびしいね、ショコラ。
人間の手でも、少しは、心地よいといいね、ショコラ。
最初は別々の部屋に住んでいたけれども、
ノンタンの居る部屋に、引っ越して来た。
日中は別々のゲージの中で過ごし、
夜は一緒に部屋の中で過ごした。
ノンタンが病気になり、
ケージから出せなくなって、
やがて、死んでしまうまでの間、
そうやって、夜と、休日を過ごしてきた。
同じ部屋の中で、
ある時は、別の場所で、
ある時は、寄り添って。
ショコラにとって、ノンタンは、
怖くない存在だったらしい。
後から来たくせに、ノンタンのことを、
追っかけまわしていたこともあった。
だけど、ノンタンは根にもたない性格だったのか、
あるいは、しょうがないなとあきらめていたのか、
そんなショコラとわざわざ寄り添って寝そべり、
時には、丁寧に舐めてあげたりもしていた。
ショコラは、ノンタンのご飯まで食べ、
ノンタンに毛づくろいしてもらい、
そうしたければ、ノンタンの横で寝そべって、
幸せに暮らしていた。
何をされるのかわからない人間といるよりも、
自分よりも小柄なノンタンといるほうが、
ずっとずっと居心地がよかったらしい。
ノンタンが居なくなって、
ショコラはひとりぼっちになってしまった。
相変らず、人間のすることは油断も隙もない。
気持ちよく撫でているのかと思えば、
突然、抱き上げられて、ひっくり返され、
しつようにお尻の毛を弄られて。
ひとりぼっちのショコラは、なんとなく、
こそこそと隠れ暮らすようになってしまった。
かわいそうにね、ショコラ。
久しぶりに、寝そべるショコラを撫でていると、
ぎりぎりと軽く歯軋りをして、
手を離すと、少しだけ、首を伸ばしてきた。
人間の手でもいいのかな。
しばらくの間、
ひっくり返したり、弄りたい衝動をこらえて、
ふわふわの毛を撫でてみる。
ショコラは、これ以上ないほど寝そべっている。
ひとりぼっちは、やっぱり、さびしいね、ショコラ。
人間の手でも、少しは、心地よいといいね、ショコラ。