白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

ひとりぼっちのうさぎ

2013-10-13 16:25:20 | うさぎのこと
ショコラが来た時、先にノンタンが居た。
最初は別々の部屋に住んでいたけれども、
ノンタンの居る部屋に、引っ越して来た。

日中は別々のゲージの中で過ごし、
夜は一緒に部屋の中で過ごした。

ノンタンが病気になり、
ケージから出せなくなって、
やがて、死んでしまうまでの間、
そうやって、夜と、休日を過ごしてきた。

同じ部屋の中で、
ある時は、別の場所で、
ある時は、寄り添って。

ショコラにとって、ノンタンは、
怖くない存在だったらしい。
後から来たくせに、ノンタンのことを、
追っかけまわしていたこともあった。

だけど、ノンタンは根にもたない性格だったのか、
あるいは、しょうがないなとあきらめていたのか、
そんなショコラとわざわざ寄り添って寝そべり、
時には、丁寧に舐めてあげたりもしていた。

ショコラは、ノンタンのご飯まで食べ、
ノンタンに毛づくろいしてもらい、
そうしたければ、ノンタンの横で寝そべって、
幸せに暮らしていた。

何をされるのかわからない人間といるよりも、
自分よりも小柄なノンタンといるほうが、
ずっとずっと居心地がよかったらしい。

ノンタンが居なくなって、
ショコラはひとりぼっちになってしまった。

相変らず、人間のすることは油断も隙もない。
気持ちよく撫でているのかと思えば、
突然、抱き上げられて、ひっくり返され、
しつようにお尻の毛を弄られて。

ひとりぼっちのショコラは、なんとなく、
こそこそと隠れ暮らすようになってしまった。

かわいそうにね、ショコラ。

久しぶりに、寝そべるショコラを撫でていると、
ぎりぎりと軽く歯軋りをして、
手を離すと、少しだけ、首を伸ばしてきた。

人間の手でもいいのかな。

しばらくの間、
ひっくり返したり、弄りたい衝動をこらえて、
ふわふわの毛を撫でてみる。

ショコラは、これ以上ないほど寝そべっている。

ひとりぼっちは、やっぱり、さびしいね、ショコラ。
人間の手でも、少しは、心地よいといいね、ショコラ。