白ウサに踏まれた日

うさぎと人間のこと
うさぎブログ

最近のうさぎ

2014-07-01 23:50:19 | うさぎのこと

なかなか病院に連れていかないので、

涙目のまわりが、だんだん、ひどくなってきた。

仕方ないので、毎晩、ケアすることにした。

・・・

まず、油断しているうさぎを持ち上げる。

逃げようと暴れるうさぎを、ひっくり返す。

目の周りの、涙で固まった毛を指でこしょげてほぐす。

目やになのか、涙が固まったのか、べたべたごそごそする。

指だけではきれいにならないので、濡れた脱脂綿で拭く。

摘んでは拭いているうちに、毛の束が取れたりする。

あ、はげて、赤剥けになってしまった・・。

・・・

だいたい、このあたりで、鼻息は荒くなっている、

嫌だ、嫌だと、身もだえする。

赤向けになった皮膚を弄られているのだから、

さぞかし沁みて痛いのであろうと同情する。

同情するが、同情では、きれいにならないので、拭く。

・・・

あまりに呼吸が荒くなり、心配になり、うつぶせにもどす。

濡れたままにもできないので、仕上げにティッシュで拭いてと。

ついでに、体のそここに浮いた抜けかけた毛も引っ張る。

なんとか逃げようと必死なうさぎは、

人間の太ももに爪をたてて抵抗する。

・・・

痛い、でも、少々、赤くなるくらいでは、

人間として、退くわけにはいかない。

いかないのだが、やっぱり痛い、みみず腫れになっている。

腕のあたりも噛まれて、痕がついている、

昨日の青あざもこれか、なかなかやるな、うさぎ。

・・・

最後に、もう一度ひっくり返して目薬を挿し、

赤く剥けた目の周りに薬を塗る。

サークルに戻すと、慌てて、奥の隅に逃げ込む。

物陰から、恨めしそうな目で、こちらを眺めている。

かわいそうなので、庭の野草を少しとって、置いておく。

出てこない。

少しだけ、隠れているうさぎの前に放ってみる。

出て来た。

食べるのか、うさぎ。

時々、恨めしそうな目をこちらに向けながら、食べ終わる。

・・・

よかった、食欲をなくすほどのストレスではなさそうだ。

しばらく放っておけば、きっと、ペレットも食べるだろう。

それから、しっこして、寝て、明日、そして夜になったら、

またケアしてあげるからね。がんばってね、うさぎ。

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郷静子 レクイエムを読んだ

2014-07-01 23:23:58 | 人間のこと

薄い文庫本、本棚の隅にこっそり立っている。

時々、思い出して、ふと、手にとってみる。

楽しい本ではない。

主人公の少女は、終戦後の防空壕の中でたった一人、

胸を病み、水を飲みに外にでることもできないほど、

衰弱しきって、ただ、横たわっている。

横たわりながら、戦争中の、まじめでひたむきな、

一途に、お国のためと信じて働き、過ごしてきた、

自分のしてきたことを、回想している。

正しいと思っていた、信じていた、一生懸命だった。

だけど、

正しかったのだろうか。

大切な友人に対して、大切な人に対して、

・・・

中学生か、高校生の年頃、

まだまだ、保護が必要な子ども、

まじめで、ひたむきで、一途な、よい子を、

こんな思いをさせて、たった一人、見殺しにする、

読むたびに腹が立って仕方ない。

・・・

だから、時々、引っ張り出してくる。

楽しくもないのに、繰り返し読んでみる。

今、一杯の笑顔で笑いかけてくる姪っ子が、

けして、こんな逝きかたをしないように。

建長寺のあじさい。細かな白い花がレースのよう。

ある所にはあるけれど、ない所にはない、ホタルブクロ、好きなのに巡りあえなかった、

これも、建長寺にて。