花粉症まっさかりの春。かんでもかんでもグズツク鼻。それでもかんでいたら・・・鼻の奥から何かが出てきて・・・・あわてて、耳鼻科に行った。「鼻の中にポリープがあります」と言われ、花粉症が落ち着いたら手術をすることに決めた。
紹介状を書いていただき、仙台市内の大きな病院へ。昨日が、日帰りの手術日だった。
局部麻酔だったので、自分で歩いて手術室に入った。
あれこれと器具をつけてもらい、最後に顔に布をかけられた・・・その時・・・私は怖くて怖くてしょうがなくなってしまった。待合室に待っている人もいない。一人でここにいることも、何とも心配で。。。「先生、待ってください。私は、怖くて仕方ありません。」
30代だろうか・・・落ち着いた感じの先生は、「わかりました。」とまず、手を止めてくださった。そして、手術のことを、説明し直してくださった。時間的には長くないこと。ただ、鼻の中に麻酔の注射をするときは、ちくりとすること。やめてもいいこと。時間にしてどのくらいだっただろう。私は、大きく深呼吸を繰り返した。先生も、看護師さんも、「どうしますか?」とは、聞かれなかった。
私は決心して「お願いします。」といい、目を瞑った。先生はあれこれ説明を加えながら、手術をしてくださった。「ジョキジョキ」音が聞こえる。「今、ポリープを切っています」
手術は本当にすんなりと終わった。私は途中で、「先生、もう大丈夫です」と言えるまで、落ち着きを取り戻した。
「もう、大丈夫ですよ」と今度は先生から言われ、切り取ったポリープを見せてくださった。
驚いた。なんとそれは、500円硬貨の直径を一辺にしたような、長方形のものだった。3cm×4cmくらいのもの。厚みは5mmくらいもあった。え?こんなに大きかったんですか? 私は声にした。
先生は、これは取り出す前に薬で小さくしました。だから、実際はこれの1.5倍くらいはありましたよ、と言われた。全く、こんな大きなものが、鼻の中にあったのか・・・奥行きはどのくらいあるのだろうか・・・と、そればかり思った。とにもかくにも、こんなものが鼻の中にあったのでは、イイ訳がない。手術をやめなくてよかった、と心から思った。