通常の留学生ではない、短期の留学生の生徒が留学期間を終え、帰国することになった。私の授業が彼女にとって最後の授業となった。
朝クラスに行くと、もうすでに目を腫らしている。
ちょっと何かいうと目から涙が溢れてきそうだ。授業の最後20分は、彼女には内緒で、さよならティーパーティーを開く段どりができている。
私はパリブレストといわれる、大きなシュークリームを久しぶりに焼いた。もちろん、パーティーのためだ。
彼女は20代の後半、働きながらお金を貯めて、短期留学に来たという。いったん仕事も辞めてきたので、また仕事を探さなくてはならないらしい。でも、そんなことは彼女にとっては、リスクでもなんでもないのだろう。若いうちに、海外に留学してみようとするなんて、すばらしい行動力ろうと思う^^。私など、そんなこと考えたともなかった。
メールを書いてくれることを約束し、ハグをし、最後に玄関で後姿を見送った。メールが来るだろうか・・・。
4月に帰国した生徒など、涙、涙・・・・で別れたのに・・・。
一人は、先生毎日メールを書きます と、一通だけ送ってきた。
もう一人は、先生これからは英語が大事です。だから、日本語の勉強はやめました という、メールを書いてきた。
まったくねえ。それでも、自分たちの日常生活が大事だから仕方ないなあと、思う。そういう意味でも、短期留学であっても、日常生活をちょっと中断しての留学は、自分をみつめ直す、いい契機になるのではないかと思った。