暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

古都  町家探訪(3)

2011年12月20日 | 京都へ家うつりします
京都滞在の最終日に見学した町家にご縁を感じて、
話を進めることにしました。

特に気に入ったのは「お茶」の雰囲気があることでしたが、
他にも、畳敷きの玄関、四畳半二間の和室、広縁、
三畳の板の間、三畳くらいの書斎(?)という、間取りも
二人で住むにはちょうど良い広さです。
バスや買い物の便もよく、散歩するのに魅力的な環境など、
申し分ないように思われました。

見学していない主人にその町家のことを一生懸命説明すると、
「気に入ったのなら、そこで好いんじゃない・・・」と一言(アリガトウ!)。

でもね・・・。
1時間余の見学で、どうしても気になったのは台所でした。
台所(走り庭(注1))は、入口(表)から奥へ抜ける通り庭(注2)
と呼ばれる土間にありました。
すのこが敷いてありましたが、段差のある土間へ降り、
サンダルに履き替えて流し台に立つことになります。
毎日、三度使用するので、台所は平面に改修して欲しい・・と思いました。

  注1)走り庭 (京町家net、京町家用語集より)
    ハシリは流しのことであるが、流しのある場所をハシリ元といい、
    井戸、水屋および竈(かめ)のある場所全体をハシリニワという。

  注2)通り庭 (京町家net、京町家用語集より)
    町家の表から裏へと通された土間をいう。
    ごくわずかな例外を除き南か東に配される。
    まさに表通りから内に引き込まれたトオリで、人と物と風の通り道である。
    トオリニワのうち、面する部屋に応じてミセニワ、ゲンカンニワ、
    ハシリ(ニワ)と呼び分けられる。

                     

改修となると、気になるところ続出で、きりがありません。
あれこれ考えても借家なので思い通りにはなりませんし・・・。
それで、生活上(趣味や美観ではなく)どうしても必要な箇所に絞って、
改修が可能かどうか不動産屋Hさんを通して大家さんへ伺ってみました。

私たちの要望(質問も)は次のようなものでした。

〇 台所に関して
1)台所の床を張り、隣の板の間と段差がないようにしてほしいです。
2)シンクタンクなどI型タイプを新しく設置してほしいです。
3)コンセントの場所と位置の確認、増設は可能でしょうか?
4)台所と玄関(土間)の間に戸があったでしょうか? 
  なければ寒さ対策もあり、引き戸がほしいです。

〇 電気系統について
1)エアコン1台、電子レンジ、電気カーペットを使用予定です。
  アンペアが足りない場合は増設が可能でしょうか?

すると、思いがけない返事が返ってきました。 (つづく) 

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          写真は、平安神宮にて

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