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去年は夏期講習会の最中でして、胸きゅんとなるほど懐かしいです・・・。
私にとって夢のようなことですが、当ブログの訪問者がもうじき10万人になります。
誕生日にその日が重なるかしら?と思っていましたが、喜びは先送りになりました(乞ご期待!)。
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朝茶事を9月に控え、お客さまを粗相のないようお迎えしたく、
茶事支度にいそしんでいます。
茶事の楽しみは「亭主八分・・・」とか言われていますが、
10日ほど前の茶事支度はゆったりとした気分でシュミレーションが楽しめる、
とても幸せな時期です。
一昨日は、釜を選び、風炉と合わせてみました。
茶事の趣向に合わせて風炉釜を選ぶのですが、今回は冒険をしてみます。
久しぶりに灰型の稽古もスタート。
昨日は、木地釣瓶に水を張り、様子を確かめ、注連縄と御幣を用意しました。
今日は、庭の草取りとデッキ洗いかしら?
関守石の紐結び、それと炭も洗わなくっちゃ・・・。
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初めて朝茶事で名水点をした時のことです。
釣瓶に注連縄をつけるのは中立の時にすれば・・と思っていたら、
注連縄に御幣を挟むのが大変で間に合わず、冷汗たらたら
セロテープで止めたという、苦い経験があります。
それで、早めに取り組んでみました。
注連縄の男結びを確認し、御幣を作って注連縄に挟みました。
道具(目打ち)を使ったので、スムースに出来てお奨めです。
難しかったのが御幣づくりでした。
長さと太さのバランスが今一つ決まらず、何度もやり直しました。
でも、おかげで一つクリアーした気がします。
教本では、釣瓶正面と裏に「ハの字」に二枚ずつ、
客付と勝手付に一枚ずつとなっています。
業躰先生によっては御幣は全部一枚ずつというご指導もあるそうで、
「神社などで注連縄の飾り方をよく見ておくように」と、先生から宿題が出ています。
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( 観音水 愛媛県西予市 )
名水を汲み、釣瓶や釜に汲み入れるのを楽しみにしています。
陰陽五行から考えると、当日の寅の刻(午前4時)に汲むそうですが、
湧水を汲む場所が遠いので、前日に汲む予定にしています。
ところで、何故寅の刻なのでしょうか?
「寅」は五行の木火土金水では木に相当し、木は五行の相生(そうしょう)の最初にあって、
万物を生じさせるという意味だそうです。
それで、茶家の新年は、元日寅の刻に井戸の水を汲むことから始まります。
昔からの言い伝えに、午の刻(昼12時)を過ぎると井戸の水に毒気を生じ、
夜中の子の刻(午前0時)を過ぎれば生気にあふれた新鮮な水に変わるそうです。
山頂に近い山の湧水なので昔の言い伝えには当てはまらない気もしますが・・・。
いっぺんにすると大変なので、少しずつ間に合うペースでやっていくのが
今の私に出来る茶事支度です。
利休さまの七則を唱えながら・・・。
茶は服のよきように点て
炭は湯の湧くように置き
花は野にあるように
夏は涼しく冬あたたかに
刻限は早めに
降らずとも雨の用意
相客に心せよ
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