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懐石をお出ししました。
お詰は昨年の長屋門の茶事で懐石をお願いした佐藤愛真さん、
懐石と茶道の両方に励んでいらっしゃる頑張り屋さんです。
その方をお招きして、家庭料理をお出しするのですから、勇気がいりますよね。
佐藤さんのブログで教えて頂いた煮物椀をお出ししました。
鰻入り蓮根餅です。もって菊を少し添え、おろし生姜を乗せました。
朝なのでシンプルを心がけ、粥と汁のお代わりなしにしたり、
八寸で千鳥の盃のあとに
愛媛県西予市の郷土料理・ひゅうが飯(二の膳)をお出ししたり、
朝茶事の常とは違う懐石次第になりました。
懐石献立は
向付 胡麻豆腐
和え物 ささみ、きゅうり、みょうがの胡麻酢和え
飯 粥
汁 長芋 舞茸 合せ味噌
香の物 三種(きゅうりと茄子の糠漬、梅のカリカリ甘酢漬)
煮物椀 鰻入り蓮根餅 もって菊 おろし生姜
箸洗 スダチ
八寸 蒸雲丹 焼マツタケ(スダチ)
ひゅうが飯 飯 鯛 掛け汁 薬味(胡麻、海苔、ネギ、山葵)
香の物 二種(タクワン、きゃらぶき)
湯斗
酒 巻機(まきはた) 千代酒造(新潟県南魚沼市)
主菓子をお出しし、中立をお願いしました。
朝とは違い、腰掛待合のベランダには燦々と陽が射していて、
あわててパラソルを広げました・・・まだ暑いですね。
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釣瓶の水指に注連縄をつけ、茶入を荘り、
銅鑼を五つ打って、後座の席入です。
竹尺八へ白い芙蓉一枝を入れ、露を打ちました。
襖越しに席入の摺り足や衣擦れの音を聞きながら
呼吸を整えて待つ瞬間・・・緊張感が高まり、とても好きな時間です。
座が鎮まってから襖を静かに開け、濃茶点前が始まります。
柄杓を引いて総礼すると、お正客から声が掛かりました。
「名水をご用意頂いたようで、ありがとうございます。
名水を頂戴したく存じます」 (承知いたしました)
点前を進め、釣瓶のふたを開け、水一杓で茶碗をすすいでから
一杓半汲んで、たっぷり(?)味わって頂きました。
「おいしい水ですが、どちらの?」
「神奈川県秦野市にあります弘法の清水でございます。
丹沢山の名水を差し上げたいと思っていましたが、
台風のため丹沢の麓で汲んでまいりました。
昔、弘法大師が杖を突いたら湧水が噴き出したという伝説があり、
今でも湧水量が豊かな清水でございます」
(前へ) (白露の朝茶事 (3)へつづく)
その日は
のち 
お詰は昨年の長屋門の茶事で懐石をお願いした佐藤愛真さん、
懐石と茶道の両方に励んでいらっしゃる頑張り屋さんです。
その方をお招きして、家庭料理をお出しするのですから、勇気がいりますよね。
佐藤さんのブログで教えて頂いた煮物椀をお出ししました。
鰻入り蓮根餅です。もって菊を少し添え、おろし生姜を乗せました。
朝なのでシンプルを心がけ、粥と汁のお代わりなしにしたり、
八寸で千鳥の盃のあとに
愛媛県西予市の郷土料理・ひゅうが飯(二の膳)をお出ししたり、
朝茶事の常とは違う懐石次第になりました。
懐石献立は
向付 胡麻豆腐
和え物 ささみ、きゅうり、みょうがの胡麻酢和え
飯 粥
汁 長芋 舞茸 合せ味噌
香の物 三種(きゅうりと茄子の糠漬、梅のカリカリ甘酢漬)
煮物椀 鰻入り蓮根餅 もって菊 おろし生姜
箸洗 スダチ
八寸 蒸雲丹 焼マツタケ(スダチ)
ひゅうが飯 飯 鯛 掛け汁 薬味(胡麻、海苔、ネギ、山葵)
香の物 二種(タクワン、きゃらぶき)
湯斗
酒 巻機(まきはた) 千代酒造(新潟県南魚沼市)
主菓子をお出しし、中立をお願いしました。
朝とは違い、腰掛待合のベランダには燦々と陽が射していて、
あわててパラソルを広げました・・・まだ暑いですね。
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釣瓶の水指に注連縄をつけ、茶入を荘り、
銅鑼を五つ打って、後座の席入です。
竹尺八へ白い芙蓉一枝を入れ、露を打ちました。
襖越しに席入の摺り足や衣擦れの音を聞きながら
呼吸を整えて待つ瞬間・・・緊張感が高まり、とても好きな時間です。
座が鎮まってから襖を静かに開け、濃茶点前が始まります。
柄杓を引いて総礼すると、お正客から声が掛かりました。
「名水をご用意頂いたようで、ありがとうございます。
名水を頂戴したく存じます」 (承知いたしました)
点前を進め、釣瓶のふたを開け、水一杓で茶碗をすすいでから
一杓半汲んで、たっぷり(?)味わって頂きました。
「おいしい水ですが、どちらの?」
「神奈川県秦野市にあります弘法の清水でございます。
丹沢山の名水を差し上げたいと思っていましたが、
台風のため丹沢の麓で汲んでまいりました。
昔、弘法大師が杖を突いたら湧水が噴き出したという伝説があり、
今でも湧水量が豊かな清水でございます」
(前へ) (白露の朝茶事 (3)へつづく)
その日は
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