奥のガゼボ(西洋風あずまや)が「赤毛のアン」薄茶席です
5月29日(土)に開催された「薔薇の茶会」に寄せられたおたよりの続きです。
Iさまより
暁庵先生 お疲れはございませんか。
「薔薇の茶会」、とても印象に残るお茶会でした。
友人共々、3席のご趣向と園内の雰囲気がとてもよく、秘密の花園に迷い込んだひと時に、何とも言えぬ 幸せな思いでバラ園をあとにいたしました。
暁庵先生とお会いでき、とても嬉しく思いました。想像していた感じとおなじ佇まいの先生にご縁が出来ましたことが本当に嬉しく、もう次回のお茶会も 楽しみにしております💛
赤毛のアンのお席ではお話がとてもよく、赤毛のアンをモチーフにしたことが分かりやすく、お話の掘り下げ方がとても心地よく響きました。
他の2席の席主も巧者で和気あいあいのいいお席でした。
お声がけくださり心よりお礼申し上げます。 これからもよろしくお願い致します。 Iより
Mさまより
本日は素敵な薔薇のお茶会を開催していただき、ありがとうございました。猛暑の予報でしたが、程よいお天気のもと、とても楽しく過ごさせていただきました。
想像以上に広くて素敵な庭園でした。
殿堂入りの著名な薔薇から2020年の国産ブランドローズまで、色とりどりの薔薇が迎えてくれて、椰子の木や温室の多肉植物は異国のようで、不思議な形の松や灯篭や多宝塔や…そこかしこに休憩にぴったりの東屋やベンチがあり、ハーブに果樹や野菜も…モンシロチョウやアゲハやシジミチョウやアオシジミなど、蝶々もいっぱい! もうあそこに住みたいくらいです!
赤毛のアン席で登場した、アンがアラン夫人のために用意した薔薇とシダのテーブルコーディネート、ダイアナと出会ったときのバリーさんちの庭の牡丹、松本侑子訳の該当箇所を帰宅後もう一度読み返しました。浮島でプリンスエドワード島というのも、そう言われてみるとアンにぴったりのお菓子ですね。
小堀遠州流の「再会のバラ」薄茶席、誰が誰と再会するのかな?と思っていたところ、TIHOさんが愛したバラをご自分で絵付けされたお茶碗の数々、どれも薔薇を愛して育てた方ならではの観察力で、品種の特徴がとらえられていました。
わかば席に出た薔薇の絵柄はプリンセスドモナコ、ピース、ブルームーンでしたが、きっとまだまだたくさんあるのでしょうね、ほかのお茶碗も拝見したくなりました。
お菓子のモデルの朱雀は見たことのない品種でしたが、剣弁高芯咲の蕾が見事に表現されていました。
薄茶席「再会の薔薇」(小堀遠州流なので席主の袱紗が右側です)
各席の茶筅立ては、N氏の作品だったのですね。前日に竹を切ってきたとおっしゃっていた灰吹きから小枝が伸びてて、カッコいい〜、と感動。どうしてきゅうりが置いてあるのかな?と思っていたら、茶杓置きとは。
水指の塗り蓋は黒と思っていましたので、溜塗に時代が付いた朱の蓋には驚きました。溜塗の棚に乗った乾漆の棗の金蒔絵とマットな質感、なんとも素敵でした。
青梅のお菓子に梅肉も入っていて歯触りもおもしろく、とても美味しかったです。「近くの石井」とおっしゃっていましたが、石井菓子舗さんというお店でしょうか?
「濃茶席」(裏千家流)・・・お軸は「真楽」です
どのお席も、心に残る素敵なおもてなしでした。
ほんとうに楽しかったです。はしゃぎすぎてご迷惑をおかけしていなければよいのですが・・・。
みなさまご準備から後片付けまで、たいへんな中、ぜひまた企画してください、なんて言うのは勝手なお願いかもしれませんね・・・どうぞ、お疲れの出ませんように。 M 拝
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