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(城端線の終点「城端駅」・・・木舎の駅と木の看板をパチリ!)
城端塗のことを知ったのは、
3月3日、「瀬谷の吊るし雛と茶会」のお客様を駅へ送る車中でした。
富山県南砺市ご出身のSさんから南砺市の話を興味深く伺っていると
城端(じょうはな)という地名が出てきました。
「じょうはな? どんな字かしら?」
「高岡から出ている城端線の終点で、絹織物で栄えた町です」
すると、Nさんが
「城端といえば城端塗を思い出します。
以前、先生宅で見せて頂いた棗が素晴らしくて・・・」
城端塗の棗のことを話すNさんの声音がいつまでも耳に残りました。
それから二、三日後、小京都のテレビ番組を見ていると、偶然「城端」でした。
古い織物工場や街並み、曳山祭や祭の準備の様子が紹介されていて、
行ってみたい・・と思いました。
調べてみると、城端曳山祭が5月5日(宵祭4日)とわかりました。
GWの旅行先は金沢・能登(輪島)へ決まっていたのですが、
急遽、金沢・南砺へ変更し、城端と曳山見物が旅のハイライトになりました。
さて、城端塗ですが、城端へ行けばきっと出合える気がしていましたが、
未知の町、しかも曳山祭の最中ということもあり、難しかったです。
曳山会館・土蔵群・蔵回廊でやっと城端塗(蒔絵)に合うことが出来ました。
当代の16世小原好喬氏の作品も常設展示されています。
一子相伝とのことで、小原好喬氏(イケメンです!)のブログから
城端塗について抜粋させてもらいました。 詳しくはブログをご覧ください。
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(15世小原治五右衛門好博作 「城端蒔絵鶴文棗」)
(16世小原治五右衛門好喬作 「城端蒔絵琉金文飾筥」)
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城端蒔絵は「城端塗」または「治五右衛門塗」とも呼ばれ、
一般的な蒔絵は「金」が主ですが、城端蒔絵は白をはじめとする鮮やかな「色」が特色です。
城端蒔絵の作品には密陀絵法(みつだえほう)と白蒔絵法の2つの技が存在します。
密陀絵法とは密陀油(乾燥剤として一酸化鉛を混入したもの)を溶いた漆を用いて、
色彩の自在さと発色のよさを得る技法で、
唐風様式を特徴として城端蒔絵初期の作品に多く見られる技法です。
一方の白蒔絵法は、密陀絵法を基にして創出された小原家独自の彩漆描法で、
和風様式を特徴とします。 小原家では現在、後者を主流としております。
元来、漆で発色することのできるのは、黒・朱・茶・黄・緑の5色に限られ、
白をはじめとする鮮明な中間色を発色することは不可能とされていました。
私の先祖はこの白色の表現を実現させ、花鳥文様などを生態そのままの色調・ぼかしで
表現できる技法を編み出したのです。
そして、この技を一子相伝の秘法として今日まで伝え、
代々「治五右衛門(じごうえもん)」の名を襲名しています。
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(曳山の山車の華麗な装飾・・・これも城端塗かしら?)
今回の旅では曳山会館で城端塗を拝見できただけでしたが、
またの出合いのご縁を楽しみにしています。
幻の城端塗(どういうわけか棗なのです)の追っかけが当分続きそうです・・・。
「城端曳山祭」については次回へ続きます。
(金沢・南砺の旅 前へ) (次へ)
城端塗のことを知ったのは、
3月3日、「瀬谷の吊るし雛と茶会」のお客様を駅へ送る車中でした。
富山県南砺市ご出身のSさんから南砺市の話を興味深く伺っていると
城端(じょうはな)という地名が出てきました。
「じょうはな? どんな字かしら?」
「高岡から出ている城端線の終点で、絹織物で栄えた町です」
すると、Nさんが
「城端といえば城端塗を思い出します。
以前、先生宅で見せて頂いた棗が素晴らしくて・・・」
城端塗の棗のことを話すNさんの声音がいつまでも耳に残りました。
それから二、三日後、小京都のテレビ番組を見ていると、偶然「城端」でした。
古い織物工場や街並み、曳山祭や祭の準備の様子が紹介されていて、
行ってみたい・・と思いました。
調べてみると、城端曳山祭が5月5日(宵祭4日)とわかりました。
GWの旅行先は金沢・能登(輪島)へ決まっていたのですが、
急遽、金沢・南砺へ変更し、城端と曳山見物が旅のハイライトになりました。
さて、城端塗ですが、城端へ行けばきっと出合える気がしていましたが、
未知の町、しかも曳山祭の最中ということもあり、難しかったです。
曳山会館・土蔵群・蔵回廊でやっと城端塗(蒔絵)に合うことが出来ました。
当代の16世小原好喬氏の作品も常設展示されています。
一子相伝とのことで、小原好喬氏(イケメンです!)のブログから
城端塗について抜粋させてもらいました。 詳しくはブログをご覧ください。
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(15世小原治五右衛門好博作 「城端蒔絵鶴文棗」)
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(16世小原治五右衛門好喬作 「城端蒔絵琉金文飾筥」)
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城端蒔絵は「城端塗」または「治五右衛門塗」とも呼ばれ、
一般的な蒔絵は「金」が主ですが、城端蒔絵は白をはじめとする鮮やかな「色」が特色です。
城端蒔絵の作品には密陀絵法(みつだえほう)と白蒔絵法の2つの技が存在します。
密陀絵法とは密陀油(乾燥剤として一酸化鉛を混入したもの)を溶いた漆を用いて、
色彩の自在さと発色のよさを得る技法で、
唐風様式を特徴として城端蒔絵初期の作品に多く見られる技法です。
一方の白蒔絵法は、密陀絵法を基にして創出された小原家独自の彩漆描法で、
和風様式を特徴とします。 小原家では現在、後者を主流としております。
元来、漆で発色することのできるのは、黒・朱・茶・黄・緑の5色に限られ、
白をはじめとする鮮明な中間色を発色することは不可能とされていました。
私の先祖はこの白色の表現を実現させ、花鳥文様などを生態そのままの色調・ぼかしで
表現できる技法を編み出したのです。
そして、この技を一子相伝の秘法として今日まで伝え、
代々「治五右衛門(じごうえもん)」の名を襲名しています。
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(曳山の山車の華麗な装飾・・・これも城端塗かしら?)
今回の旅では曳山会館で城端塗を拝見できただけでしたが、
またの出合いのご縁を楽しみにしています。
幻の城端塗(どういうわけか棗なのです)の追っかけが当分続きそうです・・・。
「城端曳山祭」については次回へ続きます。
(金沢・南砺の旅 前へ) (次へ)
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祭のことに夢中でした。そして、私たちも・・・。
ですから、今回はすぐにあきらめて、曳山祭を堪能しました。
ご縁があったら又城端塗の棗にも出会えることでしょう。
理解のあるパートナー
これからn城端塗棗の追っかけの話しも読ませてください。