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オイルパン・バッフルプレートの拘り

2021年06月15日 | Weblog

女子プロゴルファーの笹生優花選手、全米女子オープンを日本勢で初制覇!!

快挙です。 おめでとうございます。

コメントの中で、バナナはフィリピン産が最高とのことでした。 この点についてのみ、猛烈バナナ狂のおじさんから一言。

エクアドル産のバナナも大変美味し~いです!!


さて、今回のブログはオイルパンバッフルについて。

発売から15年経過する、MARUHAオリジナルの中でも安定したヒット商品です。

この製品をでデザインする際に、非常に悩んだのが、安定したオイルリターンと、オイルが常に揺れるプレッシャ-に対しプレートに亀裂を発生させないための工夫でした。

そこで、

*パーテーションをシンプルな構造として、なるべく純正パンの機能を利用して無暗に囲わない。

黄色線の部分は、無暗に囲わず、純正パンの機能を利用する。

*パーテーションの下側を開けて、オイルリターンを容易にしている

等を心掛けて、設計されました。


類似品も海外などで見受けられますが、恐らく感覚だけで作っているように見えます。

まず、何の為に設けるアイテムなのか?と言えば、高回転キープ、あるいは激しいコーナーリングの連続を想定しているわけで、普段乗りなら不要です。

高回転キープが如何に厳しいかと言えば、それはヘッドに上るオイルの量です。

皆さんが想像する以上に大量なオイルがヘッドに上り、それをキープされると、今度はそのオイルがブローバイの圧力などで落下し難く、結果リターンし難い状況が発生します。

だから、リターンのし易さも大変重要な要素になる訳です。

 

激しいコーナリングも単発であれば、さほどでもありませんが、これを連続されると厳しい。

MARUHAでは2000年前後でFUJIで開催されるNA1600クラスに参戦し、その時にこのバッフルの基本を作りました。

スリックタイヤで、ガッチリと路面を捉え、そのまま富士名物の100Rに侵入。

3速全開付近で、8000回転以上をキープしたままドライバーはアクセルを戻しません。強烈な横Gが長い時間掛かり続ける、これこそがバッフルを開発しようと思った切っ掛けでした。

しっかりと油圧が掛かり続けることをログで確かめ、それが安定してリターンされている証と評価したのです。


最初は誰もが見様見真似でトライしてみるので、感覚や予想はとても大事です。これはセンスですね。

そこからもう一皮、あるいはもっと高見を目指す。その為にさらにコストを掛けるわけです。

それが、”設備”です。

ベンチやダイノで実際にエンジン、あるいは車両を想定した状況で稼働させることで、見えてくるわけです。

 

ではでは

 

マルハモータース
HP:ロードスタープロショップ マルハモータース|Maruha Motors|マツダロードスター(Mazda MX-5 Miata)を中心にオリジナルチューニングや整備やパーツ販売
e-mail:info@maruhamotors.co.jp

 


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