27motorsports & MaruhaMotors Blog

27モータースポーツ&マルハモータースが送るチューニング情報ブログ。

BP用 85mmクランク+Mahle鍛造83.5mmピストン

2021年05月25日 | Weblog

今朝のNEWSで北米が、日本を渡航禁止対象国にしたとのことで、オリンピックがさらに遠くなった、という印象です。
外から、ジワジワと追い込まれています。

ハイ、MARUHAブログの時間です。

歳を取ると、物忘れが激しくなる。。ってよく言いますが、ほんとその通りで、作業中に電話で遮られると、一旦置いた部品や工具を探す羽目に・・なんてことがあります。
探す時間が勿体なくて、イライラします。

ニシキ蛇を探した方々、ご苦労様でした。 貴重なお時間を使って、そこにはいない蛇を探し続けたわけですから、イライラしたはずです。
真夏の炎天下でなくて、まだよかったです。


さて、自分が大好きなエンジンOH。
これ、仕事にできて良かったなぁ~って思う瞬間。メカ的作業は本当に面白いんです!

まだまだ、抱えているオーダーを順番に対応していきますから、もうちょっと待ってください!!
自分が知りたいだけの質問電話、ほんと参ります・・意気消沈。

新型クランクの販売も、スタートしたばかりですが、お陰様で着々と売れていきます。

87mmが多いかな~って思っていたのですが、実際は85mmも同じような感じで売れております。
結構、パワーよりも普通でいいんです・・って感じのユーザー様が多いのでしょうね。

画像は、83.5mmMAHLE鍛造ピストン+85mmオリジナルクランクの組み立て工程。

 

当方が提案する基本OHです。 いいエンジンだと思います。

スマートに収まるピストンは、組んでいて安心できる設計。
トップ形状に余裕があるし、また、手組の感覚も非常に軽くて、よく回りそうって予感がします。


特注設計故に、MARUHAのロゴが見えるピストン。

MAHLE製ピストンに会社名が表記されるってことは、結構レアなケースなんですよ。
ポルシェやフェラーリ、F1なんかで出てくる一流メーカーです。


クランクノーズは、純正よりも長く作ってありますので、ご覧の通り、プーリーボスの中央端面近くまでしっかりと入り込んでいます。
ここはとても大事なポイントです。

ちょっと余談なんですが、先日業者の方からの電話質問の際、

”マルハさんのクランクって、先端が変わってるってことですか?”とのお言葉・・ですが、なんとWEBを読まずに問い合わせをすることやら・・

もう1回書きましょう !!

1.
既に純正品のNA8用、NB8用クランクは廃盤で、メーカー在庫もありません。
だから、OHの際にダメージあればみんな困るんです。

2.
MARUHAオリジナルクランクは、85mmストローク(標準)と87mmストローク(トルクアップ用)で2種類設定しました。
しかも、価格はリーズナブルなものに抑えております。

3.
先端を長くし、タイミングギヤ+プーリーボスを装着しても十分な合わせしろを確保しております。
だから、非常に安心設計。

4.
全体のウェイトを純正品よりも1kg以上軽量化しております。
実に純正ピストンの4個分も軽い!

5.
メイン、ロッドのベアリングは純正品をそのまま使えます。
もちろんお勧めはMARUHAのパワーロッドです。


今回のブログで一番お伝えしたいのは、”基本OH”の際にぜひお使いください。ってことです。

クランクの交換って、なんか大事(おおごと)な感じがしますよね。
通常は再使用で行きましょう、ってSHOPの方は言うかもしれませんが、既に15万キロ、20万キロ、あるいは軽くそれ以上の距離で、折角時間と予算を取ってOHされるなら、安定性を取って、MARUHAのNewクランクで行きましょう!ってユーザー側からも提案してください。
なぜなら、SHOPの方々、あんまり製品解説のWEBを読まずに今までの感覚的な経験で話をします。たぶん。。

ロードスター専門SHOP様は独自の方針もることでしょうが、普段マツダ車をあまり手掛けないプロSHOPさんは結構情報不足な感じもありますので、むしろユーザー様からの逆アドバイスも大事かも知れませんよ。

はい、ではまたのブログで~

 

マルハモータース
HP:ロードスタープロショップ マルハモータース|Maruha Motors|マツダロードスター(Mazda MX-5 Miata)を中心にオリジナルチューニングや整備やパーツ販売
e-mail:info@maruhamotors.co.jp


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キャリパー・ガンコートの実力は如何に?

2021年05月07日 | Weblog

東京オリンピック、開催は如何に? ・・・できるなら今すぐにでも決断をお願いしたいものです。

そんで、来年2022年、冬季オリンピックを強硬開催しそうな中国の出方も、やっぱ気になるのでしょうかねぇ??


さて、人気のキャリパーOHですが、MARUHAではご存じの通り、ウェットブラストで錆を完全に除去、そしてガンコートなる特殊塗装で高い防錆性能を確保しています。

そもそも、錆も出ているキャリパーOHで、洗って、ブラシ掛けて、そして組んだら、またすぐに錆びちゃうでしょ。それじゃダメじゃん!
単純なお話ですよ。

ところが、時折、ブラストだけで組んでくれませんか?・・なんて問い合わせもあるんですが、・・これ困っちゃいます。
ブラスト後は、さらに錆びやすいのです。


これは、ガンコートの威力がどれほどなのか?がまだ浸透していないためだと思うのですよ。

そこで、簡単な実験をご紹介。

  

2枚の鉄板にガンコートを同時に塗布。

1枚はそのまま、もう一枚は、高温170度で1時間の焼き入れ処理を行いました。
通常、当社ではこの170度高温焼き入れをキャリパーOHに採用しているわけです。

 そして、この2枚をブレーキフルードに浸します。 

ブレーキフルードは塗装にダメージを与える性格があり、実はキャリパーのカラーリングは特殊塗料でないと、簡単に溶けてしまいます。

ガンコートは、防錆のためでもあり、そしてルックスの向上も兼ね備える優れた工法なのです。

 

この作業は、GW前の5月1日(土曜)のお話し。 そしてこのことはスッパリ忘れてGWをエンジョイしました。

そして、すっかり忘れていたこの実験も5月6日(木)に出社して、改めて思い出して撮影。

新人のMメカも、溶けだした塗料に、フルードの怖さを実感している様子。
そうそう、慎重に作業をしないと、フルードが悪さをすることがあるわけです。

  

左が焼き入れなし、右が焼き入れあり。

左側は、塗装が完全に溶けているような状態です。
右側は、なんか良さそうな様子です。

  

もう、ペーパーウェスで軽く拭いただけで、塗装は簡単に拭き取れてしまうほどに溶けています。

右側もゴシゴシ、けど全く影響が出ていません。



水で洗ってみましたが、完璧な状態で、まったく影響がありません。
光っているのは、水玉です。

  

金属棒で、少し擦ってみましたが、これもかなり硬度があるので、簡単には傷も入りません。

もちろん、力を込めてギィーってやれば、塗装は剥がれるとは思いますよ。
でも、ここまでの性能は立派なもんでス。

どーですか? ガンコート仕上げ。

キャリパーのOH依頼は、ご理解のあるユーザー様から定期的にオーダーを頂いておりますが、 コスト面でどーしようーかぁっ?て悩んでいたたり、本当に効果あるのか?って懐疑的な方への情報となれば、幸いです。

やっぱすげーぇー性能なんです。
これを使わない手はないですよ。 

ガンコート、ぜひお試しあれ!!

では・では・

 

マルハモータース
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