27motorsports & MaruhaMotors Blog

27モータースポーツ&マルハモータースが送るチューニング情報ブログ。

サスペンション・ストロークUP

2017年07月14日 | Weblog

先ずはちょっとエンジンのお話から。

どのNA・NBも走行距離が大きく伸びていて、エンジンOHの相談が毎日のようにあります。

最近収めたチューニングエンジンですが、ここまでのレベルで依頼できる方はさすがに多くはありません。

もっと基本的なSTDレベルでの話が多いですね。

エンジンOH関連は、グッと力を入れて体制を整えて参ります。

詳しいことは、また機会改めてご案内をいたします。

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さて、今日はサスペンションのお話です。

BCダンパー / チューニング・サーキット派

BCストリート / ストリート・スポーツ走行派

どちらもMARUHAの定番サスペンションで、非常に人気のアイテムです。

コンスタントにオーダーを頂いております。

この定番サスペンションをさらにパワーアップすべく、2017年7月よりマイナーチェンジを施しました。

 

<リヤ側・ハイストローク>

NA・NBのリヤ側サスは、短い全長の中でサスペンションを成立させなくてはならず、

非常に難しいデザインが要求されます。 

 

 この解消の方法として、アッパーマウントを改良したハイストローク化を施しました。

基本デザインはNB用のアッパーマウント。

その中央部を20mm盛り上げる形状を専用型を使って製造しています。

 上部の2つの黒いブッシュが、アッパーマウントを上下で挟むラバーブッシュ。

この間にアッパーマウントです。

ストロークアップを図ると、この下側ブッシュがマウント奥中に入り込むことになります。

且つ、NBシャシー側の取り付け穴に盛り上げたマウン中央が貫通することになりますので、肉厚を制限するスチールプレス型に拘ることになります。

アルミ削り出しでは、達成が難しいのです。

当初、NB純正アッパーのカット&溶接の改造対応も考えたのですが、結果的にコストが跳ね上がります。

また、プレス一体型で強度も保てます。

どうしても、最小限度のコストアップで対応をしたかったので、最終的に金型から作った量産仕様となりました。

つまり、大量に製造をしたのです。

当然、当社の在庫リスクが相当増えますが、製品の単価コストは抑えられ、またさらに高性能なサスペンションを皆様にご提供できることになります。

いかがですか?

NB純正と比べると、ハイストロークマウントがニョキっと中央が伸びていることが分かります。

他にも、減衰調整ノブがアルミビレットが装着され、スプリング上下にかじり防止のリングが採用されました。

  

小さな会社ではありますが、できる限りの工夫と努力で、少しでも向上を図ります。

今更ながらのNA・NB定番品であることに無頓着にならず、常に前に進みたいと思っています。

是非、多くの方にお使い頂きたいと思います。


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ウェットブラストの威力

2017年07月04日 | Weblog

夏にまっしぐら、暑い日が続いています。

季節にあわせて、エアコンと幌のオーダーが加速しております。

偶然ですが、白ボディにレッド幌の車両が2台入りましたので、撮影してみました。

前: NAにアクリル窓のREDクロス生地

後: NBにガラス窓のREDクロス生地

どちらもとてもシックで、高級感とスポーツ感があり、個人的に好みな仕上がりです。

レッド・赤と表記されますので、派手なイメージを抱きがちですが、”あずき色”とお考え頂けると良いと思います。

幌生地は欧州で生産される高級生地であることは、WEBでも紹介しております。

どの色も、シックな落ち着いた感があるのです。

”あずき色”と言いかえると、日本人としては伝統的・古典的な色に思え、親近感がわきます。

 

渋い感じがしますね。MARUHAお勧めの”あずき”です。

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さて、今日はウェットブラストについて。

新たに導入した、ブラストマシンです。

乾いた研磨剤をコンプレッサーエアで吹き付けるサンドブラストは、大型のモノを以前より使っておりますが、今回のウェットブラストは、高圧縮水と

一緒に”メディア”と称する研磨剤を吹き付けるものです。

繊細な仕上げを要求するエンジン部品等には最適です。

 

どんな仕上げになるのか?と言えば。

例えば、こんなもの。

ロードスターヘッドの裏側(バルクヘッド側)に使われるヒーターホース取り出し口。

水温センサもマウントされます。

センサも一緒にブラストしてみましたが、金属の輝きまでも再生されます。

大変美しい仕上げです。

キャリパーもブラスト。

ブラストしただけもので、シルバーペイントしたみたいですが、未塗装です。

高価ですが、とても効率的で、有効性の高い設備です。 

母材を傷めずに再生させる場合に最適です。

大活躍なアイテムですね。

今後も、様々な作業で使って参りますので、機会を作って紹介していきたいと思います。


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