株式会社27モータースポーツは、(有)マルハモータースと同じ敷地内にある姉妹会社。
27モータースポーツはMARUHAとは異なる車種展開をする中でも、設備を共有し同じ方向性を目指しています。
社内設備には、2輪用のダイノが完備されています。
完全防音室内にあり、一般には公開されていませんが、この部屋でじっくりと2輪用のECUの開発が進められています。
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今日はその一環として、DUCATIを取り上げてみます。
試験車両は2013年モデルのドゥカティ ディアベル。 2気筒1200CC 電子制御モデル。
ECUは三菱製のMELCO。
DUCATI市場では有名な話ですが、日本仕様とイタリア仕様があまに大きなエンジン出力の差があります。
この差を埋めようと、さまざまな手法でアプローチが掛けられています。
*海外仕様のECUを移植。
*海外からのチューニングチップをECUに上書きする
など、ちょっと乱暴な面もあります。
一方で日本国内では、MAP解析を積極的に取り組むSHOPさんは少ない様子で、このあたりが海外製品にユーザーが飛びついてる
背景にも思えます。
27モータースポーツはDIM SPORT社(イタリア)の日本総代理店を務め、主に4輪をメインにECUチューニングがモジュール(RAPID)
の展開を推し進めておりますが、この器材を使い2輪も網羅できるのです。
そして、その対象車種にDUCTIも含まれている訳です。
勿論、他にも多くの2輪が適合しています。
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さて、グラフを見てください。
6000rpm辺りから、出力がガクンと落ちています。
これが日本仕様。
騒音規制などの結果と言われていますが、日本仕様はマフラーも変更され、排気系には中間にフラップバルブも取り付けられています。
大きく出力を抑えられているMAPを見直し、それを解放してあげると。
こんな感じに変わります。
立ち上がりから中間域までは同じ曲線を辿ります。
6500回転からがイタリアエンジニアが求めた本来の姿がそこにあります。
マフラーなどの排気系は純正品のままです。
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ネットを見ていると、規制されていてもかなり速い、パワフルなDIAVELにこれ以上の出力が必要あるのか?と
疑問視する声もあります。
エンジンのポテンシャルを求めているわけで、必要にして十分との生活感を問うのであれば、それは議題が異なるのです。
DUCATIのエンジニアが求めた、2気筒L型エンジンが発せられる強烈なパワーがそこにあるのです。
MAPを見ていけば、何が制御され、何が変更されているのか、それを見極めることができます。
ご興味のある方は、お問い合わせください。
特に2輪SHOP様からのお問い合わせをお待ちしております。
弊社ではECUチューニングのサポートや、2輪用ダイノ(リターダー装着)もサポート対象です。