<プチ・インフォ>
ACキットが6月あたりから加速的にオーダー続いています。
メーカー発注から入荷まで数か月を要するアイテムですので、在庫の確保が難しい面があります。
気になる方は、お早めにお問い合わせをお願い致します。
フルキットで対応するMARUHA・ACキットのコンセプトはコチラを参照ください。
これからも長く乗り続けるNA/NBにはこのキットこそが唯一の完全解決方法です。
部分的なメンテには限界があります。
さて、本日の本題。
大好評、ますます人気上昇中のRapid(ラピッド)ですが、今回はAuto Adaptivityについて説明いたします。
まずはこの画像から。
先日ご依頼頂いた事例で、AT車両に5MT搭載のパターン。
ECUはAT用の純正、つまりECUはそのまま。
純正のO2センサを外してみると、こんなにも白い。かなりのリーン(希薄燃焼)状態。
簡単に言えば、燃料が足りていない・・と言うこと。
水色:ノーマル
茶色:Rapid制御
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MAXパワーとしては、大きな差は得られておりませんが、低中速域のパワー、トルクの盛り上がりが出ています。
グラフ下部のAFグラフに着目
↑矢印:燃調が薄い方向
↓矢印:燃調が濃い方向
Rapidで修正した茶色線が濃い訳ではありません。水色が薄すぎる状態なのです。特に通常走行で多用する3000rpm近辺は劇薄。
薄い状態で通常走行する場合と、薄い状態でスポーツ走行される場合では、エンジンに対する影響は大きく異なります。
当然後者の方がダメージは大きくなります。だからサーキット走行される方はさらに要注意です。
ロードスターに乗られている方はあまりイメージ出来ないかもしれませんが、ターボ車チューニングの時に
結構排気ガスが黒い(燃料が濃い)セッティングを見かける事があります。
燃料でンジンを冷やす、なんて言い方をされる方もいますが、薄すぎると燃焼温度が跳ね上がり、ピストンが溶けます。
ロードスターでそこまで過激な燃焼温度まではなかなか行きませんが、かつてNA1600でFISCO参戦していた時には
キャブレターのセッティング次第では、ストレートでNA6C・B6エンジンでも排気温度が900度を超えていました。
”純正ECUのままで良い”と言う概念を覆すには、今回の様にログを取れば簡単に分かります。
N1レースに しても、ECUを触るのは禁止と定められているのは適正化=ある領域ではパワーアップに繋がるからです。
RapidのMAPは純正ECUのデーターを基本として、回転数毎に値を増減(+/-)させる仕組みです。
そして、さらに画期的な事は、エンジンが稼働中のままでも、そのまま数値を変更して、サンプリングが可能なのです。
これなら、セッティングに要する時間は大幅に短縮可能です。
何度も繰り返しますが、フルコンの様に値を入力する(ゼロベースから作り出す)訳ではありません。だからフルコンでのプログラミングは経験と設備がより必要になります。そして外したセッティングは危険でもあり、性能も発揮できません。
また、Rapidの場合は総じて増量(+値)を入力することが多いので、より安全な方向に向けるセッティングと言えます。
純正ECUの値から+-するということは、入力値を0とすれば、純正ECUの値のままと言うことです。
MAPを触らなければ、純正ECUのまま。。と言うことなのです。
Rapidでは純正O2センサを利用して、AutoAdaptivity(学習制御)を機能させる事ができます。
この機能は、実走行する間にオートモードでさらに細かに燃料の適正化を行う機能です。
因みに、この純正O2センサが、経年劣化で傷んでいるケースもあります。
調子の悪いエンジンに関しても、同様にうまく機能しないこともありますので、状況によっては機能をOFFにさせたり機能範囲を狭める事も可能です。
機能低下をしているセンサを継続使用すると、RAPIDの値がずれ始めてしまいます。
それではAUTOの意味がありません。
やはりセンサは定期的に交換が望ましいものです。
20年以上、あるいは10キロ以上、などのNA用のセンサは、Rapid導入の際には交換も覚悟されても良いかも知れません。
ダメなセンサを交換するわけですから、決して無駄な事はありません。
Rapid用のPCモニターに接続すると、その動きで直ぐに良否判定ができます。
MARUHAでは、作業で困らない様にある程度の在庫をしておりますので、個別セッティングの際には柔軟に対応をいたします。
Rapidは多くのNA.NBにお役に立てるアイテムです。
この点を強く強調したいと思います。
<ディーラー店の募集について>
近々、Rapidを取り扱って頂ける協力店様(ディーラー店)の募集を開始いたします。
ディーラー店様では、専用ソフトにてMAP編集が可能になります。
興味のあるSHOP様は是非お問合せをお願い致します。
info@maruhamotors.co.jp まで
是非、ご検討ください。