どのNA・NBも大きく走行距離が伸びておりますので、多くのユーザー様がそろそろエンジンをOHしなくては?とお考えのはずです。
しかし、ポイントはエンジンだけではありません。
内装も大きな課題となっているのが現状です。
今回はダッシュパネル作業について、すこしお話しします。
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MARUHAにはNA・NB系ロードスターが毎日の様にメンテで入庫しております。
とりわけ難しい仕事が多いのですが、最近はダッシュ交換の作業も随分増えました。
NA系ダッシュに多く見受けられますが、紫外線・日光などでの劣化が激しく、ひび割れは多いですね。後は変質によりベトベトした粘着性のある表面になっていたりします。
打開策として、ダッシュパネルの交換となるわけですが、ダッシュを外すのであれば、以下も同時に検討する良い機会です。
a)ヒーターユニットを新しくする
b)エアコンを取り付ける (大人気です!)
c)ブロアファンを綺麗にする
当然、お金が掛かるはなしですから、よく検討されるべき点ですが、上記a)b)はみなさん頭にあるはずですが、c)は如何ですか?
恐らく、予想外のポイントではないでしょうか?
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では、先ずこの画像から↓
何だか分かりますか?
これはブロアファンユニットに組み込まれるダンパーのスポンジ。
つまり、扉です。
この扉がパタパタとレバーで動きます。内外気の切り替えの扉です。
ではこれを拡大しますと、↓になります。
ボロボロです。ちょっと触っただけで崩れてしまいます。
という事は、ファンを回すと、ヒーターでもACでも、送風時にはこのスポンジに風が当たりますので、吹き出し口から細かなスポンジのカスが飛散しても不思議ではありません。
そこで、MARUHAでは、↓の様に処理します。
ブロアファンユニットを取り外し、分解洗浄。
スポンジを交換して組み直します。
そうすると、
左側から、ファン・AC・ヒーターのそれぞれのユニットが完璧に対処できるわけです。
ダッシュパネル脱着や交換にはまだまだ他にもテクニックはありますが、そこはまた機会あれば改めて。
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このブロアファンダンパー用スポンジは、弊社で販売しております。
このスポンジは、大きなスポンジの塊を指定厚みでスライスしてもらい、それをさらにカットして販売しています。
一般には流通していないものです。
粘着テープも既に片面に貼ってありますので、後は現物に貼り合わせて角をカットするだけでOK。
ブロアファン用スポンジセット @1500(税別)です。
結構大事なポイントです。
ダッシュパネルを外して、何をやりますか?
ちょっとMARUHA流のご紹介でした。