ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

群馬県前橋市の大室公園には、あこがれのヒレンジャクの群れが来ています

2014年03月22日 | 旅行
 群馬県前橋市郊外のなだらかな丘にある大室公園に、冬鳥のヒレンジャクの群れが30数羽程度飛来しています。

 ヒレンジャクの群れはヤドリギが寄生した木に集まってきます。ヤドリギが寄生した木の側でしばらく待っていると、ヒレンジャクの10羽程度の群れが現れました。





 ヒレンジャクはその名の通りに尾が赤い色です。







 ヒレンジャクの背後にあるオリーブ色の細長い葉を伸ばしているのがヤドリギです。木の枝の上について、そこで根を伸ばし、寄生しています。

 ヒレンジャクは時々、ヤドリギの茂みの中に入り、実を食べています。ヤドリギは2月から3月ごろに、実をつけます。すると、この実が大好物なヒレンジャクが集まります。

 大室公園の真ん中にある五料沼の周囲には、ヤドリギが寄生した木が何本かあります。野鳥愛好家の方々がそれぞれお気に入りのヤドリギが寄生した木の側で、例のバズーカ砲のような巨大望遠レンズを付けた一眼レフカメラを載せた三脚を並べて、ヒレンジャクの登場を待っています。

 ヤドリギの実を食べたヒレンジャクは時々、汁が垂れるような軟便をします。この軟便の中に、消化されなかったヤドリギの種が入って、木の幹や枝に絡みつきます。そして、そこで発芽し、ヤドリギの若木が芽吹きます。これがヤドリギの“狙い”です。

 ヒレンジャクはヤドリギの仕掛けた繁殖の仕組みに乗せられて、その繁殖を手伝っています。

 大室公園は古墳がいくつかある公園です。後二子山古墳や中二子山古墳(6世紀ごろろ推定されています)などを保存する目的でつくられた公園です。その北側の入り口にある埴輪などを模したモニュメントです。



 広々とした大室公園の北側には赤城山がそびえています。赤城山の裾野の丘に、古代人が住みついて集落をつくって生活していたそうです。