ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

さいたま市桜区の荒川河畔の桜草公園で、アマナが花を咲かせ始めています

2014年03月30日 | 季節の移ろい
 さいたま市桜区の荒川河畔沿いにある秋ケ瀬公園の一番下流側に位置する桜草公園では、可憐なアマナの花が咲き始めています。

 秋が瀬公園の各所にサクラ並木がありますが、桜草公園の側面の奥側にもソメイヨシノの並木があり、ちらほらと花を咲かせています。サクラ並木の背後に「さくらそう水門」が霞んで見えています。



 上の画面の下側部分が桜草公園の草原の一部です。昨年成長して枯れたヨシ原を2月に野焼きした後の地面が、既に黄緑色の草に覆われています。

 葉が黄緑色の植物は黄色い花を咲かせています。ノウルシ(野漆)です。



 河川敷きなどの湿地帯に生息する野草です。

 ここではノウルシがたくさん成長していますが、実はノウルシは環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧II類に分類されています。

 ノウルシは桜草公園内の地面で、急速に勢力を伸ばしていますが、まだ、地面がみえる所もたくさん残っています。こうしたノウルシが地面を覆っていない場所では、アマナという、一見小さな“チューリップ”のような可憐な花があちこちで咲いています。





 ノウルシの背丈が30センチ-メートル以上に伸びると、太陽光が地表にはあまり届かなくなるので、日が当たる内に、アマナは一生懸命、花を咲かせています。

 時期的にはいくらか早めですが、ニホンサクラソウ(日本桜草)も少し花を咲かせ始めています。



 ニホンサクラソウの多くはこれから地上に向けて芽吹いて草・茎を急速に伸ばし、花を咲かせて、実をつけます。

 ぼやぼやしていると、ノウルシの群生に背丈を超され、花に太陽光が当たらなくなるからです。春ののどかな草原は、子孫を残すための熾烈(しれつ)な戦いの場になっています。

 草原の縁の部分では、シロバナタンポポがあちこちで花を咲かせています。



 桜草公園ではその近くに植えられたソメイヨシノの木がもうすぐ花を満開にし、その後に、ニホンサクラソウの花の群生が目立つようになります。

 今年も、可憐なニホンサクラソウの花を楽しめそうです。