新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

小池百合子都知事批判

2020-08-04 09:03:38 | コラム
またもや無意味な一時凌ぎの手法:

言葉の誤用にならないように注意していえば「外食と外飲業者に10時で閉店を要請し、従った店には20万円支給」と小池百合子都知事が言い出したのは、ウイルス感染予防対策としては何とも姑息な手段であると思う。私に批判させれば「私はチャンとこれ以上感染が広まらないように対策を講じています」というだけの格好付けで、実効のほどは極めて疑問ではないのか。現に業者たちからは誰にでも予想できていたような否定的な反応しか出てきていないではないか。

あの業種からこれ以上の感染が急増しないようにする為には、営業時間を短縮するのではなく、営業停止を要請する以外にないのではないか、それも十分な休業補償を約束でもして。問題は何時に閉店するかではないと思う。言ってみれば「8時に閉店するよりも、10時に閉店では感染者が増える」と言っているようなもので、詭弁であり如何にも姑息的な手法である。本当にあの業種からの感染者が急増しているという確固たるデータでもあれば、そんな小手先のことではなく「休業」を思い切って命じるくらいの覚悟がなければ、感染者は減らない理屈になる。

「休業命令」などを現行の特措法では発令できないくらいは、私でも承知している。だが、休業させることで効果があると信じているならば予算措置を講じてから、言うなれば「大義親を滅す」のような覚悟を決めて「貴方方の商売の存続は私が責任を持つから、ここはウイルス感染防止の為に泣いて下さい」と心からの要請をするのが都知事の責務であり、366万票の負託に報いる道ではないのか。

私には、小池さんには実際に組織の長とし運営してきた経験がない欠陥が、悲しいほど現れているとしか思えないのだ。決断が出来ないのだ。その点では西村と加藤の両大臣も同じではないか。特に前者は腹を括る事が出来ないのが残念だ。


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