新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

森喜朗氏の発言についてのアメリカの知人からの反応

2021-02-20 09:01:33 | コラム
先ず男性からの反応を:

実は、森氏の発言の切り取られた部分だけを訳していて気が付いた事があった。それは、英語にする為には原文を慎重に理解しようとするので、読み進めて訳している間に「これは駄目だ。アメリカ人には批判されるだろう」と感じ始めていた。ここから先は言い訳である。先週と今週は大病院での定期検査と診察の予約が輻輳した上に、家内の安全保障上一寸重要な案件があって、ウイルス感染の危険を冒してでも外出が多く、今や何となく面倒だな感じるようになった英文和訳にまで手と気が回らなかった次第なのだ。「今頃訳したのか」と叱られたらお詫びします。

>引用開始
穏やかだった反応から;
私の地元(ワシントン州)ではこの森氏の失言の件は報道されてない。私は女性蔑視については、未だにアメリカでも日本でも十分に理解が行き届いていないと言えると思う。

女性が創立した会社等では少数の女性が経営に直接携わる地位に就いている例は確かにある。だが、それも未だに例外的だと思う。その場合でも女性の年俸は、同様な地位にある男性よりも低いようである。私は未だ我が国でもこの問題点を声高に批判している者たちがいるとは承知していない。

結論的に言えば、アメリカでもそういう状態なので、日本での森氏の発言に対して怒りが渦巻いていると言うのは、余り良く理解できないのだ。

次は冷静で分析的な見方を:
私は当地で(オレゴン州)この発言について聞き及んでいる。マスコミの報道は「森氏が女性の発言は多過ぎるし長過ぎると言われた」となっていた。貴方の訳文にもそれと同様な事を意味する箇所があったようだ。

私は(日本の状況については語れないが)アメリカの現状は「如何なる発言でも他の如何なる集団との相違点に触れていると認識された場合には『政治的公正性乃至は妥当性を欠く』(politically incorrect)と看做される。

それ故に「女性が男性とは何らかの異なる行動乃至は言動をした」などと発言すれば、一切容赦されないのだ。私は男性の一人として女性の経験は容易に理解できていないので、森氏の発言が如何に丁寧に翻訳されていても、女性がこれを読んでどのように反応するかは解りかねる。

しかし、森氏が女性を蔑視する意図ではなく発言されたとしても、地雷を踏んでしまったのだと言えるだろう。現在はこの点では非常に微妙な時期になっているので、私は一般大衆を牽引するような地位に就いていなくて良かったと思っている。権力者の全ての発言は細部まで検討されてしまうのだから。

このような傾向は何もアメリカだけに限られている訳でもあるまいと思う。だから、日本の報道機関は森氏の発言も「待ってました」とばかりに採り上げて(過剰に)報道したのではないか。
<引用終わる



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