新宿少数民族の声

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8月31日 その2 菅義偉首相はまた先手を取り損なった

2021-08-31 09:32:38 | コラム
二階俊博幹事長は菅首相の党役員人事を許可したのか:

菅義偉氏は、またもや先手を取り損なったとようにしか見えないのだ。先日、菅義偉氏が自民党本部に二階俊博幹事長を訪れて会談したと報じられたと聞いた私は「本末転倒」と言ってしまったが、あれは「主客転倒」だったと思う。

二階俊博幹事長は岸田文雄氏の「党役員の任期を1年として3年を限度とする」との公約(なのだろう)に不快感をお示しになったかと思えば、今度は菅義偉総理・総裁の党役員人事を進めるとの意向を承認すると仰せになった。矢張り、CEO(最高経営責任者)がCOO(最高業務執行責任者)の許可無く経営の実務を執行できないと明らかにしたと同様だと思えた。二階俊博幹事長の記者会見(ぶら下がりのように見えた)での不機嫌な答え方を見ると、先日の党本部での会談は矢張り「岸田対策」だったのだと追認できた。

ある観測報道では「二階氏は石破茂氏を担ぐ」とまで言っている始末だ。私は誰が次期総理・総裁になられても結構だと思う。そのお方が中国との関係を「お国のため」になるように調整できて、アメリカの民主党政権とも堅実に巧みに歩調を合わせ、強力なCOVID-19制圧策を推進され、医師会や分科会長傘下の病院にも感染者を十分に受け入れさせるような方向等々に持って行って頂ければ、それで十分である。みみっちい党内の小細工やコップの中の嵐への対処を第一義に置かない人させ選んでくれれば、誰が幹事長でも結構だ。

菅義偉首相は新たに浮かんできた難問に対しては、これまでに先手を取り損なってはいるが「やる」と「やろう」と唱えたことは実行・実施してこられた。だが、「やったぞ」と周知させる広報宣伝活動が不十分で支持率の低下を招く一因になっていた。今回もまたもや岸田氏に先手を取られて、二階俊博幹事長に巻き返し策の指示を仰ぎに行ったというような印象を与えるのは、一寸無策に過ぎると思う。だから、私は二菅内閣と揶揄したのだ。この儘では「菅さんはもう解ったから、他の誰かにやらせてみれば」となることを防ぎきれなくなるのではないのかな。

お断りしておくと、私は菅義偉氏支持でも岸田文雄氏も結構とも言う気はない。何方がなろうとも、先手でも後手も構わないが、現在の内外に山積する重要課題を「我々国民のためになるように裁いてくれさえすれば、それで結構だ」としか考えていない。但し、媚中派の党幹部だけは願い下げにしたい。




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