新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

認識不足を反省した

2024-08-26 06:38:08 | コラム
今永昇太以前にMLBの1年目で10勝以上の日本人投手が9人もいた:

今永昇太10勝に到達したと報じられた。大いに結構なことだと思っている。今永は出だしで驚異の0点台の防御率を見せて、我が国のマスコミに格好の話題を提供していた。偽らざる所を言えば「何処までその防御率が維持できるのかな」とやや不安だった。それは、MLBの打者たちが何れは今永を研究し尽くして対策を立ててくるのは必定だから。

それでも、今永は頑張って二桁を達成したのだから、たいしたものだと寧ろ感心している。そこで、何気なく開いたTBSのNEWSDIGに過去にNPBからMLBに行って1年目で10勝以上を達成した投手たちの下記のようなリストが掲載されていた。

今永昇太以前に9人もいたとは認識していなかったので、自分の認識と勉強不足を恥じている次第。その投手たちとは、

【日本人投手MLB1年目・2桁勝利】
野茂英雄(95年、ドジャース)13勝6敗 
石井一久(02年、ドジャース)14勝10敗 
松坂大輔(07年、レッドソックス)15勝12敗 
高橋尚成(10年、メッツ)10勝6敗
ダルビッシュ有(12年、レンジャーズ)16勝9敗 
田中将大(14年、ヤンキース)13勝5敗 
前田健太(16年、ドジャース)16勝11敗 
千賀滉大(23年、メッツ)12勝7敗 
今永昇太(24年、カブス)10勝3敗(8月25日現在)

何れもMLBの中でも立派な成績である。失礼を顧みずに言えば、高橋尚成がMLBに行った時は無謀だとみていたので、10勝していたのでは「お見それしました」謝らねばなるまいと思わせられた。矢張り、日本の投手たちの鍛え上げられた精密且つ緻密なコントロールと、落ちる球を操る技術がMLBで充分に通用することが証明されていると解る。

今永は防御率が3点台に低下してしまってはいるが、勝率を高く維持できているので、残り少なくなった試合数で何勝追加できるかに興味を感じているし期待もできる。それは、彼のような小柄の投手が、体格と身体能力に優れたアメリカや中南米の投手たちの中に入って、彼等と同等またはそれ以上の成績を挙げるのは容易ではないと、22年以上もアメリカ人たちの中に勤務した経験から、その大変さが解るからだ。


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