新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

政治と女性に関する話題を

2024-09-13 07:48:14 | コラム
日本とアメリカでの女性と政治に関する話題を:

いきなり余談だが、何気なくカレンダーを見ると、本日は「13日の金曜日」だった。私はキリスト教徒ではないのだが、何となく気になったのでWikipediaで再確認しておくと「イエス・キリストが磔刑に処されたのが13日の金曜日であり、クリスチャンは忌むべき日であると考えられているが、忌み数の13と関係があるという説もある。」とあった。

もう一つ余談を。アメリカでは金曜日がくると“TGIF”という声が上がる。“Thank God-It’s Friday.”の略語で「花金」のこと。「神様、有り難う。今日は金曜日です」なのである。

女性の能力と特徴の認識が必要である:
一昨日だったか、チラと見たTBSの「報道1930」で、ハリス副大統領対トランプ前大統領の選挙戦の話題が取り上げられていた。画面にあったチャート(「フリップ」は言葉の誤用)に民主党のある議員の意見として「女性の大いなる特色は男性の至らざる点を承知して補ってくれることにあるので、指導者に向いているか否かを見極める必要がある」と出ていた。一瞬目を疑った。

民主党側からそのような意見が出ているとは意外だったのだ。実は、私は以前からこれに似たような見解を述べていた。即ち、ウエアーハウザーで19年以上に及んだ欠陥だらけのマネージャーだった私が職務を全うできたのは、秘書の女性がその鋭い女性ならではの人を見る力と直感力を活かして補ってくれていたからに他ならない。屡々「なるほど。俺にはそういう欠点があったのか」と気付かせて貰えたのだった。

彼女なくしては、私は半人前でしかなかっただろうと自覚している。換言すれば「男女が2人一組で動いてこそ効果を発揮できるのだ」と言いたいのだ。彼女は営業面でも才能を見せるときがあったので私の引退が迫った時期には、有り難いことに会社の内外で「彼女を後継者にしたら」との意見が出ていた。私は彼女なら可能であるかと思っていたが、それは筋が違うかと見ていたし、彼女自身にもその気は全く無かった。

私の見方は「指導者に向いた女性は間違いなく大勢おられるし、同時に秘書の仕事に向いている女性もまたおられる。問題は「上に立つ者乃至は人事権を持つ者がその人の特徴を見抜いて、適材適所で使えるかという点」にあると思っている。現に、我が事業本部に副社長秘書で採用された女性が暫くしてから「自分は秘書に適していない」と自覚して、内勤の受注・生産・在庫管理・出荷担当の女性と私語を交換したのだった。結果として2人とも自分の向き不向きを意識して選んだ仕事で成果を挙げたという例もあった。

さて、カマラハリスさんは副大統領職と大統領職の何れに向いていると、アメリカの有権者が判断するのだろうか。

高市早苗さんの場合:
自由民主党総裁選の告示が終わって、論戦が始まるようだ。私は我々が参加する選挙ではない以上、自由民主党の国会議員と党員に良識が備わっていてくれと願うだけしか出来ない。今日までは散発式に名乗りを上げた候補者たちが思い思いにテレビ等で政見と抱負を述べるのを聞いただけである。

中でも、初めてその人から初めてテレビを通して見解を聞いた気がしたのが高市早苗さんだった。高市さんの場合は単に政見とやらの項目を並べ立てるのではなく、ある程度以上具体的に中身を、女性特有の無駄を排して本質だけを語る組み立てで、明らかにしていたので分かりやすかったし、常に「国家」を意識した語りだと受け止めた。

彼女の場合には故安倍晋三首相亡き後の安倍派からの支持が云々と言われているが、あの語りだけからは、最も信頼して良いだろうと思わせてくれた候補者と見えた。

余談になるが、高市さんは奈良県出身で神戸大学を出ておられる。だが、マイクロフォンに向かっては共通語で語っておられたが、ゲストなどに語りかけるときは私が正調だと思って聞いた関西の言葉に切り替わるのが印象的だった。一口に関西弁と言うが、大阪だけでも大阪弁に加えるに船場言葉があるし、河内弁もある。神戸では明らかに大阪とは違う。京都も独特の言葉遣い。

何が言いたかったのかと言えば、昭和37年4月から40年一杯の大阪支店勤務で聞いた関西の女性たちが使う正調の大阪弁には、大阪に慣れて来るに従ってウットリさせられるような柔らかさと優雅さを感じるようにもなっていた。その優雅さを高市さんの語りから久しぶりに聞いて、懐かしい思いに浸っていた。そして、高市さんはこれから先の討論会では、あの関西の柔らかな言葉で続けられたら如何かなと思って聞いていた。


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