三浦大輔監督の読みと判断の甘さを衝く:
昨日のジャイアンツ戦の8回に佐野恵太のレフト方向へのヒットで2対1のリードとなった局面での、ベイスターズ三浦大輔監督の「試合の先行きの読みの甘さ」が敗因になったと決めつけたい。要点は佐野が抜け目なく走って2塁に行っていたという状況。次打者は当たっているオーステインだった。
あの場面では三浦監督の力量では、その先に如何なる展開になるかが読めていなかったようで、関根如きを代走に使って0.279で打撃トップ10の10位にいる佐野を引っ込めてしまった。もしかして1点差で逃げ切れると読んだのかもしれないが、後攻のジャイアンツは8と9回の2回の攻撃の機会を残しているし、延長戦だってあり得るので、佐野の打力は必要になるかもしれないのだ。
三浦大輔が監督として、佐野の勝ち越し打が出た瞬間に、このくらいの先行きを読んで、その場合に取るべき作戦が数件は浮かんでこなければ、監督としては失格だろうと、私は決めつけたくなる。これだけではなくて、残っている投手たちの力量というか調子も勘案せねばなるまい。
今からでも遅くはないから、三浦監督は藤井聡太7冠にでも弟子入りして「先の読み方」の教えを乞うと良いのでは。選手名鑑を見ても監督にはヘッドコーチと言うか、作戦コーチのような者が置かれていないように見えるのも気になる。
私は40年ほど前に某大学のフットボール部の後援会長として「試合には練習の時のような平常心で臨めるよう、満足で十分な練習を積んでおくこと。さらに、ここぞというチャンスに思い浮かぶだろう数本のプレーの中から、瞬時に閃いたプレーが最高で最善の選択になるよう訓練を積んでおいてからリーグ戦に入って行くこと」と一席ぶち上げたのだった。
かくあらねばならないと経験からも言えるし、そういう信念を持っている。ところが、囲碁の名誉名人・趙治勲氏が既にこれとほぼ同じことを言っていたのには参った。そんな先例があったとは露知らずに、咄嗟に思い浮かんだことを語っただけのこと。当方は国際ビジネスの交渉の場では、頻繁に咄嗟に非常に難しい判断を求められてきた経験があったからこそ言えるのだ。あらためて、この教訓というか言葉を三浦監督に捧げたい。