新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

新型コロナウイルス用ワクチンの接種

2022-03-21 07:51:11 | コラム
原則的に「年に2回接種」と決めておけば良いのでは:

本21日から27日までYM氏と共にPCのない場に出掛けて静養するので、その前に去る2月4日に受けた第3回目の証明書を持参するかと、あらためて取り出してみた。そこには証明書との漢字の記載は無く“Certificate of Vaccination for XCOVID-19”とあった。これは外国人向けの親切心かと受け止めた。

この3回目は昨年の6月19日に受けた2回目からは約8ヶ月の間が空いていたのでやや不安だったが、その間を無事に切り抜けてあったのは幸運か。そこで考えたことがあった。それは既に取り上げてあったことで、恐らく今年中どころか来年でもこのCOVID-19は「手を変え品を変え」我が国を襲ってくるだろうから、政府は定期的に全国民に接種するよう法的にでも決めておけば良いのではないかということ。

即ち、今や10歳台にも接種を開始したことでもあるので、年間2回の接種と定めておくという提案だ。その間隔は5乃至は6ヶ月とすれば概ね年間2回になると思う。例えば、私の場合は6ヶ月間隔とすれば次回即ち今年度の2回目は8月となり、据わりが良いのだ。5ヶ月だと2回目は7月になるが、「来年度分は1月から開始で良いのかな」などと考えている。

このように定期的な接種にしておけば、これまでのように感染の波に合わせてファイザーなりModernaに緊急的に購入量の申し込みをするのではなく、計画的に出来るようになると思う。永年我が国向けの輸出を担当してきた経験からも言えることは「スポットもの的は発注では安定的な生産計画が立てにくくなるので困る」のである。それは価格にも影響を及ぼすこともあるとも言える。

ここまでで何が言いたかったのかといえば、何時までもその場凌ぎというかモグラ叩きのような対策を講じるのではなく、予めワクチンの輸入計画を立てておく必要があるのではないかということ。国民に向かっても「このような具体的な対策案を立てるので、何年の何月までには収束させるとの見込みであるから、官民一致団結してウイルスに立ち向かっていこう」というような声をかけることも出来るだろうし、トンネルの先に明かりを見て貰えるのではないかな。

何時まで経っても蔓延等何とか策の出し入れに依存し、緊急事態宣言をちらつかせているだけでは、その場凌ぎではないか。それでは外飲食業界ならずとも国民は精神的に疲弊しかねないと危惧するのだ。岸田政権には先の見通しを明らかにして欲しいものだ。


戦争を知らない世代が報道すると

2022-03-20 08:19:28 | コラム
マスコミは無邪気過ぎるのではないか:

ロシアの侵略は国際法違反だ。国際司法裁判所の判決無視だ:
マスコミはしきりにこういう非難をしている。国際司法裁判所(ICJ)も違反だと判決したと報じていた。ロシアというかプーテイン大統領が、あの侵攻を始める前に「もしも違反だと指摘されれば止める」と意識していたことがあり得るのだろうか。ロシアの盟友中国はICJの判決を紙屑よばわりしたではないか。プーテインとロシアに「正義とは」の認識があると思って報道するのは純情ではないかと思うのは誤りか。

安保理決議違反:
我が国では未だにUnited Nationsが正義の味方であり、Security council(SC)の決議を遵守し、そこに所属する諸国には信義もあり非道は許さないと純情にも信じている人たちは、上は国会から下はマスコミにもいるようなのだ。大体からして、ロシアと中国が拒否権を保有するSCのPermanent member(何でこれを常任理事国なんて表記するのか)であること自体が間違っていると思わないのだ。しかも、未だに敵国条項が外されていない我が国がpermanent memberになりたがっていることにも疑問を感じざるを得ない。私は「UN信仰は無用だ」と思うが。

ロシアは残虐だ:
マスコミは「ロシア軍はウクライナのマリウポリで多くの子供たちが避難していた劇場の前の地面に『子供たち』とロシア語で書き記してあったにも拘わらず攻撃して、130人ほどは救出されたが、未だに多数が瓦礫の下にあるのは非常に残酷で非道だ」と報じていた。確かにロシアがやることは非道であり非道徳的だと思う。

だが、私はあのロシアのことだから「子供たち」とあったのは、それこそフェイクであり、軍隊が隠れているのだと裏を読んだかも知れないと思ってしまうし、そもそもロシアという国は中立条約を無視して過去がある国なのだから、そういう悪逆非道なことをするだろうと受け止めた。それが戦争ではないのかとまで考えてしまった。戦争を知らない世代の人たちには戦場に於ける非道さは容易に理解できないのではないかとも感じたのだ。

危機管理能力:
ロシアの振る舞いを見て、中国の台湾侵攻や尖閣諸島の収奪を懸念する声がある。それは危機管理でも何でもない気がするのは誤りだろうか。私は河添恵子さんの演説を引用して何度か習近平の意図は「我が国の属国化」だと述べた。その対策が安保条約と憲法第九条だとすれば、余りにも純情過ぎないか。つい先日我々夫婦のパスポートが15年9月に失効してから更新していないことを笑われたことがあった。「それでは国外脱出出来ないよ」と。

それが本当の危機管理なのだそうだ。ウクライナ人は全員がパスポートを持っているのだろうか。所持していない人たちも、EU圏内を自由に移動する移民になれるのだろうか。

マスコミはnaïveではないか:
ここでの「ナイーブ」は広辞苑にあるような「素朴なさま、純真なさま、感じやすいさま」ではない。英語のnaïveとは「物を知らない経験と判断力不足で、他人は人を欺かないと信じていること」とOxfordにはあるが、通常は「間抜け」か「馬鹿」に近い意味で使われている。現代のマスコミ人に本当の戦争を見聞きしてきた世代はいないので、上述のような報道になるのだろうと思っている。


NPBのプリシーズンゲームを見て思うこと

2022-03-19 09:06:53 | コラム
NPBの22年度の開幕が迫ったというので:

偶には少しくらい野球も論じてみようと思う。だが、何処のテレビ局も読売ジャイアンツの試合しか放映しないので、何か貶したくても材料がないのだ。22年度版の選手名鑑だけでも買えば良いのだが、何分にもここ大久保通りには何時の間にか正常な書店がなくなり、たった一軒残った店も何だか正体不明になり、しかもKoreatownの真只中にあるので、出掛けていこうという気にもならないのだ。「何、そうだったならばアマゾンで買えば良いじゃないか」ってか。

昨18日の夜には偶然に合わせたチャンネルでは、ロッテの佐々木朗希がジャイアンツ相手に投げていたので、興味を持って見ていた。彼の売り物の速球は概ね150km台の後半で確かに速いと思わせてくれた。正直に言って彼が100球以上投げるのを見たのは初めての事だった。

解説の山本浩二は「良い投手だ」と言っていたが、確かにその通りだとは思う。だが、昨夜はロッテの井口監督は何を考えたのか捕手に今年和歌山市立高校から入ったばかりの松川虎生を使ったので、佐々木の出来は余り芳しくなかった。私の見解ではジャイアンツからMLBに出ていった澤村拓一のように自分の都合だけで配球を組み立てていて、相手打者の欠陥を衝くことが出来ていない独り相撲の如きだった。それが、佐々木の制球力の問題なのか、不慣れな松川の所為なのかは判断出来なかった。

何れにせよ、プリシーズンゲームでのことなので、昨夜の出来だけで判定できないとは思うが、腰が高い投球の姿勢(フォーム)が気になった。一方のジャイアンツは8億円だったかの年俸を取る監督の甥御さんが登場していた。菅野が何を試していたのか知らないが、4点も取られたほど威力が感じられなかったし、制球力も未調整という感があった。

一方、MLBに目を転じてみれば鈴木誠也がシカゴカブスに円換算では5年で100億円という契約が出来たし、マリナーズからFAになった7勝9敗の菊池雄星は、ブルージェイズに3年契約で42億円を得て移籍していた。上原浩治はこのMLBとの年俸の格差を憂いていたのは尤もだと思う。ここでも給料が上がらない我が国対順当に上がるアメリカとの相違点が余りにも歴然としているではないか。この有様では今後ともMLBに行きたがる者が続出するだろうことは十分に予想できる。それはそれとしても、田中将大の推定9億円は高いと感じてしまう。

ここから一寸話を変えていこう。イチローも松井秀喜も広島の黒木博樹も松坂大輔も長谷川滋利もみなアメリカ永住の構えではないか。経験上も言えることは「向こうにいる方が、周囲がうるさくないだけ気楽だ」ということを表していると思う。彼等はアメリカでは多少物価が高くとも気にしないだけの物を得ているのだし、イチローのようにシアトルの最高の住宅地とNYとフロリダに住宅を持っていれば、帰りたくないと思うだろう。

我が国で、引退後に備えて軽井沢やオアフ島やハワイ島に投資をしておけるような給与生活者が出てくる時代が来るだろうか。そうなる確率は低いように思えるのだが、それは誰の所為だろうか。岸田総理は新資本主義で所得を増やすと言っておられるので、そこに希望を託すか。


Eine Kleine Nachtmusik

2022-03-18 09:54:41 | コラム
クラシカル音楽をBGMに;

今朝はモーツァルトのこの件名に掲げた曲を選んだ。先日、2006年1月に最初の心筋梗塞で入院した際には、お見舞いに頂戴したモーツァルトの10枚組のCDを聴いたお陰で、19日の滞在で退院できたと回顧した。だから、モーツァルト様には感謝している。だが、本日この曲を取り上げたのには他の理由もあるのだ。その辺りを思い出してみよう。

クラシカル音楽には疎かった私が、同期入社のMM君(何と頭文字にすれば私と同じなのだった)に行きつけのバーであると連れて行かれたのが「アイネクライネ」だった。彼が得々として語った事はと言えば「このバーのマスターも自分もこのモーツァルトの曲のファンであり、その曲名に因んで「アイネクライネ」としたのだ」だった。だが、正式には「アイネクライネナハトムジーク」(=小さな夜の曲)だというのだった。

私は今考えても不思議なことで、当時の上智大学の規定では「第2外国語に英語を選択して良し」となっていたので、躊躇うことなく英語を選択したので、遂にドイツ語もフランス語もスペイン語も知らずに卒業できたのだった。という言い訳で、この「アイネクライネナハトムジーク」の意味などは知る由もなかった。少し察しがついたことは「ムジーク」は“music”のことで、「アイネ」とはドイツ語で「アインスツバイドライ」が「一、二、三」を意味するようだから、多分「一」と関係がある言葉かな」くらいだった。

その「アイネクライネナハトムジーク」をあの2006年以来、それまでのジャズファンから一転して、と言うよりも半分転換してクラシカル音楽、それもモーツァルトを好んで聴くように変節してしまった。その中でも、時々は、今は亡きMM君を偲んでこの曲を流すようにしているという具合だ。尤も、MM君の後を慕った訳ではないまでも、彼と同じインターナショナルペーパーに転進した某交響楽団のヴァイオリン奏者だったAN君は「モーツァルトを聴いて気分を悪くする人はいないでしょう」とは言ったが。

2006年の退院後には意図的にクラシカル音楽を背景に流すようになった。だが、キーボード入力をする際には重厚な交響楽よりもピアノの音楽の方の調子が良いので、流している曲もショパン、モーツァルト、ベートーベンくらいのものくらいだ。それも段々聴き込んでいる間にショパンの「英雄」と「軍隊」のポロネーズが好みになってきた。モーツァルトでは他に「トルコ行進曲」と「キラキラ星」も調子が良いので流している。ベートーベンの「悲愴」「月光」と「田園」が1枚になっているCDも良いが、BGMには一寸重い。

これらの大作曲家の音楽を聴いていて感じることがある。それは、一人ひとりを川に流れに例えてみると「ベートーベンは囂々たる大河の流れの如くだが、時には小川のせせらぎのような繊細さも感じさせるのに対して、モーツァルトは一寸複雑に曲がった色々な様相を見せるやや川幅が狭い河であり、ショパンは妙なる水の音を聞かせながら綺麗に澄んだ水が流れている中流の如きかな」という辺りになるだろうか。なお、ジャズも流さないことはないが、案外に聞き流しに出来ないので、BGMとしてはピアノ演奏以外を敬遠している。

COVID-19用ワクチンの4回目の接種

2022-03-17 08:52:13 | コラム
今頃になって言い出すとは:

昨16日の夜には岸田総理の記者会見を出だしだけ聞いていた。確か、その中で4回目の接種を実施すべくファイザーとマダーナ(Modernaのことで、モデルナは大間違いの表記だ)の両社からの供給を確保したとあった。結構なことではあるが今頃言い出されるのは、敢えて言えば「先手の打ち損ない」だと思う。3回目であれほどもたついているし、第6波が高止まりしている状態であるのだから、もっと早く乗り出しておかれるべきだったと思うのだ。

私などは既に「今後はインフルエンザのワクチンの接種などと同様に、年中行事化しておくべきことになるだろう」と予想してあったことだ。今日までに繰り返してきた感染者拡大の状況を見れば、第7波どころか8波が来ても不思議ではないだろう。そこまで読み通してあれば、第8波から先の事態に備えて上記の2社から確約を取っておくのが政治の役目ではないのだろうか。

話は違うが、岸田総理も松野官房長官も何故何時でも下俯いて原稿を読むのだろう。昨夜11時半過ぎの東北地方の地震の直後の会見でも、「十分に注意して身の安全を期して欲しい」などという決まり切ったことを言われるのでさえ、原稿を読んでおられるのではなく、ご自分の言葉で言って欲しかった。あれでは迫力不足だし、総理大臣としての威厳が感じられない。

何時だったか、Prime Newsに出演された日本大学危機管理学部の先崎教授が、原稿無しで語られた菅前総理を評して「この方にどれほど迫力があるか。総理の本当の姿を窺い知れて大変結構だった」と指摘された。菅前総理も常に安全を期されているのだろうが、少なくとも私には訴えてくるものが感じられないのだ。

4回目の接種に話を戻せば、高齢者である当方が3回目を受けたのが2月4日だったのだから、5ヶ月後とすれば7月になる。私にはその前に第7波が襲ってきている気がしてならない。また新たな変異株も出現しているのかも知れない。先手を打っておいて頂きたいのだ。第7波を云々するのは考えすぎかも知れないが、「予防に優る治療なし」と言うではないか。「先手必勝」などとも言われている。