水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

美術展の記録紙作り

2007-02-04 20:10:33 | 「学びの森」での美術展
2月1日
先日渡し損なった作品写真をまとめたDVDをS見君に持ってゆきました。

この画像を用いて、昨年「学びの森」で行った展覧会の記録紙の作成を行うですが、

今回はそれぞれの会場で窓口になってもらった若手作家の子達にそれぞれの担当会場を紹介するページのレイアウトをお願いすることにしました。

作業を分担して仕事量を減らしたいというよりは、
彼ら自身が次の機会に利用しやすい内容の記録紙を作成してもらうことがねらいです。

市役所とか公の場で話をしてくる経験を積んで来ているので、
これからは自分の言葉で何を語ることができるか気付いてもらいたいと思っています。

交渉の席で自分が運営し更正した展覧会資料を持っていることは理論的にも精神的にも強力な武器になります。
また、そうしたことを突き詰めることで自分の作家としての姿勢が明確になってくるのです。

姿勢が明確になれば社会に対して何を訴えてゆきたいのかも自ずと見えてきます。

これを機会に、本当の実力を養ってもらいたいと思います。

お礼の挨拶に行ってきました。

2006-12-01 15:56:10 | 「学びの森」での美術展
11月28日

各務原市の「学びの森」での美術展を無事終えたとうことでご報告とお礼に伺いました。

       

       

(O庭先生(青年部理事)からのお礼の文面を提示)
       

色々と話も盛り上がり、中学校の美術の教員をされているS水先生を「旧JR岐阜駅の解体に伴うさよならコンサートを企画した中心人物です」ということでご紹介。

       

イベントでお世話いただいた、市役所職員のO洞さんよりストリートダンスのステージの様子がわかる写真を見ながらその時の様子を説明していただけました。

       

また、F先生(青年部理事長)からも、演劇の指導をされた経験からステージのスポットライトのセッティングや業者の様子などより専門的なことを訪ねてみたり、興味を持たれていたようでした。

その後「仕事で大変だったんで~」と様子を見に来てくれた市役所職員のO熊さんより、イベント運営の件でご説明がなされ、将来的には主体を参加者や若者たちに移行させてゆきたいという主旨の話を聞き、
僕達の展覧会も将来的には次々へと若い世代へと受け継がれてゆくものにしなければ行けないと思っていますので、共感を持ちました。

事実、今回の「学びの森」での美術展でも、提案や交渉の場に、極力、20代の若手の子たちにも同席してもらい、その後の提案等もできるだけ若者を通して話をするようにしていまし、

この時も、窓口を担当してくれたS君から挨拶をしてもらったわけですが、

こうした試みは、若手の作家たちに、公共空間などの都市景観に積極的に参加してゆく姿勢を育てることにつながり、環境芸術を志す人材育成の基盤を築く事に繋がるとおもうのです。

アーティストとして公共空間へ、より積極的に環境芸術を提案する作家の支援とその受け皿作りという、僕の目的にも近づく訳で期待しています。

はんせいかい

2006-11-25 14:56:51 | 「学びの森」での美術展
「見たい見せたい美術展」という事で開催した美術展。

その後も「岐阜県全域美術館構想」ということで岐阜新聞社に提案。

岐阜県美術館で行なわれている日比野克彦展のトークセッションで、日比野克彦氏に提案してきた経緯をオイラたちの仲間でご紹介。

終了して間なしですが、何とか次のステップに話を展開するために試行錯誤しています。

そんな中、先日、行なった反省会では

岐阜駅で実施した展示の方では、ミクの日記で酷評があったという報告があり、盛り上がりました!

そういう話を聞くと落胆する人も多いのでしょうが、何にも騒がれない事を思えば、すばらしい事です。

元毎日新聞社会部の新聞記者だった先生が
「講評や批判されることは表現者にとっての宿命。それよりも恐ろしいのは、知っていて何も発言しない無関心こそが恐ろしいことである」
と、教えてくれました。

何事も、次へ繋げる糧とすべきということなんでしょうね。

そう考えると、子供に悪戯され、仮に作品が壊される事態に落ちいっても、怪我さえなければ、子供は子供なりに芸術と対話した事になったと思うべきなんでしょう。

外に出て遊ぶ子が少なくなったと言われつづけている昨今、ワイルドな子供たちの出現は頼もしい限りです。

でも、何かしら子供たちに注意を促すことも大人の役割として、考えてあげなければならないのも事実。

しかし、ここで「二度と触るなと!!!」叱りつけてしまうと、もう遊びに来なくなるので、別の方法を考えなければなりません。難しい問題です。

で、ひとつの方法論として「鬼ごっこ」とか「なまはげ」みたいなのはどうでしょうか?
「悪い事をしたら鬼が捕まえて食べてしまうぞ!」
みたいな設定で、公園内にある意味での教育環境を演出するのも面白いでしょうね。

また、こういうのは、別に鬼じゃなくてもいいんだよね。

昔、あなたも歌った事があるのではないでしょうか
「言ってやろ、言ってやろ、先生に言ってやろ♪」
そんなフレーズなんかでも十分効果があるし、面白いですよね。

そんでもって、あれって子供同士で「悪い行ない」という認識を確かめあう効果もある。




いじめ問題もそんな角度から見てやるとよいのですが。。。

などと、思ったりしています。

学びの森の搬出終了

2006-11-16 11:53:20 | 「学びの森」での美術展
11月14日

本当に大変でした。

アクティブG
ハートフル
岐阜駅南口広場(壁泉)
清水緑地(岐阜加納)
学びの森

一度に5カ所の展示会場を舞台に行った美術展の企画運営。
また、会期中に行なわれたワークショップにバザーの準備。

それと、

今回の展覧会を機に岐阜新聞社さんへ
岐阜県全域美術館構想と題した、
その年、もしくは年度に、岐阜県下で行なわれる
現代美術を中心とした、新しい芸術活動の紹介を網羅する
新聞紙面の企画を提案しようということになりその準備。

くわえて、

今日から豊田市美術館のギャラリーで開催された。
鈴木敦夫展で、
12m×4mの平面作品展示の取り付け設計施工を行ないました。

(そのときの様子はHP「水面の風景プラン」に掲載)



正直、疲れましたわw

おかげさんで

疲労と緊張でこの一週間ほどずっと発熱。(たぶん風邪)
38度ぐらいの体温が続き、途中からそんな高温でありながら、寒気も感じなくなり、逆にからだが軽くなりハイな状態にw

こりゃ、ヤバイ!と思いつつ

仕方なく鎮痛解熱剤を使用して強制的に熱を下げ、作業を続行。

流石に、このままではホントに死んでしまうと思えてきたところで、

高校時代の美術の先生に金銭的にも体力的にも
助けてもらい、なんとか完了。
助かりましたw
(O先生ありがとう♪)



11月15日は、岐阜新聞さんに企画の提案!

その企画を18日に岐阜の十六銀行会場で開催される現代美術の日比野克彦さんのトークセッションで「岐阜でもこんなことをやっているぞ!」とぶちかますつもりw

どうなることやらw

しゅうばんせん。。。

2006-11-09 23:55:58 | 「学びの森」での美術展
さて、「学びの森の」展示も後数日。

ワイルドな子供たち。
台風の様な突風。

野外展示がメインの展覧会だったので案の定の出来事。

今にして思えば

公園デビューを果たしたお母様方と保育園ぐらいまでの小さい子供たち。
ウォーキングに励むご年配の方。

が、主役の公園で展示された現代美術展だったんですよね。

これから野外で行なわれる展覧会は、こうした雰囲気に囲まれて行なわれることが圧倒的に増えるのだろうと思う。

都会のビル街の小さなスペースで個展を行うことが、いかにも現代的と思われがちだけど、こうした環境で行なわれる活動の方がより現代の状況に即した展開なのかもしれない。

ストレス → 引きこもり → ゆったり

そんな、ながれのなかで憩いの場での活動が求められてくるのかもしれませね。



そのことをふまえて今後の展開。

今回の「学びの森」での展覧会の準備に際して、僕なりに重点を置いていたのは、こと後に続く人材を育てておくということでした。

とはいえ、単に技術を身につけてもらうことだとは思っていません。

特に今回の場合は、特に既存の展覧会に参加するのではなく、一からはじめる経験を二十代を中心に出来るだけ早い時期に経験させ、現実の状況に自分をさらさせてみることが重要でした。

比較的気楽にできる

学校の中。
友達付き合い。
貸し画廊での個展活動。

ではない、もっと、個々に責任が発生する形での企画運営に目を向けさせることが目的でした。

実はそれに一番適した状況というのが、市役所への展覧会の企画を提案する現場に立ち会わせ、何かしらの形で発言させることでした。

関連の窓口を探し出し、彼らの口から発言させる状況を演出することで、例え、事前にシナリオがあってそれを喋っているだけの形であっても、その経験はのちに自分の活動に活かされてきます。

少し見方を変えれば、そんな経験があったればこそ、他者が発言するプランの重要性や欠点を鋭く指摘でき、次に起こりうるであろう、問題点やクレームにどのように対応してよいか独自に考え始めることが出来るのです。

例えば、あなたのまわりでも、よくいるのではないでしょうか?

色々な要望や不平不満を語ることはあっても、実際にそうした状況を打開すべく動き出してみると何処かに隠れてしまう人。

そんな人に限って、そうした人たちが踏み出した貴重な一歩を上の方から見下ろすように批評して「すばらしい」とか「だめだ」とかもっともらしく先生面をしている。

そんでもって、あれやこれやと人の活動(言葉)を引っ張りだし、自分の言葉を語らない。

もっともたちの悪いのは、それをすばらしいと思っている人で、そんな様子を見ていると呆れてため息が出るばかりです。

だけど、今回、各務原とか岐阜とかで運営で頑張ってくれた人たちは、これから先、どんどん変化してくると思います。

どのような変化を遂げるか楽しみです。

そして、僕は僕で非難するよりも非難されるリスクを楽しみながら、芸術表現を展開させてみたいと思います。

学びの森 アートフェスタ2006

2006-11-04 22:39:29 | 「学びの森」での美術展
11月1日

清水緑地、壁泉、岐阜駅、学びの森など、それぞれの怒濤の勢いで搬入作業を終えやっと一段落と思いきや、僕の中ではメインイベントと言える各務原でのイベントが行われました。

       
(各務原市長来訪)

このイベントでは「アーティストグッズ」と題した作家による小品販売を行ない。出品したものが芸術作品ばかりではありませんでしたが、若手の作家にとっては大変な励みになったように思います。

       

       

       
(アーティストグッズ - 展示即売会)

隣の作家の作品の売れ行きが気になったり、
何故売れないのかが気になったり
逆になんでこんなものが売れるのか。
など、色々な意味で色々な刺激が今後の方向性を考える上で貴重な経験になったことは間違いないでしょう

また、何より展覧会期間中に何らかの現金収入が得られるというのは嬉しいものなんですね。

それとこうした、イベントでバザーを実施することは多くの人が思っているほど簡単なことではないのです。

たとえば、公の美術館なんかで展覧会を行なって展示即売会を行うことは、まず出来ません。

また、美術展をそれなりの規模での企画提案したりするには教育委員会の後援を得なければいけなかったりするのですが、教育委員会の委員の方の多くは公務員であり、美術展を発案するのも学校で先生をしている人であったりするから、公務員主体で運営される美術展であることが多いのです。

つまり、公務員法の壁がある以上、ボランティアで美術展を企画することは出来ても、作品販売をすることは制限されるので、公務員が主体で行なわれるが故に、販売行為は敬遠され、本腰を入れて考えることはないので実際に売買が行なわれるのは稀なのです。

しかし、制作意欲の向上と作家の育成には小品販売は最も有効な手段です。

ですから、お役所とか官僚主体での展覧会よりも、
より、一般の民間レベルで下から押し上げてくる様な形で、
公務員ではない作家自身が提案した展覧を実現させ、そのなかで小品販売に代表される商談活動を実現してゆく必要があるように思います。

もちろん、公共空間を使ったりする以上、お役所との関わりは必要不可欠です。
行政として、そうした機会を提供することを目的とした提案なりがなされることが必要だと思います。

****


(Tシャツアート - ワークショップ)
       

       

       

       


(はんこ作り - ワークショップ)
       

       

       

       

       



話が少しそれますが、今回のイベントの題名が「アートフェア2006」という名称だったんですね。

実は今回のイベントそのものには、はじめはそうしたネーミングもなされていなくて、今回、僕達が提案した野外美術展にちなんで付けられたそうです。

また、イベント主催者側より2007、2008年と継続的にご提案くださいと要望がなされたので、作品展示、ワークショップ、小品販売など継続的に提案できる窓口ができました。

今後が楽しみです。

「学びの森」の巡視

2006-11-01 20:48:42 | 「学びの森」での美術展
10月28日
「学びの森」の展示が完了して
ほぼ毎日、巡視しています。

すでに
木の上に吊るした作品が壊されたり
池の中で大暴れするワイルドな子供たちも。。。
そごいわ。

でも、それぞれの作家がそのような状況を予測し安全性を強く意識して制作してくれているので思っていた以上には神経を張りつめることもなく、様子を見ていられます。

この4~5年間の間に行なった

アクティブG
ハートフルスクエアーG
岐阜駅改札口
岐阜駅南口広場、鮎の池、壁泉
清水緑地(岐阜市加納)
花フェスタ記念公園(岐阜県可児市)
学びの森

での経験で作家のみなさんが野外展示に慣れてきたからだと思います。

色々な場所での造形的な経験と現実的な条件を理解することによって、それぞれの表現方法が変化を見せはじめだせば、それぞれに自主的な展示を行ってみたいという衝動にかられるでしょう。

そこからが、本当に僕のやりたかったことの始まりになると思います。

たのしみです。

「学びの森」の巡視の様子は、

ホームページ「水面の風景プラン


にて随時更新していますので、ときどきチェックしてみてくださいね。

学びの森の搬入1

2006-10-28 23:08:43 | 「学びの森」での美術展
10月27日

「学びの森」での搬入展示を行ってきました。
(その時の写真は後日掲載します)

みどり、池、ギャラリー

野外美術を行なうには十分な空間で若手の子を中心に展示活動を行いました。

公共空間を使用する為に必要な

手続き
主旨

それに伴う美術表現活動のあり方。

アトリエの中にこもっているだけではいけないのです。

自分の表現を、実際の現実社会に照らし出すことで見えてくる可能性(チャンス)
それを見つけ出す鋭い感覚を養うことができたなら、未来を素晴らしいものに変えてゆく大きな力となるのです。

展覧会を開催するにあたり、きっと、それぞれにそれぞれの出来事(物語)があったことでしょう。

僕は、いつか彼らと、それを語りあう「芸術談義」に華(はな)を咲かせ合えることを楽しみにしています。

女店長ということで

2006-10-18 12:38:56 | 「学びの森」での美術展
10月2日
岐阜駅東コメダ(喫茶店)にて会合。

このときは、Fさん(女性)も参加。

       

具体的な内容としては、
学びの森(各務原)で10月29日に各務原市が主催で行なわれるイベントでのワークショップと「アートグッズ」と題した小品の販売についての打合せでした。

小品販売にしてもワークショップにしても、男ばかりでは何とも華がない。
接客はやはり女性にはかないません。

そんなわけで、作成した企画書類には、彼女の承諾もなく店長Fさんということで記入。

Fさんは「えぇ! ^^; 」
僕達は 「m(_ _)m」

。。。。交渉成立とあいなりました!?



話は変わりますが、

この時の会合より数日前の集まりでの事ですが、北海道まで旅行に行ったN君からお土産という事で

     

なんと、サッポロビールキャラメル
黒字に輝く金の☆。。。まさしくサッポロ!!

で、キャラメルかい!

男ばかりで夜中に集まる、打合せ(会議)が多いので、お華とおかしい(お菓子?)話題がほしくなる秋の夜でございます。

各務原市役所5

2006-10-03 21:16:01 | 「学びの森」での美術展
9月22日

先日、若い作家の子達がうかがったとき色々とイベントの提案がなされたので、今回は、その内容の確認と若干の提案を各務原で行なってきました。

       

10月、11月中に各務原市の主催で行われるイベントへの提案で、基本的には
見積もり(お金)のお話しです。

       

結局のところ、数万円の助成をしてもらえれば助成金以上の効果を提供できる話を提案したんですが、一団体にだけ助成したという形になると、各務原市として対応が難しくなるという回答で、見積もりの話は一旦ここで修了。

       

それでも、各務原市としてイベントを盛り上げたいという事で、色々な条件を模索してくれました。

正直な話し、見積もりを出すのも、結構神経を使う大変な作業ですが、こうした形でみんなでアイデアを模索してくれた姿勢(雰囲気)を示してくれると好感が持てますよね。

そんなわけで、一通り、打合せを終えた頃には幾つかの面白い提案がなされ。
一度、皆と集まって、じっくり検討してみましょうという事に。



話はそれますが、僕としては自分の作品を「学びの森」の池で展示したいという個人的な欲求から考えはじめた事ですが、グループ展の形で皆に参加してもらい、色々な人の色々なアイデアや意見が交わる事で話が大きくなってゆく。

面白いですね。

「アーティストグッズ」と題したバザーの企画なんかは、これまでこうした企画展を開催するにあたり「あったらいいよね」と語られつづけた事が実現する事になりましたが

正直、あの場所で販売を行なっても、まず、小品は売れないでしょう。

でも、アーティストとしてどうしたら売れるか真剣に考える貴重なきっかけになります。

現代美術が売れないものという定説からはじまるのでなく、自分の芸術が売れないものとして感じることで、より、我が身の事として身近なところから芸術理念が育ってくるでしょう。

また、それ故に、売れなくても表現しなければいけない自分の表現の存在意義について極まってもくるのではないでしょうか。

そして、隣の作品や年下の人の作品が売れて精神的に傷つくかもしれません。
勝者、敗者の見方が広がるかもしれません。

ですから、「一番売り上げのあった奴が皆に何かおごれ!」といっておきます。

暗い雰囲気にならないように。