水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

進行中。。。

2010-10-17 17:41:18 | 制作日誌

高校時代からそうだけど

 

一つの制作だけに打ち込むと、周りが見えなくなって

それ以外の事はどうでもいいというか

一発勝負の緊張感はそんなに継続できなくて、心的疲労でダウンしてしまう。

 

昔は一つの作品を完成させたら2週間以内に熱が出てダウンしていた。

 

ダウンする前に次の作品に取り組むようにもしたけど

蓄積疲労でやっぱり無理。。。

 

何より冷静な判断が出来なくなるから、

対人関係とか悲惨なことになるのもしばしば

 

だから、常に幾つか同時進行で作品を作るようにしているんだ。

 

神経質になりすぎないように

精神的に追い込まれそうになったら、気が向くまで放置

そんな余裕を作るようにしたんだ。

 

それと一つの作品を完成させると大きな達成感で考え方も偏るしね

アイデアが貧弱になってくる。

 

同時進行する事で、一つの作品に取り組んでいる間に

他の作品に付いて考えたりもしていて

アイデアが思いつくとそれを即実行できるようにも出来る。

 

いまのところ

 

「生誕」シリーズの切り絵の様な作品については

8点ぐらい同時進行中。

 

モデルの女の子の美しさを引っ張りだしつつ

最近、通っている郡上八幡の渓流の写真やら季節を彩る植物の写真などを撮影してきて

そこから得られたヒントを融合させてみたり

 

そんなアイデアを街中のデザインと比較研究や客観視する為に

ウィンドショッピングを楽しんだり、映画館通いもしはじめた。

 

今時のディスプレーとビジュアルエフェクト。。。

 

自分の感性に馴染んでくるまで時間はかかるだろうけど

吸収しまくって全く別のオリジナルの表現に組み直すんだ。

 

きっと気が付いた時には、深層心理までその影響を受けている様な

表現になってしまうだろうね。

 

そんな頃には、勘(センス)がはたらく様にもなる。。。

 

 

まぁ、何時もそうやって試行錯誤している訳だけど

 

何時もの事だけど。。。楽しみなんだよなぁ。。。

 

 

 

 


アーティストグッズ。。。

2010-10-17 01:31:18 | 制作理念

作品販売を主体に展覧会を構成してゆくと、

 

作品が売れれば自信が付くが、その反面、売れる事を意識するあまり

消極的な表現になりがち。

 

作品が売れなければ、認めてもらえないと思うあまり

悲観的な気持ちにもなるし「趣味なんだ」とその事から眼を背けたくもなる。

 

いずれにしても、出品した作者には、いろいろと考えさせられる結果になるよね。

 

作品って、勿論、自分の為に作っているんだけど

表現である以上、誰かに伝えたい思いがある訳で

 

もし、その反応を得られたなら、本当に幸福な気持ちに満たされるだろう。

 

結局のところ誰かの為に尽くしている事が表現なんだね。

 

作品を売る行為は、極めて利己主義的な行為であるけど

そうした厳しい現場に作品を出す事で、

作者は何のために作りたいのか再認識させられるんだよね。

 

理想とする自分、忌み嫌うべき自分。。。それが葛藤をし始める。

 

そこから悟る事の出来た理念が、オリジナルな表現の原点になる。

 

僕がこの数年、グループで美術展活動をしていて

若手の子達のサポートにまわっているのは、早くそうした理念を見つけて

それに基づいて表現活動をするなかで、

強い個性という名の誇り高いポリシーを語って欲しいと思っているからなんだ。

 

そうして語られる言葉が文化を育てるんだよね

 

芸術を愛(め)でる。。。

 

それがアーティストグッズ販売に秘めた思いなんだ。