水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

価格について。。。

2014-11-16 17:33:26 | 制作日誌

試作品を見ていただいた。

 

消費税が8%になってから作品の金額も全体的に上げているそうだ。

 

円安の歩合なんかを考えるとそろそろ仕方が無いのかな。

 

***

 

僕の作品価格に付いての考え方は。。。

 

僕がアシスタント時代にアメリカで活躍しているある作家から

サザビーズ、クリスティーなんかでの価格の付け方を教えてもらったことと

瀬戸で活躍するある陶芸作家との会話を参考にしているかな。

 

抽象彫刻の場合、基準となるべき作家の等身大の大きさの作品価格が基準になっていることや

陶芸作家は、湯呑茶碗などの日常品は出来るだけ価格を上げないようにしていて、

バイヤーは価格を上げたがるが、なるべく価格があがらないよう交渉しているそうだ。

(低価格のベストセラーが2、3点あればなんとかやっていけるという事だった)

 

価格の低い小品が売れることで人脈が広がることが重要なんだね。

 

***

 

数百万円、数千万円の作品を作り名声を得ている作家も知っているけど、

地位や名誉やメディアへの露出度やら常に気にしているし、駆け引きにも神経を使っている様子を見てきて

 

 制作以外のことで時間を取られるのはどうなんだろう思えるようになった。

 

生まれてこのかた有名になりたいと思ったことが無い僕にはどうでもいい話しだし。

 

作りたい物が作れて、

作りたいものを夢見て、

その努力をわかり合える人達がいれば

 

それで十分だ。

 

ただ、あるご高齢の具象作家に「平櫛田中が高齢になって誕生日祝いに乾燥までに何十年もかかる原木を希望した逸話があるけど先生は何が欲しいですか?」と訊ねたら『お金』といっていました(笑)

 

先生は十分な資産をお持ちでしたが笑顔でそう答えてくれました。

 

たぶん、僕の性格を見越して「お金から眼を背けるな」と仰っていたのだと思います。

 

100万円だろうが100円だろうが作品を買ってもらえる一瞬には作家にとって同等の興奮があります。

 

小さい女の子が恐る恐る「これほしい」と小さな声で言ってもらえた事もありますが、作家として最高の誉れです。

 

自分の作品に価格が付く。

これはどんな作家にとっても何かしらの矛盾を抱えることになるのかもしれません。

 

でも、この矛盾の中に時代を切り開くヒントがあると思います。

 

頑張りたいですね

 

p(^^)q


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