水面の風景プラン

目標は金閣寺の池での制作。今はその為の実績づくりで頑張っています。by 平間雅己

ひたむきに。。。♪

2010-03-07 15:56:22 | 制作理念
昨年末に仕事場で「2月には受注の予定が無いから。。。」という不況の声が聞こえて、やっと制作の方に無理なく時間を使えると考えていたんだけど

一品あたりの単価を下げて納期を短縮して受注を得る方向に経営を転換したもんだから、仕事量の増大と連日の定時外労働。。。

頑張れば頑張るほどデフレスパイラルで状況は悪化するだけとわかっているけど、企業はやるしか無い状況なんですね。

下請け企業は、いつまでたってもそんな状況なんだろうと実感しましたね。

結局のところ、自ら単価設定を定めることができる自社製品を売り出すことでしか活路は無いし、安売り合戦に巻き込まれないうちに新製品を開発し続ける方向に進むしか無いんだろうなと思います。

また、それゆえに開発のセクションは大変なんだろうと感じましたね。

生産のセクションで死にものぐるいで働いているなか、研究開発が進まなくて結果が出せないと開発の社員は社内で居場所を失うし

保身の意味もあるだろうけど、開発の方で別途に仕事を受注をすれば「時間に余裕の無い時に仕事を増やしやがって。。。」と思われるだろうし

会社で開発は花形なんだけどそのプレッシャーは尋常じゃないだろう。。。



僕は、いろいろな作家のアシスタントもしてきたけど、作品で食べれる作家はそんなプレッシャーをはねのける様な傲慢な態度を取っている人が多かった。

そうしないと潰されてしまうからだ。

また、その傲慢な姿勢故に作家としての本来の姿勢を失ってしまう人も沢山見てきた。

大学の教授とか、。。。

でも、そのことを非難したいとは思わなかったなぁ。

僕自身の信条と異なる言動があったとしても、それぞれが生き抜く世界感のなかで必死に取り組んでいる結果であって、ある意味で運命と闘っている姿なのだから

中途半端な考えで冷評してしまうようのことは、できれば避けたいと思ったんだよね。




だからこそ、作家として本当の意味で自由でいられることが如何に難しいかわかったように思います。

いま、目の前に素材があって作品を作っていられることが、如何にすばらしいことか。

デザインのように、展覧会とか、企画展示とか、流行とか、企業の都合に振り回されず

守り育んでいきたい自分だけの作品(表現)世界があること。

そんな生き様を保ったまま作家でいられること。

本当に凄いことなんだよね



彫刻家の岩本幸三先生の凄さがあらためてわかった様な気がするなぁ。

素直に、ひたむきに制作に取り組んでいたもんな  (。・_・。)




感謝感謝です。

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