本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

中国人になりつつある若者。:松山情報発見庫#230

2005-07-23 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
「スト、賃上げ・・・人から始まる 中国 題調整 『世界の工場』に危険信号」 日経ビジネス2005.7.11
7月11日号の日経ビジネスは、中国について。
ということだが、特集の前に2個おもしろい記事があった。
まず一つ目は、トヨタの新しい社長である渡辺捷昭氏のインタビュー記事。
この記事で彼は、トヨタはまだ世界全体の自動車保有台数である8億5000万台の内の1000万台を獲得しているに過ぎない。
それに、今はプリウスという環境に配慮した自動車があるものの、たとえば、乗れば乗るだけ健康になる車であるとか、乗れば乗るほど環境にやさしい車などのようにまだまだ改善の余地は大いにある。
さすが、トヨタの社長という感じだ。
あくなき追求というか、常に上に、より良くという姿勢からは学ぶことが多いと思った。
記事の中で挙げられている「障子を開けてみよ、外は広いぞ」というトヨタグループの生みの親でもある豊田佐吉氏の言葉も感慨深い。

もう一つ特集以外でおもしろかった記事は、
ヤマト運輸の元代表小倉昌男氏追憶記事の中の小倉氏による言葉だ。
「人間として悔いのない人生を送るために、できることは毎日毎日を誠実に生きることだと思う。自分に誠実に、人に誠実に。」という言葉だ。
胸に刻んでおきたい言葉だ。

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さあ、特集についてだ。
この特集では、デモが起こったり、ストが起こったり、賃上げ騒動が起こったりしている中国だが、どうすれば彼らをうまく雇用していけるかというポイントを整理している特集であるように感じた。
総じて感じたのが、中国人の扱い上の注意点(中国人自身が労働を通じて感じたいたいこと)として書かれていることが、不思議と今の日本の若者の労働に対する特徴と近いのではないかということだ。

ア.お金そのものというよりも、会社のビジョン、方向性に共感できるということ
イ.自分の働きが会社の発展と、社会への貢献へと寄与しているということを実感できるということ
ウ.仕事を成長でき、技術などが身につくということ
エ.公正な評価制度・人事制度があるということ

が今回の特集から見えるポイントだ。

日本の若者も個人主義、実力主義という風潮が強まりつつあるということなのだろうか。
コメント
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