本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

列車の車輪をうまく転がす。:松山情報発見庫#233

2005-07-26 00:00:00 | 松山情報発見庫(読書からタウン情報まで)
『セルフアサーショントレーニング-疲れない人生を送るために』,管沼憲治
コミュニケーションというものを列車にたとえると、
言葉はいわば車輪のようなものだ。
車輪がなければ、列車は動かないが、実際動かす原動力となっているのは、エンジンであったり、石油、石炭、電気などの燃料であったりする。
また、車輪がただ回っているだけで、うまくレールの上に載っていないと脱線したりという風に、良い状態ではない。
有名なデータではあるが、コミュニケーションにおいて、相手との関係を構築する上で重要となる決定要因は、言語が占めるのは、わずか7パーセント!!
非言語的要素が、93パーセントをコミュニケーションの決定要因として占めているという。
その内訳は、55パーセントが表情、38パーセントが口調であるという。
表情口調というのは、自分が自分をどう捉えているかということから、その時の気分まで自分のうちなることから生じることだ。
つまり言葉は、それらを相手との間にあるレールをうまくまわすためにある重要ではあるが、付属品的な要素といえるのだ。

この本では、アサーティブな行動を取れるように自分を鍛えるということを目標としている。
アサーティブな行動というのは、「その時々に応じたベストな行動、発言をできる状態。自分を成長、変容させようと働き変えている状態。」ということで、コミュニケーションにおける一つの有力な手段だ。
攻撃的に相手を説き伏せて、行動を促すのでもなく、受動的に相手の意見を聞きいれて自分が行動を強いられるわけでもない。
それが、アサーティブなコミュニケーションというわけだ。
コミュニケーションをとることでお互いがWin-Winの関係になる。
これが、アサーティブコミュニケーションの目的なのだ。

社内研修で、学校の授業で、属する団体内の問題を解決するためにと実践として大活躍するタイプの本だ。
ぜひ、多くの方に実際に利用されて、よりよいコミュニケーションの構築に役立てていただければと思う。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする