神奈川県大磯町で毎年小正月に行われる左義長(サギチョウ)に行ってみました。
左義長は家内安全、無病息災を願って行われる道祖神の壮大な火祭りです。
正月飾りを集めた高さ7~8mのサイトにその年の恵方の方角からいっさいに点火され夜空を焦がすほどの壮観さだとパンフレットには案内があります。
竹の竿に取り付けられた針金挿ししただんごを火で焼きます。
「大磯の左義長」は国指定の重要無形民俗文化財です。
よく地方で行われている小正月の「どんど焼き」がありますがそれと似ているものなのでしょうか。
点火は夜の6時30分とのことなので祭りの前の町の様子を見て回りましょう。
浅間神社
お祭りの雰囲気を醸し出しています。
左義長だんご、ビニールをとってどんどの火で焼いて食べると「一年間風邪をひかない」言い伝えがあります。
道きり
隣の地区との堺の辻に、幣束と大根を挿した注連縄(しめなわ)を張り「みちきり」をします。
外国人限定の大磯左義長体験ツアーの集団がやって来ました。
外国人もよく研究して日本各地のお祭りに合わせてやってくるんですね。
何処にもいます。ゆるきゃら。
七所参り(ななとこまいり)・お仮屋
かつて松の内をすぎると子供達は正月のお飾りを集めまわりました。
8日には下町通りに木造の組み立て式セイノカミサンのお仮屋が作られて子供たちが籠ったそうです。
セイノカミサンは何か所もあって、特に七か所に参ることを七所参り(ななとこまいり)いいます。
さて大磯海水浴場に出てみました。
まだ祭りの前の静けさです。
サーフィンを楽しんでいる人達がいました。
やがて時間になってどんどに点火が始まりました。
夜空を焦がすどんどの火とそれにだんごをかざして焼いている人達。
本当に日本の祭りはいいなと思いました。今年一年幸せであるように万人が感じていることが行事に出ています。
このあと四方に張られたオンペ綱が外され、恵方の方向に倒されます。
そして「ヤンナゴッコ」という綱引きが始まります。
浜方と陸方(りくがた)の綱引きが始まります。ふんどし姿の若衆です。暗くていい写真が撮れないのと海からの北風の冷たさにひるんであえなく撤収しました。
ご隠居のレポートはいまいち突込みが足りないので世に打って出られないということは重々承知しております。
次は午前中に回った大磯の町を案内します。