「火花」を読んで

すでに１００万部以上売れているという又吉直樹作「火花」を読んでみました。

芥川賞・純文学などというキーワードがつくとこういう内容になるのかなと思います。

とにかく通勤の途中にペラペラと気楽に読む内容ではありませんね。

もっとも本屋大賞をとった作品はやたら分厚かったり、うかうかすると上・下２冊あったり（売り上げを意識してか）値段の張るものが多い感じです。

 

主人公徳永というお笑い芸人と先輩の神谷という青年の笑いの真髄を追及する物語になっています。

一発当たれば何億もの収入のある世界ですから貧乏や破天荒の生活は当たり前だと思いますが如何でしょうか。

でも見慣れた風景描写でも彼にかかるとうまく書けています。

花火

沿道から夜空を見上げる人たちの顔は、赤や青や緑など様々な色に光ったので、彼らを照らす本体が気になり、二度目の爆音が鳴った時、幻のように鮮やかな花火が夜空一面に咲いて、残滓（ざんし）を煌めかせながら時間をかけて消えた。自然に沸き起こった歓声が終わるのを待たず、今度は巨大な柳のような花火が暗闇にたれ、細かい無数の火花が捻じれながら夜を灯し海に落ちていく一際大きな歓声が上がった。

渋谷

渋谷駅前は幾つかの巨大スクリーンから流れる音が激突しては混合し、それに押し潰されないよう道行く一人一人が引き連れている音もまた巨大なため、街全体が大声で叫んでいるように感じられた。

 

池井戸潤や浅田次郎の小説のようにワクワクしたりしんみりそうだよなぁと相槌をうてるような内容ではありませんが自分で読んで何かを感じてください。

小説は賞を取ったとか新聞の評論などに左右されずにじみちに自分に合ったものを探したいものですね。

横須賀界隈（猿島）

さて三笠公園から出ている連絡船乗って東京湾の無人島「猿島」に行ってみました。

たった10分の船旅です。島からの最終便は17時です。それ以降誰もいなくなることになっています。

先ほど見学した三笠が海上から見えます。

桟橋を離れるとすぐに猿島が見えてきました。

猿島の桟橋に間もなく接岸です。

「猿島」という名称は

1253年5月、日蓮上人が房総から鎌倉に渡る途中に嵐に遭い、船の進む方向が分からなくなったとき、どこからともなく一匹の白猿が現れました。

そして船の舳先に立ち島へ案内したという伝えからきています。

島には唯一の小さなビーチがありました。

バーベキューができます。道具も貸してくれて材料も販売しています。

島には持ち込み禁止のものも多いので手ぶらで来ましょう。

のんびり一日夏休みの思い出になりそうです。

それでは島内を歩いてみましょう。約1時間、秘境のまね事・インディ・ジョーンズの気分です。

旧要塞施設が並ぶ切通し

ひんやりとした空気が流れています。

突然キ・キ・キッと得体のしれない動物が横切ったりしませんでした。

のんびりとウグイスが鳴いています。どこまでも日本の島です。

弾薬庫

樹木の緑がますます濃くなってきました。

明治時代に「フランス積み」とよばれた方式で建造された弾薬庫、兵舎、司令部などが当時のまま残されていてシーンと静まり返り非日常的です。

愛のトンネル

カップルが二人で通り抜けると・・・夏の海　　ではなかった。ではどうでしょう。

「この男と将来うまくやっていけるかなぁ」などと悩んでいる時二人でやって来ていい感じだったらうまくいくかも。

最近若い人が「いい感じです」とよく言いますよね。

ご隠居の所に来ている保護観察中の少年が

「毎日ちゃんと規則正しくまじめに生きているかい」とこごとを言うと

「かなり　いい感じでㇲー」なんてすっきりした顔で答えます。（本当かな）などと思ってしまいます。

トンネルを出て島の頂上へ向かいました。

砲台跡

ここまできて桐野夏生さんの「東京島」という小説を思い出しました。

桐野夏生さんは好きな小説家ですがこの小説はなんだかなぁと思っていました。

しかし谷崎潤一郎賞を取っています。

その後映画にもなりました

木村多江が主演で、この人「リング」では貞子役の評判が良かったようです。

ロケ地は奄美諸島の沖永良部島や徳之島だそうですよ。

丘に上がると海が見えました。横須賀はやっぱり海が似合いますね。

それでは横須賀界隈のお話はこれっきり・これっきり・もうこれっきりで終わりです。

横須賀界隈（戦艦三笠）

横須賀軍港めぐりを終えて三笠公園にやってきました。

日本民族の誇り、戦艦「みかさ」が保存されています。

公園内を歩いていくと木々の緑陰から15,000ｔあまりの三笠が見えてきました。

東郷平八郎大将と戦艦三笠

日本海軍は明治38年5月27日の日本海海戦においてバルチック艦隊38隻を撃滅して日本の独立と安全を確保しました。

世界三大記念艦はあと二つはどこでしょう？

英国海軍「ヴィクトリー」（トラファルガー海戦でネルソン提督が指揮）帆走戦列艦

米国「コンスティチューション」（米英戦争で活躍）フリゲート艦

それぞれの先進国には自慢すべき艦艇があるみたいですね。

それでは乗船してみましょう。

三笠はその活躍にもかかわらず日露戦争後乗組員の不祥事か？爆発沈没してしまいます。

その後引き上げられましたが不運続きで太平洋戦争後は荒廃していましたがやっと修復されました。

30ｃｍ前部主砲

「敵艦見ユトノ警報ニ接シ　連合艦隊ハ直チニ出動　コレヲ撃滅セントス　本日天気晴朗ナレドモ波高シ」

秋山真之参謀が打電しました。名文と言われています。天気はいいが波が高いので艦艇が上下するから砲弾を発射する時には標準に気をつけろとあくまで冷静です。

副砲

名も無き水兵や砲員、着弾観測員など必死になって血の海を恐れることなく走り回り大国ロシアと戦いました。

午後2時2分、東郷元帥の艦隊は取り舵一杯とともにＴ字戦法に陣営を整え6分後はロシアの旗艦スワロフから第一弾が発射されました。

最上艦橋

現在なら頼みもしなくてもメールだネットだＴＶとどんどんニュースを流しシンガポールあたりからバルチック艦隊がいま到着したとか映像つきで発信してくれるでしょう。

しかし対馬海峡で初めて小山のような艦隊が黒煙を上げて来たのを見たときどんな気持ちだったでしょうか。

この艦橋で東郷平八郎大将、加藤友三郎大将、秋山真之参謀の気持ちは？

結果、世界史上類のない徹底的な勝利でした。その後の捕虜の扱いでも模範的な行動でした。

本当に明治の人は偉かった。それからいくらも経たないのに昭和の軍人はどうしてバカばっかりになってしまったのでしょうか。

きれいに復元されています。

ご隠居はＮＨＫの大河ドラマはほとんど観ませんが坂の上の雲だけは全部見ました。とにかく司馬遼太郎の大ファンです。

昔は日本史は秀吉がどうした、家康がすべったころんだと長々やって明治のころになると学期末になりあとは自分で読んでおけなどとなります。

でも日本人は明治時代が一番輝いていたんじゃないかと思います。もっともご隠居は歴史の授業は嫌いだったのでよくはわかりませんがもうちょっと明治時代も力を入れてほしいなと思います。現在はどうなんでしょうか？

三笠神社

 

さて安保法制が成立しそうですが日本の自衛隊は邦人の保護と世界平和の維持にだけ行動してほしいものです。

 

横須賀界隈（軍港めぐり）

さて今人気の横須賀軍港巡りのクルーズ船に乗ってみました。

週末などはすごく混雑するそうなのであらかじめネットで予約しておいた方がいいようです。

艦船が身近で見られます。

汐入ターミナルを出発。後ろはダイエー（イオン）ショッパーズプラザ横須賀。

先ほど鑑内を見学した「いずも」を海上から眺めます。

大きいけれどやはり甲板は少し短いので艦載機（戦闘機）を離着陸させるのは無理でしょう。諸外国に脅威にならないと思います。もっとも英国のハリアーみたいな垂直離着陸機なら大丈夫かも。そのうちぶっくれオスプレーも乗せる計画とか。怖いですねぇ。

日本の潜水艦が見えました。

ハッチが開いているとその厚さからどのくら潜水できるかわかってしまうのでその部分は隠してあります。

世の中ちょっとのことでもみんなわかってしまう程鋭い人がいます。毎日薄らぼんやりして生活しているご隠居などには考えもつきません。

アメリカ側のバースです。

海上自衛隊のパフォーマンス。

八角形の蓋がありますがここからミサイルが飛び出します。イージス艦の特徴です。

イージス艦はアメリカで特許を持っているので日本で建造するとパテント料が取られるので日本独自のイージス艦を建造するとか。いろいろ大変です。

12号バースから湾の外に出ます。

住友重機の横須賀工場。「よこすか」と書いてありますがあれだけでも一千万円かかったとか。一文字250万円です。

日産自動車の主力工場の一つ追浜（おっぱま）工場の物流センター。

退役になった潜水艦。かってにどこかに行かないようにしっかり係留してあります。

艦艇の4ケタの番号は後方支援が中心で機雷の掃海や海底の地質調査などが任務です。

護衛艦の3ケタの番号は主力艦で主砲から大砲を発射して気に入らない奴を撃沈します。まさに恐ろしい代物です。最近は大砲の中にもコンピューターが挿入されていてミサイルみたいに操作して確実に着弾するそうです。

アメリカでは大砲が賞味期限に近づくと捨てるのはもったいないから戦争でもしたくなる気分になるとか。本当かな？

ご隠居は日本の軍備を盤石するのに決して反対ではありません。しかしこれほど品ぞろえが出来るなら日本の将来を背負ってくれる子供たちに小、中学校の給食ぐらい無料にする予算はないのでしょうか。

こんなこと書くと自民党から安保法制の審議が重要場面なのに余計なこと書くなと言論の圧力がかかるかな。

もっとも「大自民党がおまえのような吹けば飛ぶようなブログに何を書こうが無視だよ」と反論されそうです。

お断りしておきますがご隠居は右翼でも左翼でもありません。学生時代から今日までずぅーとノンポリです。見学連です。

「たかなみ」が停泊しています。

最近までソマリヤの海賊退治の作戦をしてきました。

これこそ本当にご苦労様でしたと心から言いたいです。世界の平和維持のためにこれからも頑張ってください。

横須賀界隈（横須賀しょうぶ園）

横須賀の町は日本でも有数なトンネルの多い町だそうです。

山が海岸近くまでせり出し坂道が多くなっています。

ご隠居みたいに近くに行くときは自転車を利用するものにとっては住みにくい町かもしれませんね。

京浜急行の横須賀中央駅もトンネルとトンネルの間にあります。

ご隠居が関東地方の私鉄車輌の中では一番好きな2100系電車がトンネルに入ろうとしています。

まずはどぶ板通りに行ってみましょう。

昔この通りにはどぶ川がありその上に厚い板を敷いてあったことからこう呼ばれたそうです。

戦後はアメリカナイズされた飲食店街として発展したそうです。

スカジャンとかネイビーグッズなど有名です。

空母ジョージワイントンが作戦行動中で湾内にいないのでさびしい感じです。

とにかくジョージワシントンだけでも乗組員5000人、それを取り巻く何隻かの護衛艦も入れればかなりの数です。

中国の人達の爆買いには及ばなくてもかなりの経済効果でしょう。

不動産屋さんのビラもみんな英語で書いてありました。

横須賀はカレーの町です。

日本のカレーライスのルーツは明治時代の海軍にあって、この海軍のカレーが横須賀から広まったそうです。

カレー発信の地、明治から食べられていたカレーは定番のビーフカレーからカレーパン、カレーラーメンと賑やかです。

横須賀中央駅を降りるとすぐにcoco壱番屋カレー店がありました。ここまで来て壱番屋に入る気はしませんでしたが中を見ると混んでいました。

きっと横須賀市民が食べているのでしょうか。

 

さて次は横須賀しょうぶ園に行ってみました。

（この記事は6月中旬に行ったた時のものなので今は何も咲いていないと思います）

当ブログでは6月に小岩菖蒲園を紹介しています。

日本中本当にどこでも花の庭園があります。季節の変化を楽しめる国に生まれてよかったなと思います。

それでは何枚かパチパチやったのを紹介します。

園内を手入れしている係員です。

これは菖蒲ではありません。なに？言われなくても分かりますか。

ヘメロカリスとか案内板がありました。

水車なんかもあってのどかです。

 

さらに京浜急行に乗って浦賀駅にやって来ました。

京浜急行本線（泉岳寺～浦賀駅　56.7ｋｍ）の終着の浦賀駅です。

1000系電車より2100系の方がクロスシートで乗り心地がいいです。

ここからバスに乗って観音崎灯台まで足を延ばしたかったのですが夕方になって帰りが心配なので今回はあきらめました。

横須賀界隈（護衛艦いずも）

当ブログでは6月に三溪園を紹介していますがその前後の土、日を横須賀の街を散策しましたので少し時間が経ちましたが紹介します。

6月14日（日）は「よこすかのりものフェア」がヴェルニー公園を中心に開催されていました。

その一環として海上自衛隊艦艇一般公開があり「護衛艦いずも」に乗艦することが出来ました。

就航したのが今年の3月25日の新鋭艦です。

莫大な税金を使ってこういうもの造るのもどうかなという意見もあると思いますがご隠居は単なる乗り物好きということで乗艦してみました。

排水量、19500ｔ、全長248ｍ、112,000馬力　速力30ｋｈ（55ｋｍ）

日本政府は海上自衛隊の護衛艦と言いますが外国の人が見たら誰でも日本海軍の航空母艦と思うでしょう。

ただし甲板が短いのでジェット機を飛ばすのは無理なのでヘリコプター中心です。

何処でもゆるきゃらがいるんですね。そして子供が喜びます。

「いずも」はいい名前だなと思いますが撃沈されたら神様の権威が傷つくのではないかと少し心配になりました。いｚ

岸壁からだんだんいずもに近づき見上げると大きさが分かります。

デッキから中に入りましょう。ちゃちな連絡船と違ってデッキさえもがっちりと言った感じです。

格納庫もすごい広さです。青函フェリーなどでもうっかりすると下船の時に自分の自動車を見失うことがあります。

しかしそんな大型フェリーよりももっと大きい感じです。

甲板に昇るのには通常、航空機用昇降機に使用されているエレベーターに乗ります。

上昇するにつれて空が広がってきました。

甲板に出てみました。隊員が通常連絡には自転車を使用しているそうです。

運動会が3～4会場出来そうです。

旧帝国海軍の航空母艦赤城や当時の最新鋭空母瑞鶴などは3万トン以上あったそうです。これよりかなり大きかったのでしょう。

そんな巨大空母が何隻もあっても日本人を幸せにはしてくれませんでした。

しかし何十年も昔から巨大な航空母艦を持ち日本人は海軍への思い入れは強かったのでしょう。海洋国家なのです。

大陸国家のドイツとかフランスは昔から優秀な人は陸軍に行ったそうです。

そして中国もどちらかと言えば大陸国家なので海軍力はそんなに大きくならないのではないでしょうか。

アメリカ海軍の原子力空母ジョージワシントンは10万トン以上。乗組員5千人から6千人。化け物です。ちなみにいずもは乗組員500人とか。

船尾の旭日旗。韓国人は嫌いますが日章旗は風の具合によっては白い所が多くなって降伏したのと間違われるので海軍は旭日旗を使用しているとか。

船首の日章旗。

出雲の発電機をフル回転させると小さな市の全部の発電量を賄えるそうです。

食糧、水、毛布など莫大な備品が積み込まれています。

災害の多い日本です。戦争ではなく列島の危機の時即時に出動してに活躍してくれることを祈ります。

いずもを下船して公園を歩くとのんびりとお祭りの最中です。

こんな風景が永遠に続くように祈っています。

 

youtubeを見ていたらどなたかの「いずも」の乗艦の記録がありました。

ご隠居もほぼ同じ体験でした。

第65回社会を明るくする運動

昨日7月1日は

更生保護の日

社会を明るくする運動（7月1日～30日）　の日です。

法務省の主催で日本各地でイベントが行われました。

わが千葉保護観察所管内でも千葉駅頭にて小雨降る中開催されました。

雨天のため県警音楽隊の演奏もなくちょっと淋しい会でした。

お偉方が勢ぞろい

チーバくんと千葉ポートクイーン。雨合羽があるのは知りませんでした。

まあ電車賃かけてわざわざ千葉駅まで来ましたが無料で綺麗なお姉さまを見られてまあいいか。

ホゴちゃん。　更生保護のゆるきゃらです。

われらが千葉県保護司会の村上佼正会長さん。

機嫌よさそうですがなんでかな？

中には普通の人間が入っているのになぜか子供たちには人気がありますね。

 

もちろん美浜地区保護司会も参加しましたよ。

7月

7月になりました。

2015年も半分終わりました。梅雨もそろそろ半分過ぎたでしょうか。

本日8時59分59秒に何年かぶりに1秒の調整があるみたいですね。

梅雨が終わるとともに紫陽も御用済みになり向日葵が出番を待っています。

検見川浜駅構内の防犯カメラの上に燕の家族がちゃっかりマイホームを造っていました。

こんな騒々しい場所でも蛇やカラスが来ないのでいいのでしょうか。

親鳥が帰ってくると大きな黄色い口を開けると親鳥はその黄色を見てますますハッスルするとか。

親鳥がいなくなるとシーンとしてやたら鳴きません。子供の顔を見ていると意外に腕白そうで生き抜くぞとの意思が感じられます。

何気ない風景ですが渡り鳥も飛んでこなくなると南方の豊かな自然も破壊されているのかなと思います。

こんなこと考えて観察していたら電車を一本乗り過ごしました。

 

7月は七夕祭りですね。

都会のマンションのベランダに小さな七夕飾りが覗いていたりすると日本人は季節の行事が好きなんだなと思います。

最近は各地で大々的に七夕祭りが開催されていますが個人の小さな飾りもいいですよね。

皆様は七夕行事でいい思い出はありますか。

さて今月後半から本格的暑さが始まります。

ご自愛ください。　　　　2015年7月　　　　ご隠居。